小林よしのりが指原莉乃に「中森明夫をいじめないで」と呼びかけた件について

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【速報】よしりん（小林よしのり）「HKT48指原莉乃ちゃん、中森をいじめないで。」【中森明夫】 akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/44032… pic.twitter.com/2mBRaRSnyy

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ＵＷの落日 @uw_susu

小林よしのりが、ブログで指原莉乃に「あまり中森明夫をいじめないで」と呼びかけているのが興味深い。これは、指原莉乃への呼びかけであると同時に遠回しのフォローであり、小林よしのりも気を遣った書き方をしている。中森明夫がAKB総選挙の討論会から降りてしまうのを、心配しているんだろうね。

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イベントとしての総選挙にとっては、評論家や学者がAKBをもっともらしく語る討論会に存在価値があると思うけれど、小林よしのりと中森明夫の二人とそれ以外の論客には、やはり面白さのレベルにかなり差がある。小林よしのり自身はもう出るつもりが無いので、中森明夫の去就が気になっているんだね。

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指原莉乃がTwitterで中森明夫を「知らない評論家？のおじさん」と呼んだ時は、そんな言い方しない方が良いのにと感じた。中森明夫は、80年代に大量発生したサブカル評論家の中から生き残った人だ。「知らない評論家？のおじさん」という過剰に揶揄した呼び方に違和感を覚える人もいるからね。

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指原莉乃が総選挙出馬へのためらいを表明した時には、色々思う所もあったけれど、安易な感想は述べたくないとも感じた。「誰かのライバルになるのは怖いし疲れた」と言って辞退してしまったら、前田敦子や大島優子はどうなるんだろう？とも思ったけれど、彼女なりの正直な心情の吐露でもあったからだ。

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指原莉乃は頭の良い人だから、逡巡しながらも総選挙への出馬を表明しブログで心情を述べるまでの流れには、明確な意図があった。福岡での総選挙開催という発表で生じた「指原莉乃に有利では？」という、彼女からすれば「風評」とも言えるムードのリカバーが目的だったし、それは見事に成功したと思う。

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その一方で、「去年の総選挙と会場の雰囲気が、涙が出るほど怖かった」という指原莉乃の言葉には、やはり胸を突かれるものがある。去年の総選挙の会場には「渡辺麻友を1位にしたい」という一体感と昂揚感が満ちていた。それは、指原莉乃からすれば、自分を否定する暴力的な感情の渦に見えたのだろう。

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川栄李奈の悲劇的な卒業を前にすると、私たちはどうしても言葉の暴力に敏感にならざるを得ない。しかし、単なる言葉の暴力と批評的言説は違う。中森明夫の「指原退治」は、あくまでも総選挙をイベント的に盛り上げるというプロレス的な枠組みの中での言葉だけれど、少しオーバーランしたきらいはある。

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小林よしのりは、この問題で中森明夫がAKB評論から手を引いてしまったら、長い目でみればAKBのマイナスになると気にかけているだろう。そして、指原莉乃があまり拘り過ぎると、状況によっては彼女のマイナスにもなり得る事を心配している。だから指原莉乃と中森明夫の二人に呼びかけているのだ。

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政治を語る小林よしのりは、私にとってはちょっと困った人なのだが、AKBを語る小林よしのりは、どうしても嫌いになれない所がある。 しかし「恥ずかしいからAKBの討論会にはもう出ない」と言いながら、もっと恥ずかしいHakata百貨店に出たりしているのは、彼なりの贖罪のつもりなのかな？

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中森明夫は、バブルの時期の正に「時代と寝ていた」頃には嫌いだったが、良い感じに年を取ったんじゃないかと思う。AKB評論みたいなことをやっている、他分野の評論家や芸能記者に比べると、やっぱり年季の違いを感じますよね。もっとも、彼はもうAKBには余り興味が無いのかもしれないけれど。

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しかし、評論家がもっともらしく討論会を開いて盛り上げるなんていうサブカル的演出も含めて、総選挙を始めとするAKBの「ドキュメント的イベント手法」が煮詰まってきた感がありますね。現役メンバーから多くの出馬辞退が出た事が、それを象徴している。総選挙は10周年が最後になるかもしれない。

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今年、AKB総選挙を博多で開催するのは、総選挙の行く末を見極めるために、あえて論争の火種を投下したのかもしれない。世間がAKBに注目するのはやはり総選挙であり、リクアワやAKB紅白とは違い、対外的にAKBを象徴するイベントになっている。止める時には、スパっと止めなければならない。