忍殺深夜二次創作【サヴァイヴァー・フロム・ダークドメイン】（実況付き）
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RiverInWestern
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鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
ダークドメイン、死す。その一報をディプレッションは信じることができなかった。あの男が？ニンジャスレイヤーに敗れる？そんなバカなことはない。彼女はソーマト・リコールめいて思い出す。初めて彼と出会った時のことを。無情なるヤクザ処刑エージェントとしての彼を。 #4215tk
2015-04-04 21:06:37
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
……彼が来訪した時、ディプレッションはまだモータルだった。その当時の名前はアツミ。由緒あるブラッディ・ドラゴン・ヤクザクランの一人娘で、何の不自由もない生活を送っていたように思う。彼女自身もまた、そのような生活が続くものだと思っていた。 #4215tk
2015-04-04 21:09:56
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「どうかしたのですか？」アツミは首を傾げ、護衛ニンジャのリンドヴルムに問いかける。「いえ」先ほどまで優しいカラテのメンターだったそのニンジャの顔が、一瞬にして仕事の時のそれへと変貌する。「何か嫌な予感がします。もしやデイリやも」言い終わるより先に悲鳴が響く。 #4215tk
2015-04-04 21:14:32
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
それを聞いたアツミの顔が青褪める。しかし彼女はもともと悲鳴だけで脅えるような人間ではない。「……お父様？」アツミは思わず呟いた。リンドヴルムの顔が厳しくなる。「お嬢、こちらへ」従おうと足を踏み出したアツミは、リンドヴルムの背後に降ってきた影を見た。 #4215tk
2015-04-04 21:17:03
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「リンドヴルム！」「「イヤーッ！」」アツミの声に反応しリンドヴルムがブリッジ回避するのと、襲撃者がチョップを仕掛けるのはほぼ同時！辛くもアンブッシュを回避したリンドヴルムは「イヤーッ！」メイアルーアジコンパッソで反撃！「グワーッ！？」襲撃者が苦悶！ #4215tk
2015-04-04 21:19:06
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
体勢を立て直したリンドヴルムは、バック転でアツミを庇う位置に移動し、カラテを構える！そしてアイサツ！「ドーモ、リンドヴルムです！どこの組のもんだテメッコラー！」「チィーッ」立ち上がった青装束のニンジャがオジギを返す。「ドーモ。マニュピレーターです」 #4215tk
2015-04-04 21:21:37
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
カラテを構えるマニュピレーターの背中から、一対のサイバネアームが展開！「我々はザイバツ・シャドーギルド。それだけで用件はわかるだろう」「ザッケンナコラー……！イクサしに来たってのか、エエッ！？」リンドヴルムがヤクザスラング混じりに恫喝！アツミはただ硬直していた。 #4215tk
2015-04-04 21:25:37
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「イクサ？ 否。これは粛清よ！イヤーッ！」マニュピレーターが背中のサイバネアームからスリケンを連続投擲！「ザッケンナコラー！」リンドヴルムはそれを弾き飛ばす！回避すれば背後にいるアツミがアブナイからだ！「スッゾオラーッ！」リンドヴルムはドス・ダガーを構え突進！ #4215tk
2015-04-04 21:28:22
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「バカめが！」マニュピレーターが邪悪に目を細め、悠々とカラテを構える。その間にもサイバネアームはスリケン投擲の準備！「貴様ごときヤクザの子飼いニンジャではそれが手一杯か！？イヤーッ！」スリケンが投擲される！リンドヴルム向けて！アツミは悲鳴を上げようとした。 #4215tk
2015-04-04 21:31:20
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
だがそれは杞憂だった。「エッ！？」彼女の前で、リンドヴルムの姿が消えた。「何……アバーッ！？」狼狽したマニュピレーターが断末魔を上げる。いつの間にか、リンドヴルムにドス・ダガーを突き刺されたためだ！「これがトッシン・ジツだ。死ね！」「アバッ……！サヨナラ！」 #4215tk
2015-04-04 21:33:51
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
マニュピレーターが爆発四散！リンドヴルムが振り向き、凄惨な笑みを見せた。「ダイジョブです、お嬢。オヤブンは難しくても、お嬢さえいればクランは立ち直せます。だから」その言葉の中で、ニンジャが目を見開いた。「お嬢、アブナイ！」リンドヴルムの姿が再び消える。 #4215tk
2015-04-04 21:35:57
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
アツミの視線が目まぐるしく変わる。彼女はかろうじて、自分が立っていた場所に空いた穴を見ていた。穴？彼女が疑問に思うより早く、リンドヴルムは彼女を背後に隠し、新たな襲撃者にカラテを構えていた。「ドーモ、リンドヴルムです！」「ドーモ。リンドヴルム=サン」 #4215tk
2015-04-04 21:39:00
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
暗黒を思わせるニンジャ装束に身を包んだそのニンジャは、鷹揚にアイサツを決めた。「ザイバツマスター……ダークドメインです。背後に隠れている娘を渡してもらおうか」「テメェ」リンドヴルムが唸る。その額に汗が流れた。「オヤブンどうしてくれた」 #4215tk
2015-04-04 21:40:48
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「奴はもうこの世にいない」冷徹に言い放ったダークドメインは、アツミへ視線を移した。その無感情な一瞥に、彼女は震えた。「文字通りな。屍体の一欠片も残っておらん。そして」手をリンドヴルムへと翳す。「貴様もそうなるのだ。サンシタめ」「イヤーッ！」 #4215tk
2015-04-04 21:43:25
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
リンドヴルムは再びドス・ダガーを構えトッシン・ジツを発動！「イヤーッ！」その一瞬後に、ダークドメインはアツミの前に降り立っていた。彼女は息を呑んだ。リンドヴルムの立っていた場所にあの穴。そこからダークドメインは……首刈りナイフめいた武器を取り出した。 #4215tk
2015-04-04 21:45:12
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ウオオーッ！」リンドヴルムの絶叫が響く。もはやアツミの目には見えないが、こちらに向かっているのだろう。ダークドメインが「イヤーッ！」振り返り、謎めいた武器を投擲した。それだけだった。弾けるような音とともに、リンドヴルムは止まった。その下半身だけが。 #4215tk
2015-04-04 21:47:10
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ア……」アツミは何か言おうとした。できなかった。何が起こった。わかるのはリンドヴルムが死んだということ。目の前のニンジャが殺したということだけだ。彼女はその場にへたり込む。「さて。お前には二つの選択肢がある」顔を上げると、ダークドメインと目が合った。 #4215tk
2015-04-04 21:48:56