-
RiverInWestern
- 1349
- 0
- 0
- 0
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「せんたく、し」「恭順か死か、だ。貴様の父親はザイバツに下ることを断り、死んだ。お前はどうする?父親の後を追うか?」ダークドメインは淡々と言い放つ。アツミの目が大きく見開かれ……怒りの炎が灯る!「イヤーッ!」ALAS!彼女は無謀にもカラテを仕掛けたのだ! #4215tk
2015-04-04 21:51:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」「ンアーッ!?」その一瞬後には、アツミは壁に叩きつけられていた。「ゲボッ」血を吐く。彼女は霞む目でダークドメインを見た。足元に空けた穴から、恐ろしいあの謎めいた武器を取り出すダークドメインを。「イヤーッ!」飛来する武器に、アツミは思わず手を翳した。 #4215tk
2015-04-04 21:54:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
朦朧とする意識の中、アツミは何か声を聞いたように思った。父親でもリンドヴルムでも、ましてや目の前の死神でもない、誰かの声を。「……イヤーッ!」アツミは叫んだ。その手の先から、超自然の重圧が生まれる。飛来する武器が、一歩手前で地に落ち、穴を穿った。 #4215tk
2015-04-04 21:56:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ほう?」ダークドメインは片方の眉を跳ね上げる。アツミはもはや気絶し、抵抗することはないだろう。彼は無表情に彼女を眺め……不意に携帯IRCを取り出した。「ドーモ、ダークドメインです。件のヤクザクランの娘がニンジャに。始末を?」応答を聞いた彼は顔をしかめた。 #4215tk
2015-04-04 21:58:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ダークドメインは無造作にアツミに近づき、その体を米俵めいて担ぎ上げた。彼はヤクザ屋敷を見渡す。強襲によりもはや人影一つなくなった屋敷を。「……イヤーッ!」ダークドメインは跳躍し、キョート城へと帰還する。ニンジャとなったアツミを伴って。 #4215tk
2015-04-04 22:01:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
……その日から、アツミはディプレッションとなった。彼女はザイバツ入りを志願した。ダークドメインへの復讐のために。しかし年月の流れは、いつしかその意思を削り取っていった。強大な組織、とても追いつけないワザマエとジツを持ったダークドメイン。そのようなもののせいで。 #4215tk
2015-04-04 22:03:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ええ・・・・・・・・・・!? ディセンションしやがった・・・・・・・・・・。アツミ=サンの運命や如何に・・・・・。 #4215tk
2015-04-04 22:04:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
それが、死んだ。「ニンジャスレイヤー……」彼を殺した者の名を、ディプレッションは呟く。その響きに含まれていたのは、感謝か、怒りか。もはや本人にもわからない。ディプレッションは沈痛な溜息をつき、チームに報告するための情報のまとめに入った。 #4215tk
2015-04-04 22:05:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ディプレッション=サン、ザイバツ入りそんなにシビアなエピソードがあったのね…復讐はかなわなかったが、仇が殺されたことでそれに囚われ人生振り回される事が無かったと考えると、運がよかったとも思える。勝手な解釈だけど。オツカレサマドスエ! #4215tk
2015-04-04 22:14:11