1 「あっ俺おんなじ方向!」 閉まりかけたタクシーに滑り込む 『し…ぶたにさん⁈』 きょとんとする彼女の隣に 強引に座ると車は走り出す 「気持ちわるい…」 そう言って胸元に顔埋めて 左手はスカートの裾から 内腿に這わせる
2014-10-24 00:22:012 ちょっとピクッとして 脚を閉じるけど 黙ってるから そのまま太腿を撫であげる 行き先変更 ちょっとだけ寄り道せえへん? メールしといたら? 部屋で待ってるんやろ… 彼氏の丸山くん #エイトで妄想 pic.twitter.com/Gp7wyITO5x
2014-10-24 00:22:141 「第一会議室」 書類のコピーを頼んで 部屋で待ってる 『あ、あの…渋谷さん?』 ドアをロックしたら 目泳がせてる 前から思とってんけど 制服のスカート短か過ぎひん? こないだの続きしよか 午後からここで会議すんで 丸山くんも来るかな? 興奮…する?
2014-10-26 00:37:172 長い会議の後 皆足早に部屋を出て行く "すみませーん!" 駆け込んでくる丸山 "俺、タブレット忘れて… …あ、それです!すみません!" 「大事なもんそこら置いといたら… 名前書いとかな取られんで」 #エイトで妄想 pic.twitter.com/axiAOktc2f
2014-10-26 00:37:321 「今日、残業できるか?」 『あ、はい…』 エレベーターで一緒になって 声をかける ふ… そんなびっくりせんでも ほんまに仕事やで 明日までに 揃えたい資料あんねん ま…今思いついてんけど 夜の資料室とかどうかな…って
2014-10-31 01:19:072 今日は丸山くん出張か… おもんないな 朝まで一緒におってみよか 電話かかってきたりするんちゃう? 仕事早よ切り上げて 帰って来てもうたりせーへんかな どう思う? #エイトで妄想 pic.twitter.com/kx1oEgYqAd
2014-10-31 01:19:261 『さむっ…』 タクシーを降りたら 突き刺すような寒さに 思わずコートの襟を合わせる 頬をたたく風に 現実に引き戻される… 脚がガクガクして上手く歩けない 熱いお風呂に入って 眠ってしまおう 何も考えず…
2014-12-02 21:54:472 ドアを開けてオートライトが点く 『ひゃっ…りゅ…うへい』 「車止まる音…したから…」 『た、ただいま』 「どこ行ってたん…?」 『ど…うして…?出張は…?』 「ど、こ、行ってたん、て」 うつろな瞳でネクタイを外す pic.twitter.com/oAqB2FvZAd
2014-12-02 21:54:593 『あの…とにかく中へ…』 「あかんかった…?」 『え⁈』 「早よ帰って来たらあかんかった?」 『そんなこと…』 「こっち向きぃや」 一度も隆平と 目を合わすことができない… 靴を脱ごうと屈んだところを 腕を掴まれて 壁に押し付けられる
2014-12-02 21:55:084 『隆…平…』 ムッとするほどのお酒のにおい 口を塞がれるとタバコの味がする フラフラになるまで呑んで 慣れないタバコを吸ったの…? 私の力が抜けると 押さえつけてた隆平の力も緩んで 少し震える唇が頬から髪へ 強く掴んでた腕を優しく撫でる
2014-12-02 21:55:175 うなじを這っていた唇が離れて 突然首筋に痛みが走る 『痛っ!』 思わず隆平を突き飛ばして 我に返る 『ごめ…隆平…』 廊下に倒れこんだ隆平が呟く 「大事なもんには名前書いとけ…て 渋谷さん言うてはったなあ…」 pic.twitter.com/39q2DzxILE
2014-12-02 21:55:316 『だ…いじょうぶ…?』 隆平に近づくと 座ったまま腕を伸ばして私の手を握る 私を見上げるその瞳には 哀しみの色しかなくて 胸が締め付けられる
2014-12-06 02:18:197 『…ごめんね…』 膝をついて隆平の頬に触れる 「なんで謝んの…?」 まっすぐな問いかけに 答えることができない 「もう嫌いになった…? こんな…ことして…」 さっき噛んだ首筋を 撫でる指がふるえてる
2014-12-06 02:18:308 嫌いになんかなるわけないよ… そんな顔しないで… 隆平の目を見つめて 首を横に振ったら やっと少しだけ笑って 胸元をかき分けて顔を埋めた 隆平の身体も…手のひらも舌も すべて熱くて 床の冷たさも気にならなかった
2014-12-06 02:18:429 もっといっぱい 隆平のしるしをつけて… 私の中を隆平でいっぱいにして… ふらつかないように縛りつけて… pic.twitter.com/Y7sLM5oGpP
2014-12-06 02:19:291 午後を過ぎて デスクに陽が当たらなくなって 急に首の後ろがゾクゾクし出した これやばいな 風邪ひきはじめのやつだ… ロッカーから 今年まだ出番のなかった ブランケットを取ってきて 膝にかけてみる ほんとは羽織りたいけど 仕事中だからそうもいかず
2014-11-24 02:00:382 "外出るけどなんか買ってこよっか?" 同僚が声をかけてくれる 『ん…あったかいやつ』 "へぇ珍しい 今日はアイスコーヒーじゃないんだ" …ごめんね年中暑がりで 『なんか寒気するの』 "え!大丈夫⁈" 自分のブランケットを私に掛けて 彼女は出かけてった
2014-11-24 02:00:483 ドリンク剤も頼めばよかったな… とりあえずなんとか定時まで凌ごう そう思ったとき デスクを爪でコツコツっとされて 顔を上げた …渋谷さん 「ちょっと来い」 それだけ言うと 返事も待たずに歩き出す
2014-11-24 02:00:574 向かったのは フロアの中で一番小さい会議室 誰もいなかったのに 入ったら暑いぐらい暖房が効いてる 私を押し込んで 後ろ手に鍵をかける 『あの…』 振り向いたらすぐ目の前に 渋谷さんが立ってて 「うえ…脱いでみ」
2014-11-24 02:01:095 戸惑ってたら 手が伸びてきて カーディガンのボタンを外す いつも… この人に逆らえなくて…私 ガッて肩先に手を入れて カーディガンを脱がされて ふらつく身体を抱きとめられる 「おまえ…あっつい」 そう言うと カーディガンを着せてくれる
2014-11-24 02:01:216 『え…』 「定時までここおってええから」 某然とする私を残して 部屋を出て行く渋谷さん あ…あったかい… 首の後ろにカイロ貼ってくれてる 照れ屋な渋谷さんらしい ドキドキして 余計に熱があがりそう… pic.twitter.com/dpC5lkSOJy
2014-11-24 02:01:357 少し落ち着いて座ってみたら テーブルの上には ドリンク剤とお水 ドリンク剤を一気飲みして これも用意してくれてた 大きめのブランケットにくるまる お言葉に甘えてちょっとだけ寝よ…
2014-11-25 02:22:138 目が覚めたら 1時間近く経ってて 寒気はしなくなってた そっと部屋から出て デスクに戻ると 周りはみんな出払っていて ちょうど鳴った 電話に出たのがきっかけで バタバタと動く
2014-11-25 02:22:219 「え…おまえ何してんねん!」 『し、渋谷さん…さっきは…』 「もう帰ったか思たら… なんで仕事なんかしてんねん!」 お礼を言おうとしたけど すごい剣幕で怒られる 『おかげでだいぶ楽になったし…』 「アホか!おまえ顔真っ赤やぞ! 熱あがっとんねん‼︎」
2014-11-25 02:22:3010 「もうええから早よ帰れ‼︎」 頭ごなしに怒鳴られて 身をすくめる "あとやっとく、帰った方がいいよ" 途中で戻ってきた同僚が 気遣ってくれるけど なんだか情けなくて もう泣きそう
2014-11-25 02:22:41