『ヘイト・スピーチ法 研究序説』出版記念集会まとめ

第一部:田原牧氏(東京新聞記者)講演 第二部:連続トーク…神原元氏・清水雅彦氏・師岡康子氏・山田健太氏・安田浩一氏
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三一書房 San-Ichi Shobo Publishing Inc. @31shobo

いよいよ明日。みなさんご参加を! 『ヘイト・スピーチ法 研究序説』出版記念集会 4/11 14:00~ ・1部:田原牧氏(東京新聞記者)講演 ・2部:連続トーク;神原元氏・清水雅彦氏・師岡康子氏・山田健太氏・安田浩一氏 pic.twitter.com/83aRfWa5Bb

2015-04-10 16:53:16
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まつおか えり @osomatu_san

ヘイトスピーチ法の出版記念イベントに来ました。会場は既に満員です。 pic.twitter.com/9CZCW5mmoR

2015-04-11 13:57:34
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まつおか えり @osomatu_san

つだりはOK、撮影NGとのことなので可能な範囲でテキスト実況します。

2015-04-11 14:04:58

第一部:田原牧氏(東京新聞記者)講演

まつおか えり @osomatu_san

第一部:東京新聞記者、田原牧さんの講演始まりました。 田原「ここにいるのは場違いというか、私はヘイトスピーチが専門ではなく、詳しいわけではないです。一度はお断りしたんですが、どうしてもということで(受けました)。ヘイトスピーチの話は二部中心、一部は余興漫談ということで」

2015-04-11 14:07:19
まつおか えり @osomatu_san

田原「今日の主催は三一書房ということですが、書房には大変恩義があります。高校生の頃に『高校生は反逆する』という三一新書を買っていました。よく買っていたので断りづらいなあ、と思って来た次第です」

2015-04-11 14:08:19
まつおか えり @osomatu_san

田原「私の仕事としては中東関連が多い。なのでそのことから入りたいと思います。  今年の1月の初め、パリの風刺新聞社がイスラム武装集団を名乗る人々に襲撃されるというシャルリー・エブド事件が起きました。もう1つ大きかったのが、イスラム国による邦人人質事件です」

2015-04-11 14:11:49
まつおか えり @osomatu_san

田原「シャルリー・エブドは言論の自由、あるいはイスラム脅威論という観点のどちらかで論じられることが多かった。でも私はどちらもピンと来なかったんですね。  この手の類似事件としては2004年のスペイン無差別テロ事件、あるいはロンドンの事件がある。両方とも犠牲者が多かった事件です」

2015-04-11 14:13:16
まつおか えり @osomatu_san

田原「けれど、今回の方がリアクションが大きかったのはなぜか。それは(事件を)受け取る側の社会が右傾化したということなんだろうと思います。昨今、例えばこれまではタブーだった、アルジェリアの植民地を肯定するような論議が出てくるようになっている」

2015-04-11 14:15:03
まつおか えり @osomatu_san

田原「事件の本質にはフランス移民への排斥運動がかかわっていると思います。つまり、差別の問題ということ。その視点が世間の論議では欠落しがちだった」

2015-04-11 14:17:53
まつおか えり @osomatu_san

田原「もうひとつ、イスラム国の事件について印象が強かったのはある種の<身体性>のなさです。色々な宗派の人々が共存している場所で、(イスラム国は)異教徒に対して、改宗するか人頭税を払うか、出て行くかここで殺されるか選べと迫る。そこでは歴史の積み重ねが捨象されている」

2015-04-11 14:21:04
まつおか えり @osomatu_san

田原「イスラム教は聖典をもとに多様な解釈ができる。それを元にトンデモな解釈をして、コピペするというのが彼らのやり口なんですね。要はそこに生身の感覚がない。イスラム国はそれが新しかったと思います」

2015-04-11 14:23:30
まつおか えり @osomatu_san

田原「ほんとかうそかの解釈は抜きに、生身の現実にコピペするのかというのは、今日本でヘイトをする人々の心象風景かと思います。つまり、今日本で起こっている事態というのは世界的な同時代性を持っているように事件を見ていて感じます」

2015-04-11 14:25:12
まつおか えり @osomatu_san

田原「こうしたヘイト体質と一体になっているのが安倍政権であり、その周辺の人々だと考えています。政権に漂っている文化は、政策を抜きにしても基本は『脅し』と『対話をしない』ということ。この2つが非常に特徴的だと思います」

2015-04-11 14:26:35
まつおか えり @osomatu_san

田原「『脅し』と『対話をしない』を2つ合わせると異端審問になる。それを別の角度から見ると『反知性主義』なんていう言い方になるんだと思う。  このベースにあるのは、ある種の恐怖だと思うんですね。80年代過ぎから社会にその傾向はありました」

2015-04-11 14:28:03
まつおか えり @osomatu_san

田原「2-83年にかけて、横浜で中高生による野宿者狩りの事件がありました。捕まった子たちは、野宿者のことを『汚物』と呼んでいた。相手を『汚物』として人間扱いしない。警察に異議申し立てを行うデモが減った頃からこうした出来事が目につくようになっていく。」

2015-04-11 14:29:58
まつおか えり @osomatu_san

田原「相手を『汚物』と名指して、自分は『汚物ではない』と確認する。そのように社会のなかでの位置を確認するというありかたが、この頃から顕在化していった。いじめにもつながることだと思います。背景にあるのは人間関係の希薄化。寛容性や余裕がなくなっていったということ」

2015-04-11 14:31:53
まつおか えり @osomatu_san

田原「人間関係が希薄化すると人の痛みへの共感や<身体性>が喪失されていく。私たちの仕事は『胡散臭さ』というものを感じないと商売にならないところがあります。それを支えるのは<身体性>であり、人間関係で培ってきた経験なんですね。それがなくなると、胡散臭さが見抜けなってしまう」

2015-04-11 14:34:48
まつおか えり @osomatu_san

田原「もう1つ、人間関係が希薄化になると人間はものを考えなくなる。思考が止まって、議論が成り立たなくなるんですね。そうなると相手を『敵か味方か』と二項対立でしか捉えなくなってくるということが起こりやすい」

2015-04-11 14:36:14
まつおか えり @osomatu_san

田原「例えばヘイトをする人達は『反日』という言葉を使う。70年代には『反日』と聞くとイコール反日武装戦線のことだったんですね。畏敬の念を抱かざるを得ないとうなところがあった」

2015-04-11 14:38:07
まつおか えり @osomatu_san

田原「反日武装戦線が捕まったときにサイトウノドカさんというメンバーがいた。その方は捕まってすぐ、服毒自殺をします。そのことを知った思想右翼が『お悔み申し上げる』と声明を出すということもあった。文脈が当時とは変わったんだろうと思う」

2015-04-11 14:40:04
まつおか えり @osomatu_san

田原「2013年、特定秘密保護法の論議がありました。8年前、共謀罪の話が起こったときには新聞をはじめ世論が議論でそれを潰した。けれども、秘密保護法に関しては時代が変わったと感じることが多かった。何を書いても反論が来ず、議論が成立しない。暴力でもって法が成立していく感覚」

2015-04-11 14:43:30
まつおか えり @osomatu_san

田原「アーレントが悪の本質について『言葉と思考を拒むもの』という言葉を残している。まさにそれと同じような状況が今、政権を取り巻いている。ではどうしていったらいいか。妙案はないんですが、気になっていることがある」

2015-04-11 14:45:01
まつおか えり @osomatu_san

田原「市民的な良識はありがたいことだけど、そこだけに依拠していては勝てないように思うんです。あっちは『反日』と言って脅してくる。ならこちらも人でなしというか、『反日上等』(のスタイル)で対峙していかないといけない」

2015-04-11 14:46:40
まつおか えり @osomatu_san

田原「沖縄の問題にも絡んでくると思います。今、琉球独立論が再び盛んになっています。それを支えるのは沖縄の方々のプライド。それがあるから彼らの運動は強いと思う」

2015-04-11 14:48:01
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