あの子供の目が嫌いだった 俺の機嫌を逆なでしないようにと気を使って怯える様にいらだった。また、どうにか気に入られようとすがるように見つめてくるあの表情を見るたびに虫唾が走るような思いを抱える羽目になった。必死で後を着いてくる足音が聞こえても、一度も振り向くことはしなかった。
2010-06-15 21:46:00考えても見てくれ。ドイツ君は上司にさえ敬語を使わない。あの性格で。だというのに、兄さん。兄さんは上司相手っつうか親父しかでてないけどとりあえず上司ね、上司相手には敬語な訳だ。ここから兄さんがどいちゅをどのように育てたのか読み取ることで僕はまた恍惚のため息をつくのだよ。
2010-06-23 19:21:18あくどうにっきパロまじだれかやんねーかな・・・文字書きさん・・・見つめ合いお互いを口汚くあらん限りの暴言で罵りあい、時には暴力を振るい痛みに耐える。
2010-06-24 20:31:15それに何も感じなくなったら次は愛してるという言葉に代える。あたたかな体温や清潔なシーツの香り、いとしいそれらを思い起こさせるその言葉が飽和して意味をなくすまで続ける。涙も流れなくなったころには頑丈な心と体の出来上がり。言葉に依存せず呼吸をするように彼らはお互いを愛するのです
2010-06-24 20:32:34「泣くんじゃねえ、蹲るなみっともねえ立てよおまえ今日もう三回は死んでるぜ」自分で思っていたよりも感情のこもらない声がでて密かに驚いた。弟は青い瞳に涙をのせこちらを見上げている。恐ろしく冷えた表情をしている自覚があった。
2010-06-26 12:21:02呆れたようにため息をつけば、ついに嗚咽がこぼれだす。うんざりした思いでゆっくりと視線を弟にやる。ぞくり、背筋が震えた。弟の美しい瞳はこちらを睨み付け屈辱に震えている。
2010-06-26 12:25:38お前がその固い指先を引き金にかける瞬間、口元をかすかにひくつかせる様を見るたびに俺はお前の高潔な精神が抗いがたい暴力的な衝動に屈する瞬間を思う。硝煙になじみきったその肺の中絶えず循環する酸素、そして吐き出す呼気の清浄ささえ何もかもが愉快だった。
2010-06-30 22:15:30苦虫を噛み潰したように表情を歪めお前が地に膝を着き血反吐を吐く俺を見つめる。弟がせわしなく足をならす音、その目元ににじんだ憐憫侮蔑嘲笑微、そして愉悦と興奮が空気を揺らしている。本人は気がついてはいないだろう。自分が今ひどく楽しそうな顔をしているということに。
2010-06-30 22:23:01