「まんがでわかるLinux シス管系女子」発売記念！ 作者と学ぶ コマンドライン ハンズオン勉強会 まとめ

自分自身が、主催サイドでのお手伝いはしたことがあっても、勉強会を主催というのは初めてだったので、色々と進行上で至らないところが多く、皆様に大変なご迷惑をおかけしてしまいました。
最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございます。

現場でも話した事なのですが、自分一人で制作しているとどのくらいのレベル感を想定すれば良いのかがだんだん分からなくなってきて、「初級者向け」のつもりが「ものすごく高度な事をしている」ということになってしまい、読者や参加者を置いてけぼりにしてしまうのだなあ……ということを改めて実感しました。
（普段、周囲にいる人達がものすごくできる人ばかりなので、その中にいると感覚が麻痺してしまうのかもしれません。ポートフォワードも、自分が最初に入った会社では「当たり前でしょ」みたいなニュアンスで言われてしまったので。）

その一方で、「こっちがみんとちゃん」「こっちが大野先輩」と説明することで、状況説明がやりやすくなるという事も感じました。
説明どおりに進めていなかった方も、「どっちがみんとちゃんでどっちが大野先輩ですか？」「今大野先輩はどこにいますか？」のように聞いてみると、状況が分かって先に進めるようになっていたようでした。

今後はこれらの事をより強く意識して、漫画本編の制作に活かしていきたいと思います。

あと、参加された方の中で本を持っていないという方がかなりの割合でいらっしゃったというのも、結構驚きでした。いや、「買ってよ！」という意味ではなく、「あ、ふつうに勉強会としてニーズがあったんだ」という驚きということで。
進行の仕方を変えたあとに、VPSを「手元で操作しているPC」に見立てて使う場面などで、同じマシン上から複数のSSH接続を行うためにtmuxを使うやり方を何人かの方にご紹介した（ConoHaのデフォルトのテンプレートで導入されるCentOS 6.5には初期状態でtmuxがインストールされているようです）のですが、事前に本を読んできている人が多いはずという思い込みがあってそのあたりを端折ってしまっていたので、そこも失敗の理由の1つだったかなあ……とも思っています。
本の内容そのものは、わりと自信を持っておすすめできるはずと思っているのですが、まだまだ「こういう人達に役立ててもらいたい」とこちらが思っている領域にリーチできていないのだなあ、という事を改めて意識させられました。