主が小さくなる話②（とうらぶプラス）

白 @shiro_mkgr

①「鶴丸さん」「おいおい、なんでも俺が犯人だと決めつけるなんてよくな「そっか…」俺が原因です」土下座した鶴丸さん。また、小さくなってしまった主は泣きそうな顔をしている。「主、嫌なことはちゃんと断らないとダメだよ」「…泣きながら頼まれてしまって」 #とうらぶプラス 光忠鶴丸

白 @shiro_mkgr

②「鶴に頼まれてまた小さくなるとはなぁ…」「…」苦笑いする主の頭を撫でてやる。「はっはっは、よきかなよきかな、せっかくだから俺も楽しませて貰うさ」「きゃ」ひょいと主を抱き上げる。「その姿で歩き回るのは疲れるだろうし、大変だからな、俺が運んでやろう」 #とうらぶプラス 三日月

白 @shiro_mkgr

③「その子誰ですか？」「主だ」「へ？あるじさん？の子供？」「そうだ。俺との子だ」「「ええっ！？」」顔を真っ赤にして驚く二人。鶴丸の気持ちが少し分かったかもしれぬ。「はっはっは、まぁ嘘だが…おや、いってしまったな」「どうしましょう…誤解してますよね」 #とうらぶプラス 三日月浦島

白 @shiro_mkgr

④「長曽称兄ちゃんん！！大変大変！」「どうした？浦島」「あるじさんが実は人妻だった！！」「その話、詳しく！」泣きついてきた浦島をどうしようか考えていたら障子が加州によって勢いよく開けられた。「ほんとだよ！」「あ、主ー！！」「おい、まて！」 #とうらぶプラス 長曽称浦島加州

白 @shiro_mkgr

⑤「ぼくもあるじさまをだっこしたいです！」「三日月ばかり狡いではないか」「ぬしさまー！」三人に詰め寄られ困った顔をする主とそれでも主を渡さない三日月。「嫌だ」「三日月は独占欲が強いからね」「あ、あのそれより、早く、誤解をときにいかなきゃ…」「誤解？」 #とうらぶプラス 三条組

白 @shiro_mkgr

⑥「はは、それは早く誤解をとかなきゃいけないね」先程の騒動をお話ししたら石切丸様に笑われた。「だから、三日月様、おろして下さ「主！！いつのまに三日月さんと結婚して子供産んでるの！？」ええっ！？」「うん、大事になってるね」えっと、どうしよう… #とうらぶプラス 石切丸三日月加州

白 @shiro_mkgr

⑦「俺が手入れ部屋にいる間に何があったんだ…」「色々ありまして」よかったああ主結婚してなかったぁ、と泣きじゃくる加州と長谷部の頭を撫でる主。幼女が大人二人をなぐさめている光景は中々シュールだ。「すごかったぞ、色々」「なんだと、気になる」 #とうらぶプラス 鶴丸加州長谷部三日月

白 @shiro_mkgr

⑧「あるじさんはあるじさんだったんだな、俺、早とちりしちゃったよ、ごめん」「いえ…こちらこ「んー」浦島様？」じーっと顔をのぞき込まれる。「ねえ、俺のこと兄ちゃんて呼んでみて」「え…？えっと、浦島お兄ちゃん？」「おお、兄ちゃんて呼ばれるのって嬉しいな！」 #とうらぶプラス 浦島

白 @shiro_mkgr

⑨「俺のこともお兄ちゃんてよんでよんで！」「え、えっと、加州お兄ちゃん…？」「俺もお願いします」主に群がる皆。「…なんだか面白くないな」「はっはっは、珍しいなお前がそんなことをいうのは…ふむ…では、どうするつもりだ？」「…よし」その場に立つ。 #とうらぶプラス 鶴丸が仕掛ける

白 @shiro_mkgr

⑩「…結婚式場から連れ出された花嫁の気分です」「ははは、驚いたか？」「とても」俺の服の胸元から顔を出した主。「どこに、向かっているんですか？」「良い所、少し待ってくれ」「…分かりました」「良い子だ」馬を走らせる。さぁ、どんな顔をしてくれるだろうか。 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑪「はっはっは、鶴め」 鶴丸が主をさらった。部屋の外に用意してあった馬に乗って。追いかけようと外にでた者たちは落とし穴に落ちた。「はぁ…もしかしたら、このまま、帰ってこないかもしれないよ」「そうだなぁ、そうなれば、どんな手段でも使って連れ戻すな」 #とうらぶプラス 三日月石切丸

白 @shiro_mkgr

⑫「くしゅん…」「大丈夫かい？そうだ、これを着ていると良い」渡されたのは彼の羽織。「鶴丸様が寒いです」「俺は大丈夫だ。君が風邪を引いてしまったら大変だ」「でも」「…なら、こうしようか」彼に抱き上げられ羽織で包まれる。「こうすれば、二人とも温かい」「はい」 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑬「ほら、ついたぜ」「わぁ…」雪化粧をした桜が月明かりに照らされている。「綺麗…」「君に見せたかったんだ」「ありがとうございます」「礼言うのはこちらの方だ。色々と俺のわがままを聞いてくれてありがとう」ぎゅっと抱きしめられる。彼の体温が心地よい。 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑭目を輝かせ桜を眺めている主。その頬をぷにぷにと指でつつく。「桜を気に入ってくれて嬉しいが、少しは俺にも構ってくれ…」頬を膨らませ小さな主を抱きしめる俺の方が子供かもしれない。「…」躊躇いがちに小さな手で俺の頭を撫でる主。たまらなくなって更に抱きしめた。 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑮「主」「はい？」「このまま、二人でどこかに消えてしまおうか。全てを捨てて、二人だけで生きていこうか」 何も答えない主の項に首を埋める。「…」「俺は、君の事が好きだ、愛している、だから、これ以上傷ついて欲しくない。他の奴の物になるのも見たくない」 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑯「ふぅ…」熱烈歓迎されたのち、体を温めなきゃと兄弟たちに風呂場につれてこられた大将。並んで湯船に浸かる。「…皆に迷惑をかけしてしまいましたね」「そうだな、かなり心配した。でも、こうして帰ってきてくれたんだ。それだけで俺たちは…俺っちは嬉しいさ」 #とうらぶプラス 薬研

白 @shiro_mkgr

⑰「鶴よ」「なんだ？落とし穴なら全て埋め直したぞ」縁側で一休みをしていたら三日月に声をかけられた。「なに、どうやって主を元の姿に戻したのかと思ってな」三日月の瞳は恐ろしい。「…秘密だ…とりあえず、まだ俺にもチャンスがあることが分かったさ」「そうか」 #とうらぶプラス 三日月鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑱「…なんてな、驚いたかい？」「！」泣きそうな顔をした主に胸が締め付けられる。それでも、諦めるなんて事はできない。「…帰ろうか」「…はい…え」主は元の姿に戻った。「こいつは驚いたぜ。…呪いをとくのに王子様のキスは必要なかったんだな」 #とうらぶプラス 鶴丸

白 @shiro_mkgr

⑲「今日は驚いたね…僕、鶴丸さんが本当に主と駆け落ちしちゃうんじゃないかと思ったよ」「…」「だって、あんな顔の鶴丸さん初めて見たもん」あの時、鶴丸は本気だった。無事に帰ってきた事に驚いた程に。「…二人とも帰ってきて良かったな」「うん…本当に」 #とうらぶプラス 燭台切大倶利伽羅

白 @shiro_mkgr

⑳あの時、彼の言葉に頷いていたら、私は、二度とここに帰ってこれなかったのだろう。「…」「主」「！三日月様」「今日は寿命が縮まったぞ」「ご迷惑をおかけしました」「なに、ちゃんと俺の所に帰ってきたのだから、許そう」私の頬を撫で微笑む彼からは逃れられない。 #とうらぶプラス 三日月