茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第1480回「プロの棋士は、これにハマっていたのか！」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第１４８０回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日わかったこと！

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堀義人さん（@YoshitoHori ）に、ずっとG１囲碁に誘われていて、いけないでいたら、今度打ちましょうと言う。昨日だったらと打診され、ではと答えていたら、そのうちへんな話になって、ニコ生で中継するし、日本棋院も取材に来るという。nico.ms/lv215341189

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なんだろう、と昨日会場のダイヤモンド囲碁サロンにいって、びっくりした。対局室が設けられ、例の、上から撮るカメラも設定されている。私と堀さんの対局、それに、ドワンゴの川上量生さんとDeNAの守安功さんが対局するのだという。なんだか、だまされた気分だ。

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しかも、三村智保九段と、万波奈穂三段による「大盤解説」があるという。事ここに至って、私は「ひええ」となった。自分の打っている囲碁が、大盤解説されるなんて、そんな恥ずかしいことに、耐えられるものか、と思った。

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私は、囲碁は、小学校のときに覚えて打って、その頃はよくNHKの囲碁の時間の講座や、NHK杯の早打ち囲碁選手権を見ていた。武宮正樹さんの宇宙流が好きだったのは、子どもだったからだろう。それからほとんど「人」とは打っていなくて、最近「最強の囲碁」でコンピュータ相手に打つ程度だ。

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そんな自分の囲碁が大盤解説されるというのは、読みとかいろいろダメなのを覗かれるようで、非常にはずかしいと思った。でも、始まったら仕方がない。稲葉禄子さんが立ち会い人で、ぱっぱっと、びっくりする正確さで時計を押していく。ぼくの方が長考気味で、堀義人さんよりも早く時間を使った。

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対局していると、集中して、いろいろなことを忘れてしまった。もともと、堀義人さん（@YoshitoHori ）はちょっとアンドロイドみたいなところがあって、人間相手の対局の復活としてはよい（ごめんなさい、堀さん！）それで、無事対局を終えて、大部屋戻ってビール飲んだら、美味しかった。

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いつの間にか、将棋の深浦康市さんとか、以後の円田秀樹さんとかいらしてる。マイッタなあ、とビールを飲んでたら、円田さんと目があって、話し始めた。朝日新聞の名人戦の取材でお目にかかって以来だ。円田さんに、思わず、「一手一手をすべて見られているって、はずかしい」と言った。

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そしたら、円田さんが言った。「でも、なんか、癖になるでしょう」。確かにそうだ。なんだろう、この感じ。自分の真剣勝負が、ニコ生で不特定多数に見られて、いろいろなことがバレる、その恥ずかしさの向こうにある快感。プロの棋士は、これにハマっていたのか！　まずいことに気づいてしまった。

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連続ツイート第１４８０回「プロの棋士は、これにハマっていたのか！」をテーマに、８つのツイートをお届けしました。