自分用創作メモ

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すずらん @Suzuranium

@sousakuTL よその子語り見てて楽しそうだったので うちの子についてちらちらと

2015-04-19 11:27:50
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL ミチルさんは混血というか 混ざり物の妖精。自分の中では妖精は自然の権化なので 強く凝縮されたような自然の力の中から生まれるもの。だから本来なら純粋な一つの属性を強く持っている。花の妖精なら花畑で生まれるし 星の妖精なら流れ星が落ちた場所から生まれる という

2015-04-19 11:30:01
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 例外として 交配の中で混血の妖精が生まれる可能性はありますが 自然発生で生まれるとするなら 多くの要素が完全に等しく集まった場所でのみ生まれる ということになる。つまりは ほぼありえない天文学的な確率。実例かなければ0と断言できる確率での発生になる。

2015-04-19 11:32:24
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL その「例外」であり「実例」であるのがミチルさん。生まれた場所は待雪草の花畑。そこでは夢を願い続けて 叶えられなかった1人の音楽家の妖精が最期を迎えた場所。星がよく見える丘。それ故に星と夢と芸術の属性が強い。象徴としての花は待雪草になる。花言葉でも願いと繋がる

2015-04-19 11:35:32
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 蛇足ですが ここで亡くなった妖精には芸術の才能はあまりありません。病弱で先が短かったため せめて夢を見るくらいは と最期まで音楽に身を捧げていました。その傍らで 同じように恵まれない育ちの子を拾っていたそう。その中には捻くれた妹猫がいましたがそれは別のお話。

2015-04-19 11:38:05
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 閑話休題。当然のことながら 偶然で生まれた混ざり物故に存在そのものが不安定。初めは目も見えず 身体も動かない ただそこに存在するだけのオブジェクトでした。思念や感覚はあったため 近くで遊ぶ妖精と仲良くなりたいと思いつつも何もできず焦がれるだけの日が続きました

2015-04-19 11:41:58
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL ここでずっと思い焦がれたことと、本人の「夢」の属性のおかげで 思念での意思疎通が可能になります。が 結果として 妖精たちには幽霊扱いされ見つけられることすらなく逃げられてひとりぼっちになりました。それからも旅人に話しかけたりしましたが やはりみんな逃げていく

2015-04-19 11:44:58
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL ここで一度 諦めて意思を伝えることをやめました。結果として そのおかげで1人の旅人に見つかり その美しい姿から拾い上げられることになりました。いつか意思を伝えたいという気持ち でも 怖がられたくないという気持ち。それ故に葛藤し続けることに。

2015-04-19 11:47:05
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 結果として 意思を伝えることはできませんでした。動くことができないこと 空間からのマナ補給だけで生きていけたこと そして見た目が美しかったこと。これが理由で高値で取引され、持ち主を転々と変えることに。誰1人として「生きた妖精」として扱ってくれないまま。

2015-04-19 11:50:11
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 最後には所有物としての取り合いから争いの種になります。何人もの血を被り 断末魔を聞き届け 呪われた妖精の人形として曰く付きの「品物」となります。ここで「他人の血を浴びること」がトラウマに。最近は多少慣れてきましたが 人が傷つくのを嫌がる原因のひとつはこれ。

2015-04-19 11:53:13
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL そして 曰く付きとなると正規のルートでは動けなくなる。裏取引に使われ 穢れた世界をたらい回しにされ 時には傷つけられ 時には慰み者にされて心身ともにボロボロになっていく。意思を伝えれば怯えられ 何も言わなければ傷つけられる。こうしてだんだん感情が薄れていった

2015-04-19 11:55:30
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL そうして全てを諦めたとき 元々の不安定さと「夢」や「願い」の属性のおかげで少しずつ存在が薄れることに。そうして認識されることもなくなり 再びひとりぼっちになる。この時の経験から存在が希薄な何かには異常なほど執着する模様。某所でもちらっと出てきた感情ですが。

2015-04-19 11:58:36
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL こうして消えかけたとき 初めて相互の意思疎通ができる存在に出会います。相手は封印されて消えかかった神さまの憑代。封印が緩み わずかに漏れ出た願いの神の残滓でした。ふたりは互いに相手に親しみを感じ 同時にいずれ相手がいなくなることを悲しみました。

2015-04-19 12:00:57
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL そうして 妖精は神さまの 神さまは妖精の幸せと転生を願いました。願いは聞き届けられ 互いの魂がほんのわずかに混ざり 入れ替わった状態で生まれ変わることになります。ここで生まれ変わった神さまもまた 今は生きて人生(?)を謳歌していますがそれはまた別のお話。

2015-04-19 12:03:45
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 生まれ変わった場所は 再び待雪草の花畑。星の見える丘。それでも同じ場所ではなくて 今度は青い風の吹く森のそば。そこで初めて 自分を怖がらない妖精と出会うことになるのでした。その妖精は 見た目の美しさではなく 好奇心からミチルさんを拾って連れ帰りました。

2015-04-19 12:06:12
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 連れ帰られたはいいのですが 妖精の集落では余所者は歓迎されず。迫害といじめを受け続けます。実は自分を拾った妖精も余所者で その苦労はわかっているらしく その妖精だけはただ1人の味方になってくれました。その子に心配をかけまいと 初めて笑顔をつくりました。

2015-04-19 12:08:23
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL そうして耐えながら暮らす日々。動くこともできず 自分はただ周りに迷惑をかけているだけではないのかと悩む日々。それでも心配をかけまいとそれを隠す日々。ここで今のミチルさんの大まかな性格が形作られます が その性格は仮面のような表面上のものです。本音は秘密。

2015-04-19 12:10:48
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL その日々に天気が訪れたのは 自分を拾った妖精さんが偶然拾った魔法書を持っていたときです。目が見えないにも関わらず 本を持っていること それが本であることを認識できていました。そして なぜかその本、「願いの魔法書」を自分でも訳のわからないまま読み終えました。

2015-04-19 12:14:17
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL その本を読み終えた後 徐々に魔法の才能が開花します。目も少しづつ見えるようになり 身体も少しづつ動くようになりました。それは全て魔法で動かしているものであり 操り人形を糸で動かすことと同じこと。魔力が完全に尽きれば糸は切れ もう二度と動くことはありません。

2015-04-19 12:17:15
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL わずかに動けるようになったあとは 本の世界に没頭し 物語の主人公のようになりたい という願いを抱きます。それと同時に 自分を拾ってくれた妖精に恩返しをしたいと願い 死に物狂いで魔法の練習 自分の身体を動かす練習を続けます。この段階では杖がないと歩けない程度。

2015-04-19 12:19:42
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL その途中で一年が過ぎ 2人が出会った日に誕生日プレゼントと言うことで 鏡を贈られました。それは 目が見えるようになっても見ることのできなかったもの 自分の姿を初めて見ることができるものでした。が 知らず知らずのうちに 自分の姿に押し込めた自分を重ねて。

2015-04-19 12:22:35
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL その日から 鏡の中の自分 つまり押し込めた自分の本音としばしば会話をするようになります。そうしていくうちに 理想と現実の乖離を感じ それを認めたくないという思いから人格が幾つかに分裂していきます。が 先ほど少し触れた仮面のおかげで表にそれが出ることはなく。

2015-04-19 12:24:28
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL この頃 自分を認めてくれる2人目の友達ができます。妖精の集落で花屋のお手伝いをする内気な妖精さん。思うように人と話せず 友達を欲しがっていたため 自然と惹かれあうことに。ミチルさんを拾った子も含め 3人でたわいもない話をしたり拾ったものを持ち寄ったり。

2015-04-19 12:30:47
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL 蛇足。このとき拾って見せ合ったものは ミチルさんは律儀に小瓶に入れて保存しています。定期的に割れないようにおまじないをかけ直していますが 心が弱ったときにはその小瓶が割れてしまいそうになるのだとかなんとか。しかしこれもまた別のお話。

2015-04-19 12:32:28
すずらん @Suzuranium

@sousakuTL そんなときに事件がひとつ。周りの妖精からしたら いつも通りのいたずらのはずの一コマ。それが原因で大怪我を負うことに。このとき初めて押し込めた自分が暴走。仮面が剥がれ 終末を引き起こして集落を滅ぼしてしまいます。自分を拾った妖精が目の前で死ぬのを見てしまう。

2015-04-19 12:36:13