香港フェニックステレビの報道姿勢をあざ笑う、日本の自民党政権首脳

麻生氏、香港フェニックステレビの記者からの質問に、嘲笑い、いきなり中国批判。 フェニックステレビとその記者、李さんの以前のインタビューをまとめました。
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Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑤リー:できるだけ中立的な聞き方をしようと心がけているが視聴者には地名にこだわりを持つ人も。官房長官会見で「尖閣諸島についてお聞きします」と質問したら中国の視聴者から「なぜ『釣魚島』と言わないのか」と批判。正式なインタビューでは「釣魚島、日本ではいわゆる尖閣諸島と呼ばれている~」

2015-04-20 10:49:01
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑥日本メディアでは「尖閣諸島(中国名・釣魚島)」と表記、フェニックステレビは香港のメディアなのでこれを逆に表記している。 Q:石原氏とのやり取りでは、中国メディアから「愛国記者」として称賛さた。リーさんにとって歓迎すべきことか。

2015-04-20 10:49:58
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑦リー:「愛国記者」と呼ばれたのはこの時と鳩山氏がインタビューで「中国側から見れば(日本が尖閣諸島を)盗んだという風に思われても仕方がない」と述べた時の2回だけ、それ以外は「売国奴」といった罵倒ばかり。中立的に報じることを心がけているので「愛国記者」になろうとしているわけではない

2015-04-20 10:50:47
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑧外交は世論に影響されるが、その世論への影響が大きい中国メディアの報道についてどう思うか。中立に報じようとして批判されるフェニックステレビのようなメディアがある一方、環球時報のようなメディアはひたすら日本批判を繰り返している。

2015-04-20 10:51:33
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑨リー:残念ながらそれが中国の実情。日本の悪口を言うことは一般国民の好みに合うことになるので、紙面に日本の批判があふれる。 Q:「近隣諸国の悪口を書けば視聴率や部数、ページビューが伸びる」という点では、日本も似たようなものです。

2015-04-20 10:52:16
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑩リー:しかし大衆感情に流されていては悪循環が進むことになる。「言論NPO」が13年6月から7月にかけて行った日中世論調査によると、日本人で中国に対する「良くない印象」を持つ人が90.1%、中国人で日本に対する「良くない印象」を持つ人が92.8%と、いずれも9割を超えている。

2015-04-20 10:53:00
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑪非常に深刻。報道は非常に重要な役割を果たすはずなのだが、日中ともに「外圧」ならぬ「内圧」が強すぎで客観的な報道は困難さをともなう状況。この「内圧」の問題を解決しないと両国間の好感度も回復できないし、相互理解も進まない。

2015-04-20 10:53:43
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑫Q:リーさんは外交専門誌「外交」13年9月号に「中日の共通の敵『内圧』制御する3つの提案」と題して寄稿。この3つの解決策について。 リー:ひとつが「新・愛国主義の育成」。他者に寛容な、大国にふさわしい愛国主義を持てるようにすること。

2015-04-20 10:54:37
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑬少なくとも今の状態では互いを非難してばかりの悪循環になるので、まずは客観的に冷静に相手を見ることから始める必要。 リー:メディア関係者であれば、なるべく1次資料にあたる、当事者に確認するといった作業が必要。

2015-04-20 10:55:41
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑭リー:残念ながら中国メディアでは事実関係を確認しないまま日本批判が展開されるケースがある。J-CASTニュースが14年6月17日に「中国共産党系の環球時報が1面で大誤報『自衛隊が宮古島にミサイル配備を完了』」と詳細に報じているがこの環球時報の1面記事は全くの「ガセネタ」だった

2015-04-20 10:57:19
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑮しかし環境時報は影響力が大きいので、中国メディアは追いかけざるを得ない。こういった全くの誤報が、中国国民の反日感情を加速させている面もある。フェニックステレビでも解説すべきか本社と私とで議論、記事に書いてある内容の裏付けが取れないので「正確さ重視で、やらない」という結論

2015-04-20 10:58:55
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑯Q:二つ目として「中日討論会の定期開催」を提案。 リー:討論会はフェニックステレビでも取り組みを進めている。日中の有識者を呼んでテレビで生討論。13年9月に日本側からゲストに来てもらって放送。自国で当然のように語られている主張を相対化して理解するきっかけになればいいと考えている

2015-04-20 11:00:07
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑰三つ目が「中日メディアの相互チェックの枠組み」。日中メディアがお互いに誤報を出し合っている感があります。日本では、誤報を指摘するサイト「Gohoo」が登場したりしていますが、習近平政権がメディア規制を強めている中国では、このような動きは難しいでしょうか。

2015-04-20 11:00:36
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑱リー:これは本当に難しい問題。日本側の報道が問題になったケースでは、朝日新聞が13年1月15日「防衛相『領空侵犯、信号弾で警告』中国メディア質問に」と掲載した記事が代表的。会見では小野寺五典防衛相は領空侵犯への対処方針が変わっていないことを一般論として述べたに過ぎず、

2015-04-20 11:02:01
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑲「信号弾」や「警告射撃」といった単語も口にしていない。朝日新聞の記事は、まるで日本が中国に宣戦布告したかのような印象を中国メディアに与えることになり、大騒ぎになりました。日中ジャーナリスト会議という仕組みはありますが、その中では互いの記事を検証するところまではできていません。

2015-04-20 11:02:41
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

国営メディアが中立でなく、政権からの内圧があるという点では同じような状況になってきているのではないですか? 私たちが、真実を知るために、考えたり判断したりできるように中立な報道をしてくれるメディアを支持し、守っていかなくてはならないのでは?

2015-04-20 11:07:11
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

尖閣問題については、2012年当時、フェニックステレビでは、中国政府側、香港独立府側、尖閣に上陸した親中国、反中央政府の団体関係者が、激論を交わしていた。視聴者は、それぞれの言い分をしっかりと聴き、判断することができることになる。

2015-04-20 11:12:53