妄想やしきへうぇるかむ

さちみりほ先生の作品「夢やしきへようこそ」の二次創作SS。140文字に妄想をつめつめしています。那智夜刀・春夜で温いBL表現がありますので苦手な方はご注意ください。
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++春宵の鬼桜++
フォロワーのとんぼさん @TONBOtoYAGO とのリレー?小説。素敵なパスを回していただいたのに活かせず申し訳ないです!

駄夢Do @damkosan

春の風が桜の花弁を舞い上げ玩び、東の空に浮かぶ月はじわりじわりと闇に飲まれその光を減じていく。「この不吉な夜に夜桜見とはえらい酔狂やな」「夜桜、緋い触の月、そして…鬼(きみ)。素晴らしい夜じゃないかい?」「…知らん」夜の刀を名に持つ銀の鬼は盃に映る緋い月を干した。

2015-04-05 02:00:27
とんぼ ただただ、休みがほしい @TONBOtoYAGO

@damkosan 「ところで」緋の月が、舞い落ちた花弁に打ち消されるのを愛でながら、彼は盃に口をつけた。「君は、この桜のそばにいても、平気なのかい?」 君、と呼ばれた銀の鬼は、ちらりと彼を見やり、桜を写した盃に視線をおとした。 「さて。どうかの」

2015-04-05 02:40:12
駄夢Do @damkosan

@TONBOtoYAGO 「…まあ、僕が招いたんだけどね。まさか来てくれるとは。」鬼の盃に酒を注ぐ。溢れた滴は緋月の光を受けて赤黒い筋となって鬼の手から流れ落ちた。「鬼を封じた桜、魔除けの桜、か?」べろりと酒を舐め取り、鬼は暗く笑った。「……わしを封じたいんか?……春。 」

2015-04-07 01:09:47
駄夢Do @damkosan

「まさか!」「君を封じる?僕が?」盃から零れた酒の甘い、むせかえるような香り。蝕の月は赤黒く妖しい光で二人と桜を照らす。「…違うんか?」口の端を上げて鬼が笑う。「有り得ない。僕はただ君と……いや。」空になった盃に再び酒を注ぎながら春彦もまた笑った。

2015-04-19 00:48:56
駄夢Do @damkosan

「そうだね。こんな夜に『鬼退治』もいいかもしれない。そしたら僕は一躍子供達の英雄だ。」おどけたように胸を張って見せれば、鬼…夜刀はがちがちと牙を噛み合わせ凄む。「上等やないか、返り討ちにしたるわ。そう言うたらお前は元々わしの餌やったしな」「そうだったっけ?あぁ怖い怖い」

2015-04-19 00:50:21
駄夢Do @damkosan

蝕の月の下、軽口を叩いて人と鬼が酒を酌み交わす夜桜の宴。 「食べちゃっていいよ?そしたら君を食べてあげるから…内側から、ね…」            終 すんませんっっっしたァアァ!!若人よ、これが「やおい(山無しオチ無し意味無し)」だ!

2015-04-19 00:53:24

+++0距離告白+++
twitterお題メーカーのお題で書いたSS。ちゃんと文章に起したいです。

駄夢Do @damkosan

初夏の風が白銀の髪をふわりと揺らす。今は若葉を繁らせた桜を臨む部屋は彼の書斎。窓辺には真新しい本と酒、そして…「何やコレ。誰が男の絵姿なぞ喜ぶねん」満開の桜の下で笑う壮年の写真。「…嫌いやなかったで、お前の事は…春。」『ありがとう』囁くような風が彼を包み空へ吹き抜けていった。

2015-04-18 11:32:54