H9男子閉鎖フロアbot様から及菅影妄想

青るい @rui4444

及川さんの人格の中に飛雄や岩ちゃんや菅原さんが住んでたら面白い。嫉妬も信頼も優しさも全部１人の感情の蠢きだったって気づいて目が覚める及川徹はただの男子校生で、通っていた学校にバレー部は存在していない。

青るい @rui4444

@rui4444 …という夢をみる菅原孝支。夢の中の自分は「及川徹」という名前だが、そんな人物は存在していない。苦しむ自分の感情を「及川徹」に背負ってもらうことで感情をコントロールしている…。

青るい @rui4444

@rui4444 飛雄が現れたその日、夢の中で及川徹がぱったりといなくなってしまう。感情を背負っていた及川徹がいなくなってしまったことで、菅原さんの感情はパンクして壊れてしまって、まるで人形のようになってしまう。

青るい @rui4444

@rui4444 自殺を何度も繰り返す菅原さんはついに精神病院の閉鎖病棟に入れられる。同世代の子も入院しているんだよ。って紹介されたその先には、病室の冷たい床に寝そべりうつろな目でこちらを見る青年がいた。それはまさしく自分が妄想で作り上げていた「及川徹」そのものだった。

青るい @rui4444

@rui4444 「え…菅原孝支…なんで…」及川徹が一瞬ビクリと震えて体を起こす。「嘘…君は俺の妄想でしょ？」 「お前こそ…なんで存在してんの…勝手に消えたと思ったら」 「それはこっちの台詞だよ…俺の妄想から抜け出したの？アハハとうとう本当におかしくなっちゃったのかも俺」

青るい @rui4444

@rui4444 及川は自分が中学校を卒業して影山と離れた日に、自分の中の妄想であった「菅原孝支」がいなくなったらしい。彼はもともと軽い統合失調があって、彼の多くの人格をまとめていたのが「菅原孝支」という１人格だった。

青るい @rui4444

@rui4444 「菅原孝支」がいなくなったのをきっかけに病が悪化して、この病院に入院することになった。つまり、お互いが妄想で作り上げた人物であったが、片方は影山飛雄と離れることで、片方は出会うことで、お互いの存在が消失して感情のバランスがとれなくなり入院に至ったということらしい

青るい @rui4444

最終的に及川さんと菅原さんは閉鎖病棟の中で触れ合いながら、自分の中の感情を統合していく。先生は「君たちを２人を会わせることで病気が悪化するか改善するか一か八かだったけれど…こんなに病気がよくなるなんて…本当によかった…！あともう少しで退院できるよ、頑張ろうね」

青るい @rui4444

「だってスガちゃん、よかったね！」 「…。」 「ねぇねぇ、スガちゃんの中の最後の一人格さ、俺でしょ」 「…うん。」 「…あはは、やっぱり。俺も最後の一人格はスガちゃんなんだぁ。」 「…どっちか消えないと、治らないね。」

青るい @rui4444

「俺と一つになるスガちゃん？」 「なんかその言い方…キモイ…」 「あはは酷いなぁ…！それじゃぁ言い方を変えて。 俺をスガちゃんに取り込むのは？」 「お前、それでいいの…」 「いいよ。」って及川は穏やかに笑う。

青るい @rui4444

「及川、俺もっといい方法思いついたよ。２人とも幸せになれる方法。」 その後２人は、誰から見てもまるで病気だったなんて嘘のように普通の青年に戻っていた。 医者は２人に試験外泊を許可する。 「やったねスガちゃん。」 「うん。」 その後2人は帰ってこなかった。

青るい @rui4444

誰かが病院の裏山で手を繋いだまま死んでいる２人の青年の遺体を見たと噂が流れたけれど、警察が調べても見つからなかった。 それどころか、その世界には、はじめから及川徹も菅原孝支も存在してはいなかったように、誰も彼らの名前を知るものはいなかった。

青るい @rui4444

閉鎖病棟には今日も新しい患者が訪れる。どうやら、高校生らしい。やわらかそうな黒髪にキュッと切れ長のつり目、尖らせた口にはまだ幼さが残っている。「それで、どういった症状か教えてくれるかな？」

青るい @rui4444

「…ハイ。自分の中に沢山の人格がいるんです…！ 名前は…「菅原孝支」と「及川徹」です…。こんなこと言っても信じてもらえないと思いますけど、前からこの人たちのこと知ってるんです。人格じゃなくて、ちゃんと存在してたのにある時から消えてしまって…その…大事な人だったのに…っ」

青るい @rui4444

青年は身を乗り出して必死に訴える。目にはジワリと涙が滲んでいる。その様子を見て看護師が医者にそっと耳打ちする。「先生、入院させますか…？」「俺のことおかしいと思ってますか…っ！？俺知ってます、２人はこの病院に入院してた、先生なら知っているはずです…！だから来たんです…ッ！」

青るい @rui4444

医者は慰めるような瞳で青年に語り掛ける。「飛雄くん、辛かったね…。申し訳ないけれど、先生はその２人のこと知らないんだ。君は色んな感情が整理できていない状態なんだよ。でもここに入院したらきっと良くなる。一緒に頑張ろう。」「そんな…！！」「お部屋にご案内して。」「はい、先生。」

青るい @rui4444

引きずられるようにして、青年は閉鎖病棟の個室へ連れ去られる。 頭の中では彼らが会話している。

青るい @rui4444

「治ったふりして、試験外泊まで持ち込むなんてスガちゃんほんと悪い子だよ。」 「及川だってノリノリだったくせに。」 「…まぁね、だってスガちゃんが俺と心中したいだなんて嬉しかったんだもん。」

青るい @rui4444

「先生！！俺の話を聞いてください…ッ！菅原さんと及川さんは本当に…ッッ！！！！！！」 バタンとしまった分厚い扉の奥では、彼の声が小さく響き続けていた。 ー終ー

青るい @rui4444

閉鎖病棟botの及川さんが統合失調症という設定から妄想が滾った…なんかものすごく長くなってしまったけど読んでくれた方ありがとうございました…！；///；妄想と現実が入り混じってる世界すごく面白いなぁと思う…とびおちゃんにしか２人が存在していないのもどかしくて可愛そう

青るい @rui4444

お誕生日おめでとうございます！最近見つけたのですが、H9男子閉鎖フロアbotをご存知ですか？菅さんもいるの... — お返事遅くなってすいません；；閉鎖フロアbot拝見させていただきました…！！；///；ぐぅぅ…本当に素敵で... ask.fm/a/c0ohmhi5