好きな本の心の残った1行を紹介する「キメの1行」のスゴ本オフまとめ

根岸智幸 @zubapita

（承前）遺志を表明しなかった人の人生を引き継ぐとはどういうことなのか？　いま生きているなら、自分が何者なのかを伝えておきたいとも思わせる。もう１冊。うちの奥さんはベルばら検定の一級をとっています。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）『ベルサイユのバラ』のクライマックスシーン、ヒロイン・オスカルがいまわの際の最後の言葉「フランスばんざい」。フランスの革命は米国のような経済独立を目指した革命ではなく、自分、人生と人権の確立を目指した革命。それを象徴したことば。（了） #スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

私は兄の人生を受け継いだ。兄の机、事業、小道具類、兄の敵、馬たちと愛人を受け継いだ。私は兄の人生を受け継いで、もう少しで殺されそうになった。→直線』ディック・フランシス（ハヤカワ文庫）／「キメの一行」という事で思い浮かんだのがこの本の冒頭です。#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

実際には２行になってしまうのですが、その後半部分だけでも、この冒険小説が持っている「波乱」を予感させてくれて、いきなりどきどきさせられます。「実際に亡くなった人間の人生を継ぐ」とはどういうことか？ということが書いてあります　　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

亡くなった人間の人生を、わたしたちはどのように受け継ぐのか？という問いかけ。一度しかない人生を、どう共有するか？どんな生き方をするか？　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

フランスばんざい→『ベルサイユのばら』池田理代子（集英社）／なぜ「フランスばんざい」というのか？フランスの革命は「私が私であるために自由になりたい」という思想の元で始まった。やっと手に入れた自由が見えた時、オスカルが言ったセリフ　#スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

やまぐちさん。『こころ』夏目漱石から、「私が死んだあとでも妻が生きている以上はあなた限りに打ち明けられた私の秘密として腹の中にしまって置いてください」。さまざまな版の「こころ」を持ってきました。「こころノート」は新聞の切り抜きスクラップ形式だったり。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）こころが好きな理由は、一言一句が…、暗いですよねw。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）この一文は当時のエリートに向けた文章だけど、社会の不条理について現代に暮らす私たちにまで投げかけているんじゃないでしょうか？（Dainさん）「『こころ』大人になれなかった先生」を読むと「こころ」がミステリとして面白く読める。（了） #スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

私が死んだ後でも、妻が生きている以上は、あなた限りに打ち明けられた私の秘密として、凡てを腹の中にしまって置いて下さい。→『こころ』夏目漱石（岩波書店）/『こころ』を様々な出版社から出ているバージョンを持ってきてくださいました。中には原稿そのままを再現したものも　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

夏目漱石が好きな方の紹介です。一人の作家を深めています。これも良い掘り下げ方です。　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

Dainさんより『『こころ』大人になれなかった先生（理想の教室）』石原千秋（みすず書房）を読むと、今までの読み方がガラッと変わります！　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

BABY METALが響く休憩時間・・・いいじゃないo(｀ω´ )o　#スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

おかのさん。『愛人（ラマン）』マルグリッド・デュラス。著者が70歳ぐらいのときに15歳のときの体験を語った自伝的な小説。フランスからインドシナに行ったがお父さんが亡くなり貧困に。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）そこでお「自分がこんなふうに人に見られたいと思う−わたしはそのとおりに見えている・美しいとも見えている。美しいということがみんなののぞむことならば、美しい、あるいは可愛いと言ってもいい、たとえば家族には可愛いと見えている。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）家族にであってそれ以上ではない。わたしについて、みんながこんなふうであって欲しいと思い何にでもわたしはあんることができる。」（了） #スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

自分がこんなふうに人に見られたいと思うーわたしはそのとおりに見えている、美しいとも見えている、美しいということがみんなの望むことならば、美しい、あるいは可愛いと言ってもいい、たとえば家族には可愛いと見えている、家族にであって、それ以上ではない、(続く)　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

（続く）わたしについて、みんながこんなふうであって欲しいと思うなんにでも、わたしはなることができる。そして自分がそうだと思うことができる。→「愛人（ラ・マン）」マルグリット・デュラス（河出書房）/ #スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

２０世紀の初め　仏領インドシナで暮らす１５歳のフランス人少女が、裕福な中国人青年と肉体関係を持ちながら愛（家族をふくむ）について考え感じる物語。　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

この１行を選んだのは、少女が自分の力ではどうすることもできない出自や出来事について、受け身でありながら主体性をも見失わないただひとつの決意（あるいは静かな叫び）だから。　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

受け身でありながら、主体を失わない主人公。その彼女がまっすぐ立っている。そこから見える景色が、読んでいてはっきりとわかった　#スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

まさみさん。『ウェルカム・ホーム!』 鷺沢 萠 から「恋は、ヒトという種が再生産をよくする不能だ」。もう1冊、『オトナ婚です。わたしたち』大塚 玲子から「ヒトの心が見えないように、人と人の絆も見えないものなのだ」。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）今の結婚制度に縛られず、自由に生きていいんだ、ということを教えてくれた本。オトナ全員に読んで欲しい。（了） #スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

恋は、ヒトという種が再生産を欲する本能だ。→『ウェルカム・ホーム！』鷺沢萠(新潮文庫)／なんと絶版。でも、すごく好き！いわゆる"普通の家族"でない、家族のかたち2つの物語。　#スゴ本オフ

花岡猫子🧷 @okanekoko

人の心が見えないように、人と人の絆も目には見えないものなのだ。 (中村うさぎ特別寄稿より)→『オトナ婚です、わたしたち』大塚玲子(太郎次郎社エディタス)／実はもっと良い一行がある。ひとつの価値観や枠にとらわれていることに気づける。　#スゴ本オフ