【とうらぶ】月夜の縁側じじ兼(notCP)まとめ

くらげ(佐々木海月) @k_tsukudani

兼さんが眠れずに縁側でぼけっとしてたらおじいちゃんが来て「年を取ると眠らずともよくなるらしいな」「俺は年寄りじゃねえ」「そうかそうか。茶でも淹れるか」みたいなノリでぽつぽつどうでもいい思い出話とかするうちに、「俺やっぱり勝ちたかったんだよ」って顔背けて泣き出すじじ兼ください。

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昨日の、月夜の縁側じじ兼なんですけどね、おじいちゃんに「そうか、勝ちたかったか...それとも、ただ主とともに朽ちたかったのか」ってぞっとするほど冷ややかに冴えた眼で見下ろされて、「泣く理由くらい好きに言い訳させろ」って逆ギレする兼さんまで妄想した。

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月夜の縁側じじ兼シリーズなんですけどね、ゆっくり静かな声で「お前は慕われるのには慣れているが、甘やかされるのには慣れていないのだな」っておじいちゃんに言われて、「は？何言ってんだこいつ」からの「あ、俺、今、甘やかされてるんだ」って気付く兼さん可愛いです。　#おじいちゃん来ません

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「そんなに長く生きていても、満たされないことってあんのか？」 兼定が問えば、宗近はわずかに目を伏せ、答える。 「…三日月は、盈月でな」 そうかい、と兼定は言う。宗近は、笑う。 「何、人も刀も朽ちる。年月の差こそあれ。そう思い詰めることもなかろう」　/月夜の縁側じじ兼・続いてた

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春や昔の春ならぬ、と。 「あんたは、何か変わったのか」 「...変わらぬよ。変われぬままに、緩やかに朽ちていくのが俺たちであろう」 そうして、宗近は兼定を見る。 「いっそ折れておればと思うたか」 「…また、その目だ」 あんたは冷たい、と兼定は笑う。/月夜の縁側じじ兼・まだやってた

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兼さんが、元の主の話とか戊辰でのこととか沖田組とのこととかポツポツと話しながら、頭抱えたり泣き出したり感情的になるのを見て、「まだ時間の流れの中に身を置いてるのか」とふと羨ましそうに目を細めるおじいちゃんください(月夜の縁側じじ兼、まだ続いてた)

くらげ(佐々木海月) @k_tsukudani

勝つか負けるかではなかろうと、ゆうに千年を超えてきた刀は、渋茶を啜りながら言う。 「それでも勝ちたかったって」言ってるだろ、と、言いかけた兼定に、宗近は笑う。 「現に其方の元の主は、名を残したではないか」そういう話でもないと、分かっている顔で。/月夜の縁側じじ兼・まだやってた

くらげ(佐々木海月) @k_tsukudani

「千年以上生きるって、どんなだ」兼定の言葉に、宗近は明けの月を見上げる。「ふむ。時そのもの、だな」して、と。「短い時を生き尽くすとは、いかなるものなのだ？」「あ？...命そのもの、か？」疑問系か、と宗近は笑った。そうして、どちらからともなく、寝所に戻っていった。/月夜の縁側のやつ

くらげ(佐々木海月) @k_tsukudani

夜が明けましたので、これで一旦お終い。おじいちゃん祈願でやってた、月夜の縁側じじ兼シリーズ。