【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】

宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。 松崎道幸医師による、放射線被ばくの影響再評価に関するまとめ、第3弾です。
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島薗進 @Shimazono

0【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】1)広島・長崎のLSS調査の問題点。2)LSSデータは危ういとの調査結果。togetter.com/li/810962 続いて以下は甲状腺がんの男女比。goo.gl/w8Nr8J

2015-04-27 09:09:42

【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?】

まとめ 【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?】 宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。 広島・長崎のLSS調査(寿命調査)の問題点から、東電福島原発事故の日本の被害の既出データまで、分かりやすく丁寧に説明した、松崎道幸氏の資料の紹介、第一弾です。 2677 pv 73 1 user 17

【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続1】

まとめ 【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続1】 宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。 松崎道幸医師による、放射線被ばくの影響検証の文章の紹介、続編です。 1880 pv 32 2 users 7
島薗進 @Shimazono

1【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していま…?」続2】Q:日本の子どもの「自然発生」甲状腺がんの男女比はどうなのか?A:平均年令11.9才で男性に対して、女性は4.3倍多いというデータがある。日本では、女子は男子よりも4倍くらい「自然発生」甲状腺がんが多いのだ。

2015-04-27 09:10:36
島薗進 @Shimazono

2【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】Q:アメリカと同じような数字だね。A:このデータは、実は、山下俊一氏ら長崎大学原爆後障害医療研究所のグループの論文なんだ。1962~1995年に報告された小児甲状腺がん37例を集計したものだ。

2015-04-27 09:11:58
島薗進 @Shimazono

3【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】A:彼らは論文の中で、集計症例には外部あるいは内部被ばく歴がなかったと記述している。だから、「自然発生」甲状腺がんであることは間違いない。(白髭豊氏の他、山下、長瀧氏らの共著論文、1998年)

2015-04-27 09:12:11
島薗進 @Shimazono

4【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】Q:自然発生の子どもの甲状腺がんが女子に何倍も多い(日本ではだいたい4倍)ことはわかった。それでは、放射線被ばくによる甲状腺がんの男女比はどうなのか?goo.gl/w8Nr8J

2015-04-27 09:12:27
島薗進 @Shimazono

5【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価…?」続2】A:Ron氏らが1995年に、原爆被ばく、胸腺肥大・頭部白癬・扁桃腺腫大に対する放射線照射を受けた被ばく時15歳未満のこどもたちの甲状腺がん発生率をまとめた論文がある→ ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7871153

2015-04-27 09:13:14
島薗進 @Shimazono

6【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価して…?」続2】A:それによると、女子は男子の2倍程度放射線被ばくによる甲状腺がんを発病率が高いことがわかった。Q:日本のデータでは、12歳前後の子どもの「自然発生」甲状腺がん男女比は1:4くらいだから、その半分くらいなんだね。

2015-04-27 09:13:42
島薗進 @Shimazono

7【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】Q:では、チェルノブイリ事故後の小児甲状腺がんの男女比はどうだったのか?A:ベラルーシ国立アカデミーのYuri Demidchikが2012年に(以下→ cdn.intechopen.com/pdfs-wm/33333.… )

2015-04-27 09:14:18
島薗進 @Shimazono

8【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していま…?」続2】A:Yuri Demidchikが2012年にベラルーシの小児甲状腺がんを、原因の違いによって、①自然発生型、②チェルノブイリ被ばく型、③医療放射線被ばく型の三つに分けて臨床的特徴を分析した論文を発表している

2015-04-27 09:14:48
島薗進 @Shimazono

9【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】A:それによると、放射線被ばくがあると、小児甲状腺がんの男女比が1に近づいてくると言う。つまり、女性優位という自然発生型の特徴が弱まってくるんだ。ベラルーシの若年甲状腺がんの性比を原因別、年齢層別にみると

2015-04-27 09:15:06
島薗進 @Shimazono

10【松崎道幸医師「放射線被ばくの…」続2】A:10代後半では、自然発生型が女性に6.2倍多いのに対して、放射線被ばく型(チェルノブイリ型・医療被ばく型)では、それぞれ2.0倍、0.6倍となっており、放射線被ばくによる甲状腺がん発病率の性差は減るか逆転している状況になっている。

2015-04-27 09:15:51
島薗進 @Shimazono

11【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】Q:それでは、福島調査で見つかった子どもの甲状腺がんの男女比はどうだったのか?A:ベラルーシのデータが診断時19才未満の症例を対象としていたので、同じくくりで福島の男女比を見てみると、

2015-04-27 09:16:16
島薗進 @Shimazono

12【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価していませんか?」続2】A:(女/男の割合が)4~14才で1.9、15~18才で1.4と、いずれの年齢層でも、2を下回っていた。日本の平均11.9才の小児の自然発生甲状腺がんの男女比4.3の半分だった。Q:この数字を見ると

2015-04-27 09:21:58
島薗進 @Shimazono

13【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価してい…?」続2】Q:福島の小児甲状腺がんの男女比は、自然発生型ではなく放射線被ばく型に見えるね。A:福島の子どもの甲状腺がんの男女比は、自然発生型ではとても解釈が難しいと思う。放射線被ばく型であると考える方が合理的だと思う。

2015-04-27 09:22:42
島薗進 @Shimazono

14【松崎道幸医師「放射線被ばくの影響を一ケタ過小評価してい…?」続2】子どもの甲状腺がんの男女比についての比較。自然発生の場合と放射線被曝の場合とを比較すると、前者は女性がとても多いが、後者はさほどでなくなるというデータが提示されてきている。県民健康調査の途中経過は後者に近い。

2015-04-27 09:23:12