前回は加速器の分類の話をしました。円形と線形の加速器があって、どちらも良い点と悪い点がありましたね。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:03:14さらにコライダーを使用すると静止標的に粒子をぶつけるよりも重心系でのエネルギーを得できるということがわかりました。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:04:12では問題点についてですが、円形加速器は常に粒子に中心方向に加速をさせる必要があるため、シンクロトロン放射による損失が起こります。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:05:22この問題は線形加速器で克服できますが、当然線形にすると機械が長くなるのでそれはそれで問題です。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:06:36散乱断面積について少し話をしましょう。散乱について詳しく調べる2週間後の授業の準備です。 散乱断面積は相互作用が起こる確率を表します。ビームや標的の性質によりますが、今は静止標的で話をしましょう。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:08:06今書いたAは質量数なので面積と混同しないように! A=100の時、幾何学的断面積が計算できて、100平方fmとなります。これを1barnと定義します。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:18:26この名前の由来は「ばかデカイ断面積が見つかった、畑の納屋ぐらいだぞ」という言い回しからそのままbarnになったらしいです。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:20:19尚、散乱断面積は幾何学的断面積と全く異なることが度々あるので気を付けてください。 例えば^135Xeの中性子捕獲の散乱断面積は10^6bですが幾何学的断面積はたった1bです。(b = barn) #subatomic_TL
2015-04-27 13:21:53また、光度というものがありますが、光度に時間をかけるとどのような断面積の反応が見えるか、というのがわかります。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:23:52さて宿題です。静止標的では光度はこのように定義されますが、皆さんにはコライダーの中での光度を計算してもらいます。 #subatomic_TL
2015-04-27 13:25:15