【転生現パロ設定】バックパッカー鶴丸国永+古民家暮らし三日月宗近 その2
異国で三日月宗近を想う鶴丸国永について
バックパッカー鶴丸国永は毎朝違う天井の下で目を覚ます。今日は青い壁紙の貼られた天井で、それはあの古民家に住まう三日月宗近の眼差しによく似ていた。寝起きの倦怠の滲んだ身体を動かし、ベッドに横たわったまま、天井に両手を伸ばす。伸べても天井にはふれることができない。当然だった。
2015-04-28 07:18:32面影を宿す青色が届かない距離にあることに安堵する。同時に、離れているにも関わらず、一日のどこかで必ず彼を鮮やかに想う自分を確認して、鶴丸国永はベッドから起き上がる。今朝の早起きには理由がある。素泊まりの安宿だが、掃除を手伝うから朝食をつけてくれ、と宿屋の主人に交渉するつもりなのだ
2015-04-28 07:20:53バックパッカー鶴丸国永は訪れた国で必ず国立の美術館と博物館に行く。けれど、これこそまさにこの世の何よりもうつくしい、と思える品には未だに会えない。あの古民家に住まう彼に、これこそきみよりうつくしい品だと突きつけてやりたいのに、刀剣だった頃の彼よりうつくしい品を見つけられないのだ
2015-04-22 23:18:45バックパッカー鶴丸国永が一番話しかけられるのは三日月宗近に貰ったモレスキンに綴る時で「恋文?」と何ヶ国もの言語で問われてきた。彼は否定し「そんな関係じゃない、宿世の相手だ」と。異国の者に鶴丸国永の日本語はわからないが、彼の声の紡ぐ「すくせのあいて」の七音で何故だかすべて伝わるのだ
2015-04-28 16:01:30バックパッカー鶴丸国永は風の強い晩に荷物の整理をする。バックパックの底からは送り損ねた絵葉書。いつもすぐに投函するが郵便局を見つけられずにいたら忘れ去って、国境を越えてしまったのだ。彼は未配達の絵葉書を破り、窓を開けて、撒く。想いを込めた紙片は風にさらわれ、飛ばされて、風葬される
2015-04-29 18:07:51バックパッカー鶴丸国永が古民家に住まう三日月宗近へ宛てた、未配達の絵葉書について 絵・みいさん @inside___beast 概要: togetter.com/li/804815 pic.twitter.com/Uq0gOxsSfU
2015-04-29 22:51:18バックパッカー鶴丸国永と古民家暮らし三日月宗近の関係性はシモーヌ先生のこの至言に尽きる。シモーヌ先生の至言はもう何度紹介したかわからないけど、サビなので何度も紹介します pic.twitter.com/15ZKDUV2M0
2015-04-28 20:48:10