電大スレイヤー　ワンチャンスアゲインフォーヤクザ＃2

一般猫 @DropStars_65

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重金属雨の降り注ぐ千葉キャンパスを歩くスーツを着込んだ人影があった。彼はジチカイシンジケートのトップ、ヒッチ=サンである。彼は継続願を出してなかったサークルクランの部室へと向かっていた。

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コンコンとドアを叩くと、「はいだれですかー？」とｳｪｲｳｪｲが顔をのぞかせた。「ドーモ、ジチカイです。継続願を受け取りに来ました。」頭を下げたヒッチ＝サンを見るなりｳｪｲｳｪｲはその威厳に失禁した。｢ｱｯ、ごめんなさい。まだ書いてません」「ではゲンテンですね」

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ゲンテンとは部活/サークルクランにおけるケジメである。各団体にはテンスウがあり一定を切ると活動停止や設備の取り上げがある。ｳｪｲｳｪｲは土下座をしながら懇願する。「ごめんなさい！許してください!ゲンテンだけは許してください」

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ヒッチ＝サンはゆっくりとため息をつきｳｪｲｳｪｲの顎をｸｲｯと掴む。「メールは出してます。守れない貴方の責任です。本来ならハイブですよ」

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ハイブとは最高クラスのケジメである。クランを解体し設備は没収。構成員はムラハチされるという恐怖の処遇が待っている。ハイブという言葉を聞いたｳｪｲｳｪｲはしめやかに失禁し恐怖のあまり気絶した。

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「まったく・・・お話になりませんね」ヒッチ＝サンは小便まみれの床に倒れこんだｳｪｲｳｪｲを見ながらため息をついた。話が出来なくなったということは交渉決裂。威厳に耐えられなかったｳｪｲｳｪｲのサークルはケジメされまた一つ星となった

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ｳｪｲｳｪｲとは何か説明を忘れていたので解説する。ｳｪｲｳｪｲとは人語を話すシコザルの一種であり毛並みは茶色が多い。チバ＝キャンパスにおいてはケンチクディリクトリを拠点とするほど個体数が多く、そのうっとうしさから電大生の大半と敵対している。

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ｳｪｲｳｪｲという名前は彼らの鳴き声であるｳｪｰｲから取られている。彼らは自分たちは独自のクランを持ちオタクめいた電大生に対しては圧倒的に敬語を使い隙あらばノートや出席カードを書かせようとしたりする非常にずるがしこい知能を有している

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ただ。彼らも完全な悪ではないということはヘッズの皆さんに御理解いただきたい。ｳｪｲｳｪｲの支持率が圧倒的に低いのは一部のＤＱＮ種と呼ばれる凶悪なオサル=サンが好き放題しているからなのである。

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めんどくささ、うるささではオタクめいた電大生も負けてはいない。いわば対等である。電大の伝説、ブラサワ・タカヒロのコトワザに例えるなら「チビの背比べ」である

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ｳｪｲｳｪｲを駆逐したヒッチ＝サンはジチカイルームのスゴイタカイチェアーに腰掛けメールを作成していた。「ﾌﾞﾁｮさんの皆さん。超会議のお知らせドスエ」。ﾌﾞﾁｮさん超会議とは各クランのエライクラスの3人が集い議論をする場である

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メールを送信し終えたヒッチ＝サンはモンエナドリンクを飲みながらケイ＝オン跡地を見ながら不気味な笑みを浮かべていた「ﾊｯﾊｯ、これから楽しくなるなぁ・・・」 そうこれからケイ＝オン跡地の争奪戦が始まるのである。

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追記：モンエナドリンクとは電大におけるメジャーな経口式栄養補給ドリンクの一つである。ノーマル、カオス、アブソリュートゼロなど様々な味が存在し飽きの来ないローテションを組むことが出来る。一本飲めばヤバイレポトや単位を揺るがすクソネミウスを撃退することが出来る。

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ワンチャンスアゲインフォーヤクザ＃２おわり＃３へ続く