帰宅して、晩飯のおかずを肴にぬるいビールを飲みながら、ユリ熊嵐の最終回を見た。監督は「意識高いとか誤解されてるけど、深く考えてるんじゃなくてキャラクターに出会うために作ってる」とか言ってて、あーそうなのか…と思ったが、いま目を真っ赤に腫らして「嘘つけボケぇ~~!!」と叫んでる。
2015-05-03 21:43:26てなわけで幾原邦彦トークショー行ってきた。会場に入るとテーブルを前にルルと銀子が不鎮座ましましていた。その堂々たる姿に写真を撮りたいと思ったものよ。監督は登壇したときにはパッと場が華やかになった気がしましたなあ。そして古川さんはポニテのイケメンでござった。
2015-05-03 23:03:45キュートな宣伝スタッフのお姉さまによる最初の質問は監督と古川さんの出会いと馴れ初め。監督「ピングドラムの時はじめは一スタッフとしての関係であんまり意識はしてなかったが後半ほとんどのコンテに参加してもらった」
2015-05-03 23:12:28古川「初めて会議で幾原監督に会えると思って興奮してたらダブルブッキングで監督会議すっぽかされてガッカリした。作画スタッフとして同質に入ったとき挨拶したら映画の話に。キューブリックのBOX買った?的な」
2015-05-03 23:13:11ピンドラのスタッフルームでの監督の席は当初一番奥の窓際だったが、あるときから古川さんと席を交換した。理由は窓がでかくて冬寒いとか、それが直接原因でなく、辻田さんの近く(背中合わせ?)になる事で画面の確認を取りやすくするためとか。
2015-05-03 23:17:01スタッフとの意思疎通は苦労したか?という質問。幾原「…まず、今回はクマで行きます、あとユリです!…と伝えると、あー、ハイ!とか言われます」古川「僕が間に立とうと心がけました。でも幾原作品は特徴的なので一度参加すればスムーズに行きました」
2015-05-03 23:23:01橋本さんの音楽について「音楽の注文は〇〇のような~ってニュアンスを伝えるが、それでこちらが求める方向と違う音楽が来る事もままある中で、橋本さんは世代が近いからかニュアンスに近い物を上げてくれる事が多い、中には伝えた以上の音楽を上げてくれる事もあった」
2015-05-03 23:26:50日比谷の建物を使ってる意図は?幾原「特に無い。学校の校舎にふさわしい建物を皆で探しあった」古川「ラインで頻繁にやり取りしましたよね。三角の校舎を3Dでモデリングもした。監督いわく「ロボットっぽくというかプラモっぽくしたい」というのが面白かった」水彩背景におもちゃっぽい校舎の異物感
2015-05-03 23:33:42(多分背景の話だと思うんだが)結構作業が進んだところで一度ブン投げた。「色がビビッドすぎてなじまない気がして。ビビッドにしてくれってこっちが頼んだんだけど。かなり空現場の空気が悪くなった」古川「そんなこともなかったでしょw?」幾原「いや、かなりピリピリした!」
2015-05-03 23:38:56映画はどれだけ見るのか?幾原「作業中は忙しくてまず見れない。ユリ熊最終回が終わってから映画見たのってスタッフたちと築地でスシたべにいってー、古川君と二人で新宿のゴジラの劇場いった時に見た一回だけ。」
2015-05-03 23:50:55古川「え!?アレだけ?ゴジラ見に行こうぜーとなって下から見上げても牙しか見えなくて「角度がワリイよー!」とか言い合ってから遠くのビル影から現れたように見えるとこまで劇場から離れて「ここから見るようになってんだ-!」とか話した。」…仲のおよろしい事で。ちなみに見た映画はバードマン。
2015-05-03 23:52:08二人が普段喋ってる事。古川「監督との会話は映画とか海外ドラマの話ばっか」幾原「あとはよそのスタジオがピンチという噂を聞くと安心したり、この業界もうヤバイよねー…とか、あと業界の悪口と業界の悪口とー、あと業界の悪口とか。」古川「老後まで働けるのかなあ…とか。」
2015-05-04 00:03:56EDに関して。幾原「クマダンスがあそこまで良くなるとは思わなかった。柴田君は自分でも音楽やってて普段の作業中もPVのソフトを流してるくらいの音楽者だからか、クマの手の動きとかも凝ってるし彼の描くクマはシルエットや動きも含めフェティッシュ。」
2015-05-04 00:14:56古川「柴田君ノリノリだった。他の現場でもあそこまで乗ってる柴田君はめずらしいよね!?」幾原「…イヤ、あんまりそう言うとじゃあ他の現場じゃ何で…って話になるから!」…古川さんは柴田さんのことを柴田君と呼ぶのだなあ、と思った。
2015-05-04 00:15:18あーそうだ。サーチイーヴルの時二番手の子、名前が出てこなくて古川さんが客席に「誰かわかる!?」と聞いてきた。その時どれだけ起立挙手して「田中花恋ちゃんです!」と答えたかったか!!…でもそんな勇気はなく、浮く事を恐れ透明な存在として忸怩たる思いを抱えた者がどれほどあの場にいたろう…
2015-05-04 00:23:41ED話の続きを失念していた。スタッフさん「ダンスもいいですけど三話ごとに絵が替わるのも知ってました?」幾原「そりゃ知ってるよ!!」古川「良かったですよねー、EDの絵は住本さんが始めの頃に描いたイメージボードが元になってるので住本さんの最初のユリ熊から受けた印象が出てると思います」
2015-05-04 00:36:32色紙のくだりはいつだったろう?監督は「スキをあきらめない」幾原「良いセリフだよね。ストーカーっぽいとか言われるかもしれないけど」古川さんはカット5というCGのユリの場面「シャラリーンというSEが良かった。阿保さんの作ったCGもガラスのような透明感と画面に浮くような立体感とか」
2015-05-04 00:46:54SEで思い出したがゴリゴリ等の擬音へのコダワリに関して。幾原「演出始めた当初から好きだった。業界入った頃から音響スタッフとしてSE作ったりしてたのよ。セラムン以前(キン注)の頃から声優さんに擬音を口で言ってもらったりしてた。」
2015-05-04 00:53:31質問「パンツはどうした」幾原「PVの時はテーマもフワッとしてたので見た人(スポンサー?)をキャッチする保険としてやった。」古川「やるからには徹底して事あるごとにパンツを見せよう、”意識高い系パンツアニメ”に!と思ったけどパンツ見せるたびに話が止まる気がして」
2015-05-04 01:06:22幾原「”パンツという演出だ!”というつもりでやろうと思った時もあるけど、PV作った時点でウンザリして、イイよもう!となった」古川「自分としてもやるとなったら徹底できたか不安。パンツ描くのも大変(と言ってたかどうか…)」監督と古川さんどっちが何言ったとかも怪しいからなあ…
2015-05-04 01:06:30OPハダカ祭り。幾原「俺じゃない!自分はどちらかと言えば抑えようとしてたけど(相澤さんの熱意か)それしかないかなーと」それでも実際出来上がりを見てビックリ?頭を抱えた?らしい。ピンドラでもパンツのしわを減らしたり、監督は思いのほか抑制家なのだよなあ…。
2015-05-04 01:13:46OPコンテは皆で出し合ったアイデアを組み合わせて作った。古川「いちど相澤さんと監督がツメて作ったコンテをポイした。その後自分も入ったのだけど、いちど相澤さんとツメた事が大事。いちどギュ~っとしてポイしたのが大事」
2015-05-04 01:21:32監督の凄いところは? 古川「監督こーゆう話嫌がるでしょ?」 幾原「(腕組んで)…んにゃ?」 古川「恥ずかしがりなんですよ~」みたいなやり取りをひとしきり。
2015-05-04 02:17:36