為末大さんのつぶやきまとめ

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

褒めすぎるのもけなしすぎるのも、本質的には自分の正しさを証明するために対象を利用している。

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ネット上で、ある人間がいかに素晴らしいかを礼賛する事があるが、それは対象が素晴らしいと思うから礼賛しているのではなく、何でもいいから偶像を欲している心理が生み出していて、その偶像にそうであってほしい姿を作り上げている。

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同じようにネット上である人物がいかにどうしようもないかを叩く事があるが、これも対象がだめだから叩いているというよりも、自らの中で許せないと思う気持ちを何かにぶつけるために、対象を作り上げている。だから作り話や大げさな話がよくまかり通る。

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どんなに優れた人も、醜いところや、弱点があって、けれどもそれを覆い隠すのは本人というよりも一番弟子や熱狂的なファンである事が多い。それはその人の為というよりも、その対象にはまった人には理想の世界があってそれを壊される事が耐えられないから。だから偶像の神格化が加速する。

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どんなにむかつく人も、いいところや、愛らしいところがある。だけどそれが許せない人が、その対象の悪い部分だけを抜き取り強調し社会に晒す。結果として対象は綺麗な悪人に仕立て上げられる。

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褒めすぎる人は、地雷を踏めば敵になる。けなしすぎる人は、状況が違えば信者になる。何れにしてもその人は本質的な見方にはなり得ないので、ひたすら距離を置くのが肝要だろうと思う。