下請け～独立の意味

安倍宏行 @senorbarba

【下請け　１】独立すると仕事を発注するより、圧倒的に引き受けることが多くなるわけだが、自分の価値は自分でつけなくてはならないから最初は戸惑うことが多い。これぐらいは貰ってもいいだろう、と思う反面、いやそれでは受注できないかも、と弱気になったりする。

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【下請け　２】そうして仕事をいくつか引き受けていくうちにだんだんとああ、自分の価値はこのくらいなのかな、というのが分かってくる。最初から自分の価値を低く提示したらダメだよ、と言ってくれる友人は多かったがそうそう図々しくもならないのが人間だ。

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【下請け　３】中にはつまらない仕事もあったりするが、兎に角受注しないことには食えないわけだから何でも最初はやるわけだ。何でこんなこと言われるのかってことだってあるしでも金貰ってんだから言うこと聞くしかないってこともある。

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【下請け　４】それでも終わってみると大きな気付きがある。どんな仕事も出来るなら引き受けるべきだと思ってやってきた。仕事を通じ、こんな年になっても自分が成長しているのが分かる。何言ってんだと思われるかもしれないが、事実そう感じるのだ。

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【下請け　５】最近、とある企業のコンサルをした関係で、コンサル会社を選ぶ基準を聞いてみたら、新しい提案をしてくれる会社だ、と答えてくれた。クライアントの言うことだけ聞くのならコンサルなどいらない、と明確に言っていた。なるほど、と思った。

安倍宏行 @senorbarba

【下請け　６】何故なら、我々のようなコンサルは行ってみれば下請け。クライアントあっての業務だ。ともすれば相手の事を慮って、このアイデアだったら受け入れてもらえるだろう、と守りの提案になってしまいがちなのではないか。クライアントは思っている以上にチャレンジングな提案を求めてる。

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【下請け　７】言うは易く行うは難し、だ。先日、とある外資のコンサルでは、今までその会社がやったことのない提案を思いつき持って行ったら、反応がよくその方向でやることが決まった。従来の枠を超えた提案をやはり相手は求めているんだなと思った。

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【下請け　８】もちろんそのアイデアは十分なものではなかった。しかし、それを行うために新たなパートナーを見つけることができたのは大きかった。またさらにその会社とアイデアをブラッシュアップし、新たな需要を開拓できるかもしれない、との期待も生まれた。

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【下請け　９】クライアントの要求も高く、相手もかなり背水の陣で臨んでいたのが伝わってきたのでこちらも真剣だったし、終わった後、ぐったりして横になったくらいだ。でも、得るものは大きかったと思う。次につながる仕事になったかな、と思えたのは収穫だ。

安倍宏行 @senorbarba

【下請け　10】一方、独立して1年半、まだまだ挑戦していかねばならないフィールドが待っている。手つかずのそのフィールドにどう入っていくのか、新しい発想を絶えず求め続けなければならない、と自覚する日々だ。柄にもなく最近感じた事、連続ツイートしてしまった。お目汚し失礼しました。（了）