「最果てにサーカス」個人的な感想と解説・第一話

あくまで個人的に、ということで流し読み頂けたらと思います。気づいたら追記していく。
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雪之丞 @yuking004

第一印象としては、すごく少女漫画だなーって思った。導入もまぁいい。中也のかわいい顔してクセのあるカンジとかよく出てたなって思う。小林の『当麻』の原型を匂わせる会話があるのも、わかる人には嬉しい。(美しい花、の部分ですね)ただ、小林…女々しい…女々しすぎないか?

2015-05-30 18:29:17
雪之丞 @yuking004

小林が女々しく感じたのは永井に対してあまりつっかかっていかなかったからか?小林はモノローグ(心の中)でグダグダ文句言うんじゃなくて、それをそのまま言葉にして、そうなんだ、え?お前さん答えろよ?と相手泣かせるくらいの性格だと認識していたw特に酒が入ってる時。 #最果てにサーカス感想

2015-05-30 18:37:11
雪之丞 @yuking004

中也が攻撃的なぶん、小林がナヨッとしないとキャラクターのバランスが偏っちゃう?しかしこの小林、『含羞』を思い出す。これ。絶版希少本扱いなんだよね。今の世、再版無理でもデータで販売してほしい。 #最果てにサーカス感想 pic.twitter.com/x3bvIsFvm7

2015-05-30 18:46:36
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雪之丞 @yuking004

一番、んんん?ってなったのは、『月夜の浜辺』ですかね。その前に出てきた『当麻』は、まだいいんですけど、後期の作品全文を、第一話にもってくるか…と。せめて、前期の作品引用してほしかったなーと思った。あれって在りし日の収録だったよね?全文はいけない。 #最果てにサーカス感想

2015-05-30 18:54:07
雪之丞 @yuking004

ああ、でも伏線になるのかな…。一話で、代表作一つは…って考えだとは思うんですけど、それだったら中也自身が言っている“東京で人に見せた初めての詩は『朝の歌』”を信じて朝の歌にすればよかったのにwとか思っちゃう。マイナーか。マイナーだからか。 #最果てにサーカス感想

2015-05-30 19:00:57
雪之丞 @yuking004

色々文句言っちゃいましたが、商業での連載というのは色々な意図や思惑が絡んでいくから商業なのであって、作者さんや担当編集さんもしょうがなく、という部分もあると理解しております。理解したうえで、でもどうしても言いたいのがファン心理w次回も楽しみにしてます! #最果てにサーカス感想

2015-05-30 19:05:55
雪之丞 @yuking004

個人的ベストヒットはー!中也が小林に言った「ここに、ボタンがひとつ……落ちていた。君なら……どんな詩を作る?」「僕は、作れる。詩人だから。」のくだりでした。すごく好き。中也の才能を小林が垣間見る瞬間。いいなー。 #最果てにサーカス感想

2015-05-30 19:20:41
雪之丞 @yuking004

小林と中也の出会いは大正2年4月2日。作中でも桜が印象的でしたね。桜舞う季節に出会う…いいと思います!小林は23歳。東京帝国大学仏蘭西文学科に入学したて…4/2だからまだ大学には行ってるか行ってないか。入学式終わってる?どうなの?くらいの日付ですね。

2015-05-30 19:54:55
雪之丞 @yuking004

対する中也は18歳。大学入試試験のために京都から東京にきます。それが3月10日。たぶん建前。本当は富永太郎を追っかけてきた。この富永を介して二人は知り合います。作中では一緒に出てきますが、富永はこの時結核のため片瀬で養生生活をしていました。この時、実は一回小林の家に突撃。

2015-05-30 20:01:08
雪之丞 @yuking004

しかし不在であえなく撃沈。その時、家人から中也の訪問を知った小林が富永に「留守中 中原が来た相だ、彼の住所を教へて貰い度い」って手紙を出しています。自分から会いに行こうとしたんですねー、小林さん。

2015-05-30 20:06:53
雪之丞 @yuking004

で、その富永からの返事が来るより前に、中也二回目の突撃で二人は出会います。それが4月2日の夜でした。夜遅くまで語り合ったと。翌3日の日付の手紙で「今度、小林と二人でそっちに行くよ!」と富永に言っております。一晩でとても仲良くなったんだろうなーと。

2015-05-30 20:13:29
雪之丞 @yuking004

また、「相当ヘコたれたから昨晩小林所へ遅くまでいたんだがまた今這入られぬ試験場より小林所に行く」とも。3日に試験だったんですが遅刻して入れてもらえなかったんですねー。遅刻するくらい夜遅くまで小林と一緒だったんですよねー。

2015-05-30 20:21:32
雪之丞 @yuking004

小林はこの時「私はN(中原)に対して初対面の時から、魅力と嫌悪とを同時に感じていた。Nは確かに私の持っていないものを持っていた。ダダイスト風な、私と正反対の虚無を持っていた。しかし、嫌悪はどこから来るのか解らなかった。彼は自分でそれを早熟の不潔さなのだと説明した」とか言ってます。

2015-05-30 20:25:11
雪之丞 @yuking004

@yuking004 初対面の男に向かって『俺はお前になぜか嫌悪感を感じる』とか言っちゃったんでしょうか小林。そう思うと小林も相当だなって思うわけですwしかし、そういう小林だからこそ、中也は小林気に入ったんだろうなーと思う。

2015-05-30 20:46:14
雪之丞 @yuking004

そして作中小林がしきりに言っていた「俺を見透かして…」というセリフ!はい、ここ重要です!作品の一番最後におそらく絡んでくる前フリなのでよく覚えておくように!!(アンダーラインを引きながら)

2015-05-30 21:13:19