歌月先生のゆるり古今和歌

*と*う*ら*ぶ*歌*仙*兼*定*のなりきりアカウントのkasen_miyabismが、古今集を毎日ゆる~く、そして雅に風流に紹介解説したもののまとめ。 様々な書籍やサイト様を参考にさせていただいています。 本格的な解説をご希望の方は、ぐーぐる検索もしくは書店へ雅に出陣を!
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歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

心あてに折らばやをらむ初霜のおきまどわせる白菊の花 朝方にあなたから薫った、嗅いだことのない香りをしているのが誰か…ああ、どいつもこいつも臭くてわからない。なら、適当に手折ってしまえばいいね。いつかは当たるだろう? #歌月先生の超やんでれ訳百人一首

2015-03-17 13:09:28
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

はい、では二首目いこうか。 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける それがあなたの本心なのかは、僕には分からないけれど。思い出の場所では、昔と同じ変わらない花の香りが匂っているよ。 読み手は紀貫之。土佐日記の著者で彼も36歌仙 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-17 13:23:05
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

人はいさ心も知らず ふるさとは花ぞ昔の香ににほひける あなたの言ってる事が本心だなんて、僕には思えない。きっと、こんなところにいるから、誰かに騙されたんだね?大丈夫、帰ろう。帰ればきっと思い出すよ。全部全部昔のまま、あなたと僕の匂いもね。 #歌月先生の超やんでれ訳百人一首

2015-03-17 13:30:33
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

これはわりとドストレートにやってしまったね。監禁系やんでれだよ。しまっちゃおうね。 #歌月先生の超やんでれ訳百人一首

2015-03-17 13:36:36
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

では最後の三首目 君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ あなたのために春の野に出かけて、春の七草の一つの若菜をつんでいる僕の衣の袖に、次々と雪が降ってくるよ。 読み手は光孝天皇。非常に温厚な人柄だったようだ。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-17 16:12:04
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

君がため春の野に出でて 若菜摘む我が衣手に雪は降りつつ あなたの為にこんな場所までやってきて、若い愚かな芽を摘んでいる僕の袖には、春だというのに冷たい雪が降り積もる。僕の心はどんどん晴れていくというのにどうしてこんなにも冷えていくのだろう。  #歌月先生の超やんでれ訳百人一首

2015-03-17 16:15:53
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

温厚な人物の歌をこうするのは心苦しいが、逆に温厚な人物がこんな想いを抱いていたと仮定してみると、なかなかに背筋が寒くなると思わないかい?春の七草の若菜は邪気払い。ここでは読み手にとっての邪気そのものとしてみたよ。 #歌月先生の超やんでれ訳百人一首

2015-03-17 16:19:04
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

と、言うわけで百人一首の古今集の段から三首、これにて絵馬のらんきんぐと本日の #歌月先生のゆるり古今和歌  #歌月先生の超やんでれ訳百人一首 は終了。見てくれた者はありがとう。楽しんで貰えれば幸いだ。

2015-03-17 16:20:29
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

春の夜の夢の浮き橋とだえして峰に別るる横雲の空。これは新古今集からだけど…小倉百人一首の撰者である藤原定家の歌だね。秋の夜長というのの対比で、春の短い夜の頼りない夢から目覚めて外を見たら、横にたなびく雲が峰から離れていく。という春の朝の情景を詠ったものだね。

2015-03-18 05:40:35
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

日課ということで、今日もさらっと。 君ならで誰かに見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る あなた以外の誰にこの梅の花を見せるだろうか、 花の色も香りもわかる者にしかわかるまい。 読み手は 紀友則。古今和歌集の撰者の一人だね。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-18 19:59:03
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

つまりは、この梅の花はあなたの為に手折ってきました。美しい花の色も芳しい香りも、あなたのような風流のわかる方にしかわからないと思うので。と、いうような歌だよ。梅の歌はなかなかに多くて、大抵は白梅を歌い、その薫りを主に褒め称えている。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-18 20:03:52
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

なので、梅の花を袂に入れて香代わりにした、なんて事もあったようだよ。袖擦り合うも多生の縁…なんて言うけれども、ひょっとしたら、その移り香に何かを感じるものがあったのかもしれないね。なんてね。 はい、本日はこれだけ。失礼したね。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-18 20:06:22
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

(まだやることは残っているのに眠いからちょっと眠気覚ましにもう一首だけやろう…) 雪振れば 木ごとに花ぞ咲きにける いづれを梅とわきておらまし 雪がふると、木に積もった雪が梅の花のように見える。手土産に手折ろうにもどれが梅だか…。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-18 23:12:19
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

先日、遠征で出掛けた場所が丁度そのような風景だったので、この歌にしたよ。白梅が満開に咲くと、遠くから見ると雪が積もったように見える。この事から、雪に紛れてわからない、という趣旨の歌が他にもいくつかあるよ。 #歌月先生のゆるり古今和歌 pic.twitter.com/Azxy4kMF6q

2015-03-18 23:16:43
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歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

おっと…忘れていた。読み手は、今日紹介したもう一首と同じく、 紀友則だよ。あとこれも付け加え忘れていたのだけど、「木ごと」とあるのを「木毎」とすると、「梅」となる。見分けがつかないだろう?というのを強調した掛詞だね。  #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-18 23:37:04
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

雨で非常に頭が重い、が、今日も  #歌月先生のゆるり古今和歌 やっていくよ。少しゆっくりめになると思うが、二首ほど。今日は、今日の雨模様に因んで『春雨』の歌を選んだよ。暖かくてしとしとと降る雨の中、僕のように花のつぼみを見つけた者も多いかと思う。

2015-03-19 13:43:52
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

かきくらし  ことはふらなむ春雨に  濡衣きせて君をとどめむ 外が暗くなってきたから、どうせなら雨が降ってしまえばいいのに。そうしたら春雨のせいにして、あなたを引き止められるから。 八巻の別れの歌、402番、詠み人しらず。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-19 14:01:01
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

かきくらし、が、暗くなってとか、暗くしてとかそう言った意味。ことは、が、どうせならばとか、同じことなら、なんて意味だね。別れの歌とは言っているけれど、これで雨が降って引き止められたなら立派な恋歌になりそうだ。ふふ。しっとりとした可愛らしい歌とだと思うよ #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-19 14:08:36
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

さて、もう今日の一首。 ねになきて  ひちにしかども 春雨に 濡れにし袖と  とはば答へむ 本当は声を上げて泣いて袖を濡らしてしまったのだけれど…それはどうしたのかと聞かれたら、春雨に濡れたんだよと答えておこう。 詠み手は大江千里。12巻恋歌の577番。

2015-03-19 16:12:07
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

ねになきて、は、音に泣きて、かな。この表現を使った歌は他にもあるけれど、ようは声を上げてなく(泣、鳴)ということだよ。ひちにしかども、は濡らしてしまったけれど。確かにこんなしっとりと降る雨に濡れたのだと言うのなら、涙の跡も誤魔化せるかもしれないね。  #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-19 16:16:16
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

ζ ζσУ_σ)ζ<雅な挨拶まとめ ただいみやび。 おかえみやび。 おはみやび。 おやすみやび。 ζ ζσУvσ)ζ<実に雅だね。

2015-03-19 21:13:43
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

みやびな挨拶はまとめただけで僕発案ではないからね、一応ね。

2015-03-19 21:17:29
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

一休みと眠気覚ましがてらに、また今日もやっていくよ。 今日は『春霞』の歌を紹介していこう。春霞は、冬から春に変わると起こりやすくなる霧だったり靄だったりの事を言うけれど、黄砂の事をさしていた文献もあるようだよ。花粉も嫌だが、黄砂も困るね…。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-20 11:20:59
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

まずは一首。 春霞  たなびく山の  桜花  うつろはむとや  色かはりゆく 春霞のたなびいている山の桜は、散ろうとしているみたいに色が変わっていくね。 詠み人知らず。2巻春歌の69番だ。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-20 11:28:15
歌仙兼定*極@歌月 @kasen_miyabism

春霞がかかって、薄紅の桜の色がうすぼんやりと白く色を失っていく。ああこうして花は散るに向かっていくのだろうなぁ…と思ったのかもしれないね。桜の花の時期は短い。ああ満開だなと思ったらもう散り初めだ。その早さは山の風が春霞で桜を隠すが如くなのだろうね。 #歌月先生のゆるり古今和歌

2015-03-20 11:33:07
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