岩融探索虚空編~愛・おぼえていますか~
初期は女嫌いの生涯童貞説が主流だったが江戸時代になってそれは気色が悪いということになり、1回だけアヤマチを犯した説で定着した。――ごめんな! 俺、過去にいろいろあって、女嫌いの男が気の迷いで1回だけやっちゃうパターンめっさ嫌いだから生涯童貞説の方でいくわ!
2015-06-01 03:57:43これすっげえいい本だから買おう(平安時代のアイテム図解も含めて) 幸い、「日本の古本屋」に発見! 500円!(定価1300円) やったね!
2015-06-01 04:48:19薙刀持ってる絵は山ほどあるしドラマの写真でも薙刀持ってんのにマジで全然名前出てこないのはほんまもう笑うしかないわ
2015-06-01 05:00:34ここまでの俺の推理:『長享銘尽』岩融は三条派の仕掛けたステルスマーケティングだった。室町になって何か未曾有の刀剣ブームが巻き起こり、平安とか鎌倉とかの刀を再評価しようというムーブメントがあった。また足利政権下で頼朝に気を遣う必要がなくなり、義経ブームも起きた
2015-06-01 17:14:47このような情勢下で義経ブームに乗ってデッチ上げられたのが「弁慶の薙刀」だったが…ステルスマーケティングがステルスすぎて、平成になるまで誰も気づかなかった!
2015-06-01 17:15:37というのは当時の義経伝説では弁慶は刀千本狩りのために京都の町を徘徊し、路地やら人混みの中やらで「太刀」を使って牛若丸と対決するものだった。それ以外のシーンでのメインウェポンは「棒」 立ち往生するときには薙刀使ってたけど、基本的に影が薄かった、薙刀
2015-06-01 17:17:10弁慶のメインウェポンが薙刀になったのは江戸時代。五条大橋で千人斬りをしている牛若丸と、薙刀を持った弁慶が対決する橋弁慶タイプの伝説が主流になったとき。…ステルスマーケティングのことなんかもう誰も覚えてなかった
2015-06-01 17:18:34この橋弁慶タイプの話が明治時代になって、「刀狩りをする弁慶が五条大橋で待ちかまえ、正義の牛若丸がどついて改心させる」現在よく知られるイメージに改変された
2015-06-01 17:19:33そして平成になってやっと薙刀に名前があることが判明し、弁慶対牛若丸の対決シーンに岩融が登場するようになった。…実に、弁慶の死後800年の長い歳月を経たのであった…
2015-06-01 17:20:55小太刀「いわとおし」は義経記の正ヒロイン久我大臣の姫が、義経と一緒に奥州まで逃げる際に女の格好のままでは駄目なので男に見える程度に髪を切るのに使用される。髪を切るんだから結構これは小ぶりの刀でなければならない
2015-06-01 17:27:09現代的な見方をすれば「結婚式の立会人」であって、この刀はもう人なんか殺していてはいけない。実際弁慶はこの刀を格好つけるために差しているだけで、棒で戦ってるというシーンがこれの前にもあるんだから。登場して速攻自害刀になった今剣ちゃんと違いすぎるだろう!
2015-06-01 17:29:02平安的には、髪は女の命。平安の姫は髪の毛を1メートルくらい伸ばしているもので、歴史上のどの時代よりも女の髪の長さが重視されている。平安時代の尼さんはおかっぱ頭で他の時代の尼さんより断然髪が長い
2015-06-01 17:30:17男でもこの時代、結構髪の毛は長かったので、尼さんよりは長く残したとして。「尼さんでも普通の女でもない中性存在」を義経の正妻に据える重要な「儀式」だ。実際の義経の正妻は女の格好のまま後から奥州へ行ったのでこのイベントの意味は大きい
2015-06-01 17:36:09というわけでついに図書館でこの本借りてきたので、その辺が書いてあるのか読むのだぜ / Amazon.co.jp| 路上の義経| 篠田 正浩| 本 amazon.co.jp/%E8%B7%AF%E4%B…
2015-06-01 17:37:11義経記にはもう1つ気になるアイテムがあって、頼朝が義経追討の正式発表をするときに出てくる「金ピカの鉾」 別にその後武器として使用されるでもなく! 名前があるでもなく! 一体こいつは誰の何なんだ! このシーン何なの!?
2015-06-01 17:49:27義経記、「ここで萌えろ!」とか「ここで泣け!」とかいうのはものすごくわかりやすいので、わかりにくいところがめっさ気になる…
2015-06-01 17:50:18弁慶と牛若丸が戦う前になぜか声を合わせて読経したり、堀川夜討ちで他の家臣が皆いなくてものっそい追い詰められてる義経のところに一番に弁慶が駆けつけたりもう萌えどころがあざっといんだから
2015-06-01 17:56:34