YuriHiranumaさんによる「Thyroid誌に投稿された、ウクライナと福島での小児甲状腺がん患者の年齢分布についてのエディターへの手紙の和訳 」を読んで まさのあつこさんのツイートまとめ(2015.6.14作成)

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まさのあつこ @masanoatsuko

貴重な和訳に感謝と敬意!@YuriHiranuma さんが指摘されたように「福島県の潜伏期間中とチェルノブイリでの潜伏期間後の症例の被ばく時年齢分布という、比較すべきでないことを比較」していることも問題だけど「潜伏期間」の予断から破綻していることに気づかないはずがない不可思議さ有

2015-06-14 05:34:28
まさのあつこ @masanoatsuko

@YuriHiranuma ソ連崩壊後にデータを取り始めたロシアと違い、ウクライナはスクリーニングこそしなかったものの発症データを取っていたため、このグラフ自体がとても貴重。彼らの見解を切り捨て、このデータと彼らが述べるべきで述べていない前提を加味して考察することが大切かと。

2015-06-14 05:45:07
まさのあつこ @masanoatsuko

@YuriHiranuma さんによる「Thyroid誌に投稿された、ウクライナと福島での小児甲状腺がん患者の年齢分布についてのエディターへの手紙の和訳 」fukushimavoice2.blogspot.jp/2015/06/thyroi… を読んで少しばかり連投でつぶやきます。①→

2015-06-14 06:40:05
まさのあつこ @masanoatsuko

②つぶやく上での私の前提には、昨年2月にあった「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」fukushima-mimamori.jp/conference-wor… で得た取材内容も含まれています。→

2015-06-14 06:53:06
リンク fukushima-mimamori.jp 放射線医学県民健康管理センター | 放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ 放射線医学県民健康管理センターのオフィシャルウェブサイトです。あなたの健康、見守ります。県民健康調査,基本調査,甲状腺検査,健康診査,こころの健康度・生活習慣に関する調査,妊産婦に関する調査について紹介しています。 1
まさのあつこ @masanoatsuko

③報道されない国際会議の議論の中身  放射線の影響を否定できない福島の甲状腺がん増加kinyobi.co.jp/news/wp-conten… で記録しておいたことを少し抜き出しますが、チェルノブイリ事故による影響はロシア、ウクライナ、ベラルーシで別々に記録されています→

2015-06-14 06:59:27
まさのあつこ @masanoatsuko

④ 「ロシアの医学放射線研究所ビクトール・イワノフ医師によれば、1991年のソ連崩壊までは甲状腺がんがなかったのではなく、調査そのものがなかった。」 これはプレゼンされた内容と資料では不明確だったので、 休憩中に本人に確認しました。→

2015-06-14 07:02:57
まさのあつこ @masanoatsuko

⑤「ウクライナの国立医学アカデミーのミコラ・トロンコフ博士は、0歳から18歳の子どもの甲状腺がんが1987年から増加、90年代に急増するグラフを示した。」これは分析の仕方が違うけどfukushimavoice2.blogspot.jp/2015/06/thyroi… でも明らかにされた通り→

2015-06-14 07:04:13
まさのあつこ @masanoatsuko

⑥「ベラルーシ卒後教育医学アカデミーのユーリ・デミチェク学長は、事故翌年の1987年から12~19歳の発生率が微増、それ以下の小児は1990年から激増したグラフを示した」 つまり、ロシア、ウクライナ、ベラルーシでは、同じ事故でも違う調査、違う結果を前提にして論じなければならない→

2015-06-14 07:05:41
まさのあつこ @masanoatsuko

⑦ベラルーシのデータで考えれば、「事故翌年の1987年から12~19歳の発生率が微増、それ以下の小児は1990年から激増」なので、福島のデータと比較する際には、ウクライナデータだけではなく、ベラルーシのデータとの比較もしなければ恣意的または不十分な比較だとしか言えない→

2015-06-14 07:08:55
まさのあつこ @masanoatsuko

⑧別の恣意性も明らかで、和訳(fukushimavoice2.blogspot.jp/2015/06/thyroi… )後でも指摘されているように山下俊一氏や鈴木眞一氏らは見解を述べる上では、「福島県の潜伏期間中」と「チェルノブイリでの潜伏期間後」の「症例の被ばく時年齢分布」という「比較すべきでないことを比較」した。→

2015-06-14 07:15:44
まさのあつこ @masanoatsuko

⑨しかし、データはウソをつけないので純粋にデータだけを見つめた場合に見えてくることがある。@YuriHiranuma さんが丸で囲ったように事故から3年データを比べると、まずそのデータは酷似していると言っても過言ではない。4.bp.blogspot.com/-DAYE505BD_Y/V… →

2015-06-14 07:21:06
まさのあつこ @masanoatsuko

⑩そこで考えるべき背景にはいくつかあり、一つにはチェルノブイリ事故後にウクライナでデータが取られているときには、子どもの甲状腺ガンと放射線の因果関係が知られていない時だったこと。 因果関係が疑われるようになってからも10年間は「広島・長崎」のデータをもとに否定されていた。→

2015-06-14 07:25:24
まさのあつこ @masanoatsuko

⑪「広島・長崎」のデータ(不足)により「甲状腺ガンの潜伏期間は10年だから」という前提のもとチェルノブイリ事故後の子どもの甲状腺ガンの増加が、事故の影響かどうかが論争となり、10年後に否定できないとなり、今のように潜伏期間は4~5年だと言われるようになった。→

2015-06-14 07:29:09
まさのあつこ @masanoatsuko

⑫しかし、潜伏期間は4~5年とした前提は極めて危うい。何故なら、先述したように、ロシアではデータが取られていなかった。一方、ベラルーシとウクライナでは因果関係が分かって検査をやったわけではない。スクリーニング検査をやっていたなら4~5年でどのようなデータが得られたかは不知だ→

2015-06-14 07:38:46
まさのあつこ @masanoatsuko

⑬山下氏らは「これから先、潜伏期間が過ぎてから現れるかもしれない甲状腺がん症例に関しては、さらなる分析が必要であろう」と言うが、彼らのこれまでの恣意的または不十分な分析の仕方を考えると、私はむしろ彼らの今後の分析の仕方に対して、分析と解説が必要であろう、と考える。→

2015-06-14 07:49:27
まさのあつこ @masanoatsuko

⑭なぜなら、福島で得られているデータは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシとは違って、最初からスクリーニング検査を行ったデータであり、5年目から得られてくるデータも当然、ロシア、ウクライナ、ベラルーシとは違ったものになる。→

2015-06-14 07:52:39
まさのあつこ @masanoatsuko

⑮もしも彼らが予断してる「潜伏期」が意図的な間違いだとしたら、この4年間で見つかった甲状腺がんは甲状腺への影響が早期発見されていることになる。しかしそのことを念頭においていなければ、5年目からは1~4年と比べて激増していない、という分析を彼らは平気で出してくることも予想される。→

2015-06-14 07:58:49
まさのあつこ @masanoatsuko

⑯ 本来なら事故直後からのデータを持つウクライナやベラルーシの事故前と事故後を比較することが最も重要だが、 そのような比較が行われているのを見たことがない。存在を知っているかたは教えて欲しい。山下氏らは本来示すべきデータを示さないまま結論できないはずの見解を振りまいている→

2015-06-14 08:04:20
まさのあつこ @masanoatsuko

⑰事件前の特定の病の率と、事件後の率を比較して、影響の有無を判断する科学を「疫学」と言うが、原発事故に関わる政府系医師は事故の影響を判断する上で疫学を全く使わずに、事故後だけのデータで影響がないことを導きだそうとすることが最大の問題だfukushimavoice2.blogspot.jp/2015/06/thyroi…

2015-06-14 08:19:36
まさのあつこ @masanoatsuko

⑱岡山大学の津田敏秀教授の疫学分析は無視し、福島県が設けた「甲状腺検討評価部会」では「独立行政法人国立がん研究センター」の津金昌一郎・がん予防・検診研究センター長が、事故前と比べると、福島県では小児甲状腺がんの罹患率が61倍になっているとの分析を示したのにそれすら無視されている。

2015-06-14 08:22:51
まさのあつこ @masanoatsuko

⑲放射線と甲状腺がんに関する国際WS fukushima-mimamori.jp/conference-wor… で「原爆生存者における小児甲状腺がん」をプレゼンしたRoy Shore氏に、改めて今年になり取材を申し込み、現在までにメールで3.5往復中だが、仕事がのろく続報へ向けて動けないでいる。

2015-06-14 08:30:57
まさのあつこ @masanoatsuko

⑳岡山大学津田敏秀教授の分析データはアワプラさんが掲載。ourplanet-tv.org/?q=node/1887 津金昌一郎(国立がん研究センター)氏データはこちら「福島県における甲状腺がん有病者数の推計」2014 年 11 月 11 日pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 以上

2015-06-14 08:35:46

関連まとめ

まとめ Yuri Hiranumaさんによる、Thyroid誌エディターへのレター 「チェルノブイリ事故後のウクライナと東京.. 2014年 Volume 24, Number 10 Thyroid誌エディターへのレター トロンコら(鈴木眞一、山下俊一含む)「チェルノブイリ事故後のウクライナと東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島での小児甲状腺がん患者の年齢分布」の和訳と、その再考のまとめです。 http://www.researchgate.net/publication/264287935_Age_Distribution_of_Childhood_Thyroid_Cancer_Patients_in_Ukraine_After_Chernobyl_and_in_Fukushima_After_the_TEPCO-Fukushima_Daiichi_NPP_Accident … 3237 pv 120 1 user 2