『捜彷徨者 之 夢』【夢の話9】

実際に見た夢の話です。あっさりと忘れるせいで脈絡が無く、オチなんて物もありません。心の広い方向け。
1
天晶 @tensyou99

毎度のことながら内容が無い上に、今回はいつも以上に理屈や理論や脈絡がお留守です。それでも良い方向け #夢の話

2015-04-14 22:54:15
天晶 @tensyou99

自分はどこかの博物館か美術館にいる。目的は不明。 館内には待ち合わせをしている老人と女性がいる。互いは互いの顔を知らずに待ち合わせているので一緒の場所にいても中々会うことが出来ない。自分は二人と面識も無いし関係ないが小耳にはさんだ話をつなぎ合わせ、二人の現状を知っている #夢の話

2015-04-14 22:55:52
天晶 @tensyou99

自分がその二人に関わらず館内をぶらついていると、一人の男が話しかけてくる。軽い服装をした、若い男性だった。身を固めている様子はなく、だからといって学生にも見えなかった。 人を捜してるんだ。男は自分に話しかけながらあたりを見渡した #夢の話

2015-04-14 22:57:40
天晶 @tensyou99

もちろん、いきなりそう問いかけられて自分が答えられるはずもなく、首を傾げることで返答した。 ここに来るはずなんだけど、知らないか?と、困ったように鍵束を持った手で頭を掻きながら、再び尋ねてくる。ジャラジャラと、束が不規則な音を立てる。 自分は首を横に振って答える #夢の話

2015-04-14 23:00:31
天晶 @tensyou99

そうかぁ、と気の抜けた返事をしながら男は自分の前からふらふらと去っていく。自分は館内の散策を再開した。 展示物を見終わって、エントランスをぶらぶらしていた時だった。 悲鳴が上がった。 #夢の話

2015-04-14 23:02:32
天晶 @tensyou99

振り返ればナイフを持った大男がいた。つるりとした頭部には毛が生える様子さえも見ることは出来ず、その表情からは何の感情も読みとることは出来なかった。体格は異常なほどに大きい、ということはない。せいぜい180~190前後だろう。だが、そいつを大きく見せている他の要因があった #夢の話

2015-04-14 23:04:20
天晶 @tensyou99

筋肉だ。普段着とは思えないぴったりとした灰色の半袖半ズボンが、サイクリング等では決して鍛えられないであろう筋肉たちを強調している。 ナイフを持った腕が、鞭のようにしなり、目にも留まらぬ早さで振り回される。その一瞬後に近くにいた人々が、悲鳴を上げてうずくまった。 毒だ。 #夢の話

2015-04-14 23:10:08
天晶 @tensyou99

自分は直感する。 毒を使っている。 おそらく被害者の状況から見て油脂性の毒を使っているのだろう。 ならば、 自分は振り回されたナイフから飛んできた毒物に体を捻って自身の髪を一房当てる。 髪油で覆われた毛髪ならはじき返せる #夢の話

2015-04-14 23:14:45
天晶 @tensyou99

髪の毛にはじかれた毒物は床に落ち、紫色の跡を残す。どうやら理論的にはあっていたようだ。 真後ろにいたことが幸いして、ナイフを持った男は自分にまだ気がついていない。そして、理論の実証は成された。 よし、逃げるか。 #夢の話

2015-04-14 23:15:20
天晶 @tensyou99

襲われている他の人達をそのままに、自分は後ろのガラス戸を開けて階段型の噴水がある中庭へと避難する。 やあ、と横から声をかけられた。さっき人を捜していた若い男だ。 見られたかもしれない、と焦る。人に注目されるのが苦手なのは夢の中でも変わらない #夢の話

2015-04-16 22:24:06
天晶 @tensyou99

あの毒をはじいた行動を見られ、下手に騒がれたくなかった。 強い奴を、探してたんだ。ちょっと、一緒に来てもらおうと思って、さ。 そう言いながら男は後ろの館内で未だに暴れているであろう大男を背中越しに指さす。あの大男のことなのだろう #夢の話

2015-04-16 22:33:25
天晶 @tensyou99

しかし、その声からすでにそちらには興味を失っていることが伺える。 情報はどうやら、あいつのだったみたいだけど。 ジャラリと、鍵束が鳴った。 唐突に振り抜かれた拳を無理に避け、階段型の噴水に頭から突っ込む #夢の話

2015-04-16 22:35:07
天晶 @tensyou99

すぐに起きあがり上段の方に顔を向けると、自分がさっきまで立っていた場所に鍵束を握った男が立ち、自分をニヤニヤ顔で見下ろしていた。水を含んで服が重い。 どうやら、あんたの方が強そうだ。 そんなことないですよ。と言って通じる相手でもないだろう。 #夢の話

2015-04-16 22:37:57
天晶 @tensyou99

自分はすぐさま体を反転させ、下段へと走る。 ジャラリと、鍵束が鳴った。 ほぼ同時に、目の前に拳が現れた。とっさのことで、動かせたのは首のみで、避けれたのは確実に奇跡だった。 そして、反撃は反射以外の何物でもなかった。 #夢の話

2015-04-16 22:41:13
天晶 @tensyou99

チェーンがついた懐中時計。一回目の攻撃を避けた時から無意識のうちに持っていたそれを、男に向けて振っていた。 地面を転がり、地に足の裏が着くと同時に全速力で走り出す。男が吹いたであろうヒュウという下手くそな口笛が、やけに耳についた。 #夢の話

2015-04-16 22:45:01
天晶 @tensyou99

一瞬だけ見えた男の顔、頬にあった赤い跡、思い出されるのは微かに懐中時計から伝わった感触、何かを掠めた感触、赤い跡に当てていた指、両の眼に自分の後ろ姿を映した上で男が浮かべた、笑顔。 反撃なんてするんじゃなかった。 後悔しながら、自分は走る。  #夢の話

2015-04-16 22:48:59
天晶 @tensyou99

あ、ちなみに老人と女性は会えたようです(詳細は覚えてない) #夢の話

2015-04-16 22:49:43