【GUNNER】- "Fleet Girls" in Virtual Armybase -
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降り立った世界の海の上、軽巡ホ級と対峙する仮面ガンナー。右手に握るのは、目の前で死んだ艦娘を蘇生し、意思を持つ武器として再構成した武装、「サザナミブラスター」。 1
2015-06-18 18:10:56なぜこの敵と艦娘が戦っているのか、なぜこの敵に己の武器が通用しなかったのか、そんなことはもはやどうでも良かった。ただ一つ言えるのは、ここでこの敵を倒さねば腹の虫がおさまらないということであった。 2
2015-06-18 18:14:30「……行くぞ…」サザナミブラスターを握り締め、仮面ガンナーは敵に向かって突進する!そして突進のスピードを維持したまま、ホ級に向かってブラスターを撃つ!ドォン!ドォン!ドォン! 3
2015-06-18 18:19:28「グォォォォ!!!」ホ級はすぐさまそれを横移動で回避!そして全砲門を仮面ガンナーに向け、一斉射撃!ズドォン!ズドォン!ズドォン!ズドォン!広範囲に及ぶ砲撃で、仮面ガンナーに逃げ場は無いように思えた。しかし! 4
2015-06-18 18:24:53「はぁっ…!!」ホ級の弾頭が着弾する直前、仮面ガンナーは海面を蹴って跳躍!そしてそのまま、ホ級の頭上を捉えた!そして仮面ガンナーは、敵の主砲が集中している部分にブラスターを向ける! 5
2015-06-18 18:29:58「まずは戦力を……削る…!!」仮面ガンナーは敵の主砲に向けてブラスターを連射した!!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!死角からの猛攻にホ級はすぐに対応できず、まともに攻撃を受けてしまった!ドゴォォォン!!!「ガァァァァッッ!!!」主砲のほとんどを潰され、ホ級が呻く! 6
2015-06-18 18:36:10そして仮面ガンナーはその勢いで、ホ級の背後へと着地し、再度突進する!「うぉぉぉっっ………!!!」そして仮面ガンナーは、ホ級の背中に向けて飛び蹴りをきめた!!ドゴォッ!!「グガァァァッ!!!」これを受けたホ級は、およそ10mほど前まで吹き飛ばされた!! 7
2015-06-18 18:44:19「……まさかここまで通用するとは…いったいどんな違いがあるんだ…俺の銃と……」確かにサザナミブラスターの威力は高い。しかし爆発の規模を見る限り、仮面ガンナーが所持しているボウガンも同程度の威力をはっきしていたはずだった。それなのに、どうしてここまで違いが出るのか。 8
2015-06-18 18:48:54すると漣がその質問に答えた。「あの敵…深海棲艦には、普通の武器が通用しないの。むしろ駆逐艦とは言え、なんでさっきの二機をあなたが普通の攻撃で倒せたのか、不思議なくらいね。」確かに先ほど倒した撃退した敵、駆逐イ級も深海棲艦である。今の発言が真実であれば、攻撃は通用しないはずだ。 9
2015-06-18 18:56:46「きっと…体内に宿る力が…それを擬似的に可能にしたのだろう…もっとも…あいつには通用しなかったがな……」仮面ガンナーはある答えにたどり着いた。それは、龍玉の力が作用し、少しだけだが深海棲艦と戦うだけの力をくれたのだと。だがそれも長くは続かなかった。 10
2015-06-18 19:00:36パワードスーツの維持もあったためか、敵を二機倒した時点でその効力が切れたのだ。だからそのあとに敵に攻撃しても、一切通用しなかったのである。「通常の火器が通用しないなら…あいつらはどうやって倒せばいい…お祓いでもするのか……?」 11
2015-06-18 19:03:59「そんな面倒なことしないわ。倒せばいいの。艦艇の魂を身体に宿す、私たち…艦娘がね。」返ってきたのは意外な答えだった。通常の火器が一切効果がない敵を、攻撃できるのか?仮面ガンナーは疑問に思った。漣はさらに続けた。 12
2015-06-18 19:10:48「私たちの攻撃だけは、あいつらに通用するのよ。海底を漂っていた怨念が形となって現れた姿である、あの深海棲艦にね。それを艦娘の攻撃で倒し、その身体ごと怨念を鎮める…って感じらしいわ。」仮面ガンナーはそれを聞いて、ようやくサザナミブラスターが通用した理由を理解した。 13
2015-06-18 19:19:49「…つまり…艦艇の魂を宿した艦娘を…武装化したこの武器だから…攻撃が通用した…ということだな………?」漣は答えた。「そういうことっ!だからあなたは、艦娘と同等…いやそれ以上の力を得たってわけ!私のおかげなんだからねっ?」 14
2015-06-18 19:24:58「そうか……なんか…ありがとうな………」仮面ガンナーは確かに漣の命を救ったかもしれない。だが、仮面ガンナーもまた、漣に救われていたのだ。彼女がいなければ、こうしてホ級とまともに張り合うことすらできなかっただろう。 15
2015-06-18 19:29:40仮面ガンナーの返答に対し漣は、「な………そ…そう素直にお礼を言われると…なんか恥ずかしいわね……。」と、照れたような口調で答えた。そして、そうこう話している間に、吹き飛ばされたホ級が体制を立て直した。 16
2015-06-18 19:34:34「グォォォォォ!!!!」ホ級は叫んだあと、海中に向かって何かを撃ち込んだ!それを見た漣が叫ぶ!「避けて!足元から魚雷がくるわ!」突然のことに、一瞬狼狽える仮面ガンナー。次の瞬間! 17
2015-06-18 19:39:40ドゴォォォン!仮面ガンナーのすぐ近くの足元が一瞬光り、爆発した!ホ級は海中に魚雷を撃ち込み、先ほどの仮面ガンナーと同じく死角から攻撃しようとしたのだ!幸い、直撃はしなかったが、まともに受ければひとたまりもない!それでも構わず、ホ級は次々と魚雷をこちらに向けて発射してくる! 18
2015-06-18 19:45:31次々に炸裂する魚雷を避けるべく、仮面ガンナーは動き回る!「くそっ……どうすりゃいいんだ……」動き回りながら、仮面ガンナーは必死に考える。すると漣があることを思い出した。 19
2015-06-18 19:51:07「そうだ!まだ残ってたぁ!」「ん…?何がだ……?」「魚雷よ魚雷!さっきほとんど壊されちゃったけど、まだ無事なのが数発あるはずよ!」漣のこの発言に驚きながらも、仮面ガンナーは漣の遺体があった場所に向かう!そこには、魚雷をマウントしたケースがボロボロの状態で残っていた! 20
2015-06-18 19:58:24「あった…あれか…!」仮面ガンナーは敵の攻撃を避けつつ、海上からかすめ取るようにしてそのケースを回収する!確認してみると、中の魚雷が三発、ほぼ無傷で収納されていた!「なるほど…これは確かに使えそうだ……」仮面ガンナーは魚雷を取り出し、握り締める。 21
2015-06-18 20:03:36一方のホ級は、怒りにまかせ、魚雷を撃ち続けている!それを見た仮面ガンナーは、あることを思いついた!「よし…この際だから突っ込んでみるか…!」「えぇっ!?ちょっ、何考えてんの!?」「いいから見てなって…!」そう言うと、仮面ガンナーはホ級に向かって突進! 22
2015-06-18 20:09:40魚雷と共に、ホ級は残る砲塔で仮面ガンナーを迎撃する!仮面ガンナーはそれを全て避け、敵に肉薄する!だが!「グォォォ!」仮面ガンナーを待ち受けていたかのように、ホ級は仮面ガンナーの頭に砲塔を向ける!ここで攻撃を当てれば、もはや跡形も残らないだろう!ホ級は勝利を確信した!しかし! 23
2015-06-18 20:20:39ドゴォォォォン!!!!その次の瞬間、ホ級の足元が大爆発を起こした!「ガァァァァァッッ!!!???」理由も分からず、真上へ吹き飛ばされる!そして仮面ガンナーの手元には、先ほど握っていた魚雷がない!持っているのはサザナミブラスターだけだ! 24
2015-06-18 20:23:31