-
Radcliffe1964
- 3734
- 0
- 0
- 0
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
オリジナルは「つばさ」の「ば」で素早く裏返るところが(風雅さん曰く)「きゅん」という感じなのですが、実際に歌うに当たって、そこをどう歌うかは悩みました。 地声で強引に歌うこともギリギリできなくはないのですが、オリジナルのテイストは残したい。しかし残そうとすると狙った音に入らない。
2015-06-20 22:40:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そんなときたまたま、「五松祭」というライブで、「海賊戦隊ゴーカイジャー」等でお馴染みの歌手・松原剛志さんが「Butter-Fly」をカバーで歌われ、「天の助けか」と(笑)。
2015-06-20 22:44:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
終演後、こっそり松原さんに「実は今風雅さんのボーカルレッスンの課題曲が『Butter-Fly』で…」と話すと、 「あそこはあまり力まないで入ると上手くいきますよ…今日はぼくもちょっと失敗しちゃったけど」と、個人的に大変参考になるアドバイスをいただきました。
2015-06-20 22:46:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
松原さんほどのプロでも失敗することがある歌なら、失敗を恐れずに挑めばいいじゃないか。 そういう良い意味での「開き直り」が、その時私の中に生まれたのは確か。
2015-06-20 22:47:30![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そして発表会当日。 もちろん私は「Butter-Fly」を選んで歌ったわけですが… 「つ↑ば↓さ」の出来は、自己採点では100点満点の50点ってとこですかね(^_^;) ギリギリ落第は免れたかな、という感じ。 まだまだ精進が必要です。 でも、とても楽しかった。
2015-06-20 22:52:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
さて、もう一方の「月雪花」。 これが実は想像以上の難曲で。 まず、最初の難関はリズム。 レッスンクラスタの「ピノコ」こと沙羅ちゃんに指摘されて分かったことだけど、これ、6/8拍子と3/4拍子とが交互に表れるという、実に複雑な構造だった。
2015-06-20 22:56:26![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
レッスン生の間でも、これを3/4と捉えるか6/8と捉えるかで解釈が分かれる始末。 先生には、生徒に合わせて3/4と6/8の両方で伴奏をするというご負担をおかけすることになりました。
2015-06-20 23:00:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
もうひとつの難関は、歌詞の解釈。 曲想の割にテンポが速く、歌に表情を付けることがただでさえ難しいところに、歌詞の意味が自分の中になかなか入ってこず、何度歌ってみても音とリズムを追っているだけ…という感じがぬぐえませんでした。
2015-06-20 23:03:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかし、レッスンの中で、先生と生徒全員で歌詞を読み解く意見交換の機会があり、その中で天啓がありました。 これも確かピノコちゃんあたりが言い出したことじゃなかったかと思いますが 「月は自分で光を放てないから恒星(ほし)に憧れる」 なるほど!!
2015-06-20 23:06:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そこを突破口に、いろんな部分がすとんという感じで腑に落ちました。 なにせこの歌詞の主人公は「貴方」しか見ていない、見えていない。 もはや「視野狭窄」とすら言えるほどの、こんな恋愛観は、私の中には多分微塵もない(断言)。 そりゃ歌詞解釈に苦戦するのも、むべなるかな。
2015-06-20 23:14:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方、ピノコはこの曲の曲想を「演歌」とバッサリやってましたが(笑)、これはこれでヒントになった。 私はこれを「ヤンデレの曲」と定義しました。 「デレはともかくヤンはないんじゃないの」という意見もありましたが、自己否定的かつ盲目的な愛は、もはや「ヤン」と言っても良かろう、と。
2015-06-20 23:24:26![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
このように、言葉による定義付けを行うことで、自分の解釈できる範囲に「落とし込む」ことができ、歌のイメージをつかむことができました。 そして改めて練習しましたが…今度は表現がテンポに追いつかない(汗)。
2015-06-20 23:27:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ここでは、テンポを遅くしての練習が功を奏しました。 カラオケで何度かテンポ遅めで歌い込んでいるうちに、どうにかオリジナルのテンポでも歌えるように。
2015-06-20 23:31:26![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
オフィシャルの発表では「Butter-Fly」を選んだものの、アフターでは作者のえぼさんをお迎えした事もあり、是非とも発表しておきたい、と思いまして、いきなり歌わせていただきました。
2015-06-20 23:33:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
結果としてその後のユウトさん、えぼさんによる「螺旋シリーズ三部作」メドレーにつながったと思えば、やっといて良かったんじゃないかなと、自己満足しております(笑)。
2015-06-20 23:34:07■ピノコ演歌を語る
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
あの発言が出てきたのには、微妙にバックグラウンドが有りまして。きっかけは、ブラタモリの函館回前編なんですが…。
2015-06-21 22:58:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
恥ずかしながら、津軽海峡は波が荒いということを、その番組で初めて知りまして…その時、「あっ、だから"逆巻く波を乗り越えて"なんだ!!」と思ったんです。そりゃ、はるばる来る所だわ函館は!!と。
2015-06-21 23:02:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そもそも自分、物心付いた頃には青函トンネル通っていたし、九州生まれ九州育ちだから、その辺りの歴史を身近に感じたことも無い。"逆巻く波を乗り越えて"は、ただ単に海を越えたことを表しているのだと思い込んでいました。
2015-06-21 23:06:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
同じように、青函連絡船についても番組で学んで、そうすると「津軽海峡冬景色」が実際どんなものか、何となく想像が付くようになりました。
2015-06-21 23:09:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ってな感じで物凄く感銘を受けた…のですが、逆に言うとソレは、最早、歌詞の意味するところを、自分の中に有るもので以って理解できない世代である、ということにもなる。
2015-06-21 23:11:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
例えるなら、外国のコメディを、台詞を分析してようやく「あぁ、ココがその国での"笑いのツボ"なのね!!」と腑に落ちる感触。でもソレってinterestingじゃあるけど、ネイティブと同質のfunnyでは全く無い。
2015-06-21 23:13:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
要するに、古き良き時代の価値観から変化していない時点で、もうその下の世代にとっては異文化なんですよ。但し、海外文化と違って、爺ちゃん婆ちゃんに散々吹き込まれた自分には"身近な異文化"だった。だから「そんなもん」で一刀両断できたんだと、今振り返ってみて感じます。
2015-06-21 23:19:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
…反面、「千年の独奏歌」の解釈には散々悩んだので、"自分の引き出しに無いんだけど、どうなのコレ?"な気持ちもよく分かる。
2015-06-21 23:23:42