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国鉄205系電車は側窓が量産先行車では二段窓で、量産車は一段下降窓で設計されているのが特徴です。この変更点について、ネット上では「国鉄の責任者が製造中の205系(量産先行車)を視察した際、隣で製造されていた一段下降窓でステンレス製の横浜市営地下鉄2000形電車を見て鶴の一声で205系も一段下降窓へ変更された」と言う説が有名です。しかし、実際は・・・
量産先行車
量産車
横浜市営地下鉄2000形電車
ちなみに一段下降窓は現地視察云々はこちらの方が書いた「ある車両技術者の回想」が元ネタ。ただ、彼は国鉄OBではあるけど、当時は東急車両に移っていた。 土岐實光 - Wikipedia ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F…
2015-06-19 22:52:49件の一段下降窓導入の経緯はこう書いてある…ものの。完成の時点で採用した、となると設計変更にかけれる本当に半年もないことに pic.twitter.com/TcOx93lDA6
2015-06-19 23:01:05そんな205系誕生秘話が載っている鉄道ファン93年3月号は103系特集で表紙が209系という神回でした。209系投入時の転配属も載ってる pic.twitter.com/6QPIq973zE
2015-06-19 23:03:32そして東急車両顧問に暴露される国鉄の闇と205系の黒歴史 pic.twitter.com/EIkdw7omyf
2015-06-19 23:05:00205系の一段下降窓採用に関して、鉄道ファン92年1月号のこの記述から推測されるストーリーは「技術は出来ていたけどコストの問題があったので、えらい人に実物を見せて説得した」のが実情だろう。鶴の一声というより技術者の巧みな誘導だったのだ pic.twitter.com/wtmP3iBG9V
2015-06-19 23:28:39というわけで、205系の一段下降窓は横浜市交の模倣である、という通説は東急車両OBの回想が下地になっているが、実際のところは、どうやら完成していた技術を導入するよう技術者が役員を説得するために見せただけ、という可能性が高い、というところですね…!
2015-06-19 23:32:25※205系の戸閉装置について
二段式窓の車と一段下降式窓の車では戸閉装置が異なる。特に一段式では電動機上か否かでも装置が全く異なる。 二段式窓車:TK-4J 一段式窓車(一般):TK-4K 一段式窓車(電動機上):TK-4L なお、末期に製造された部類ではドア鴨居部に戸閉装置を設けているものもある。
2015-06-20 20:43:59205系のドア装置は電磁弁への排気を二段階で行うことにより、戸閉時の排気が二段階目に入った時点でドア開閉装置のラックの速さが遅くなる。したがって途中からドアが閉まるのがゆっくりになる、というのが本来の機構上の目的。
2015-06-20 21:02:334J[初期型] ドアから棒が垂れ、開閉装置の回転棒と繋がることでてこの原理が働く。 4K[一般型] 開閉装置から長い回転棒を直接ドアと繋いでいる。棒の可動範囲が大きいため、二段階排気の効果が最大限発揮される。
2015-06-20 21:05:434L[通風口上] 開閉装置内部の回転軸を左右の棒の動きに変換し、最後にドアから垂れた回転棒とつなぐ二段階のてこ。二段階排気を行ってもドア本体の勢いがあまり減衰せず、結果的にモハ車端部のドアだけ極端な閉まり方をすることになった。
2015-06-20 21:06:36