【虎ノ門ニュース　8時入り！】有本香さんの解説 2015/07/03 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（３）有本：でもあの状況で全部の乗客を避難させて、消火をして、不燃性・難燃性の素材を使っているとはいえ、あれだけの状況で済んだ。しかも、運転士が駅まで運転していって。これは専門家の人に聞いても「良くやったんじゃないか」という意見があった。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（４）有本：私はJR東海の東京広報室・副長をしている人に取材して、「いままでどういう安全対策が取られていたのか？」、それから「今後どうするのか？」を聞いた。すると、そもそも列車の火災についてはいままで桜木町や北陸トンネルでも火災事故があったと。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（５）有本：過去のケースが教訓として生かされているので、一定の「ノウハウ」があると言っている。またこれまで夜間、通常の営業が終わった後に車両を使って、たとえば液体が撒かれたというテロの対策訓練。こういうものはずいぶんやっているようだ。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（６）有本：そういったことが今回は実際に生かされたし、それから今回は先頭車両だった。運転士は運転台を守る以外に消火もしているわけで、そういう意味では非常に大変な状況だったが、そういうことをスムーズに行えるだけの訓練はされている。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（７）有本：また年に１回、２０００人規模で、たとえば脱輪とかあらゆる状況を想定した「総合事故復旧訓練」というのも実施しているそうだ。だからそういう訓練をしていることが、スタッフの人たちの動きにつながっていったんだろうということ。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（８）有本：今後はどうするのか。まだ具体的には言えないが、巡回の強化はひとつ決まっている。それから事故後、すでにもう変わったことがある。鉄道のすごく好きな人は気づいているかもしれないが、新幹線に乗るとき、電光掲示板の下の方にテロップが出る。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（９）有本：新幹線の車内でもニュースが出たりするが、あそこの文言が変わったそうだ。いままでは「不審物や持ち主のわからない荷物があった場合は、車掌か駅係員にお知らせ下さい」だった。アナウンスもそうだった。そこに「不審な行動」という言葉を加えたと。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１０）有本：これは小さいことだが、と言っていたが、そういう非常に細かいところも含めて、今後もいろいろなことをちょっとずつ積み上げながら。つまり大きな何かというより、じつはいろいろなことを日々見直しているという話だった。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１１）有本：新幹線はFacebookのページもあって、実際に大勢の人を動員して訓練をしている様子が、動画でもアップされていた。なにやらJR東海の回し者のようだが（一同笑う）、私はけっこう新幹線を愛用している。東京大阪間の移動も、断然新幹線。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１２）有本：私は新幹線に全幅の信頼を置いていて、世界中のたとえば高速鉄道に乗っても、「やっぱり日本の新幹線は良いな」と実感する。だからかなり肩入れしている。 JRだけではないが、鉄道会社というのは事務系の総合職と言われる人たちがいる。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１３）有本：総合職というと大学を出て、霞ヶ関的に言うと「キャリア」、幹部になっていく人たち。広報室にいる人たちもそうだが、JR東海ではこの人たちもみんな新幹線を運転できる。ちゃんと運転したこともある。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１４）有本：自動車に例えると、自動車学校に行きましただけじゃなくて、営業運転をしたこともある人たち。つまり机の上だけで仕事はさせないということ。これは企業として素晴らしいと私は思う。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１５）有本：というのもこういう事故が起きたとき、どういう状況になっているか広報室の人間が想像もつかないとやはりまずい。だが自分も車掌をやり、運転も実際にやり、ということだと現場のオペレーションがわかっている。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１６）有本：このニュース自体は非常に痛ましい、悲しい、そして悔しい話だが。でもJR東海の、あえて言うが「無事故」で来ているという企業の体質の中には非常に学ぶべきところもあるということ。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１７）須田：こういう事件や事故が起きたとき、次に同じような事故が起こったときにどう対応するのかという議論が日本国内ではよく出てくる。焼身自殺が起こることを前提にシステムや仕組みを作ることが、果たして意味があることなのか、といつも考える。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１８）須田：たとえばスプリンクラーをつけましょうとなったら、どれだけのコストがかかるのか。そう考えると、非常にナンセンスな話なんだろうと思う。「万一に備えて」と言うが、事故以降の報道などを見ていても、そういう臭いがそこはかとなくする。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１９）須田：起こったときに備えるのは、ものすごくコストがかかる。結果的にそのコスト増の負担を誰が引き受けるのかという議論をしないといけない。JR東海が全面的に引き受けるべきものなのか。引き受けたとしても結果的に我々消費者の方に向かってくる。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２０）須田：税金で払うのもまたおかしな話で、会社側が引き受けると価格に転嫁されて高い運賃になってくる。対策を完璧に求めることはナンセンスであり、求めたところで結果的にたとえば、新幹線の運賃がいまの倍になりました、というのが許容できるのか。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２１）須田：運賃値上げで乗客が減ってくれば、JR東海としても経営的にきびしくなって、ちょっとリニアはできませんとか。経済的にネガティヴな作用をもたらす。そういう意味で言うと、言うことはたやすい。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２２）須田：一方ハード面だけではなくて、いま有本氏が言ったようにソフト面。つまりコストがかからないところ。そういうところは目に見えないことが多いが、対応をやっているという話を聞いてむしろ安心した。そういう情報発信はしていくべきじゃないか。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２３）有本：ちょっとケースはちがうが、さっきキューバの話をした。キューバはハリケーンがものすごく来る。アメリカ南部に大きなハリケーンが来るが、そのときキューバが大体通り道になっている。でも、死者が極めて少ない。それはなぜか。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２４）有本：台風は幸いにしてリードタイムのある災害なので、その間に完璧に避難誘導をするそうだ。そういうソフト、つまり人の持っているスキルが高いかどうかというのは、ものすごく人命に関わる。今回の事件も、おそらくそういう面がある。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２５・了）有本：新幹線には技術の粋も詰まっていて、車両の中も工夫されている。ただそういう意味で乗務員の人たちが、たとえばテロ対策や駅の避難誘導などの訓練を常にやっているのはかなり心強い。これに勝るものは無い、と言ったら語弊があるが、まずこれ。 #虎8

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【タイが中国から潜水艦を購入へ】（１）有本：これはずいぶん長い間検討があった。結論を言うと値段的な問題が大きい。すごく衝撃とか言われているが、タイは中国と合同軍事演習などもやっている。以前から人民解放軍とタイ国軍というのは交流もしている。 #虎8