アイライロ全編

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( •̅_•̅ ) @lovesana07

アイライロ Aside 『お前…あんま煽んなゃ‥』 彼女の手首を掴み、そのまま壁に追い詰めて行く 「い…いゃ‥」 殆ど聞き取れない程の声 唇が微かに動いたから 分かるほどの声 『男なら誰でもいいんとちゃうの?』 逃げれない様に壁に押し付け 彼女を見下ろす

2015-04-16 22:07:25
( •̅_•̅ ) @lovesana07

俺を見上げる彼女の瞳には薄っすらと涙が滲んで… 「そん『だったらなんで俺をそんな目でみるん?』 彼女の言葉を遮り感情のまま問い詰める 答えなんで求めてない 現実を突き付けられるのが怖いから 彼女の顎を掴みそのまま噛み付く様なキスをした アイライロ Aside②

2015-04-16 22:09:53
( •̅_•̅ ) @lovesana07

なんで、こんな事になったんだろぅ‥ ただ、彼女を愛したかっただけなのに…愛して欲しかっただけなのに… 俺は、彼女をずっと見て居たと思う 気がつくと目で追ってた 友達と話す彼女… 仕事をしてる彼女… 誰にだって優しく接して居て… アイライロ Aside③

2015-04-16 22:12:42
( •̅_•̅ ) @lovesana07

彼女を知ったのは同僚の丸が書類を忘れたのを俺の居る部署まで届けてくれた時初めて言葉を交わした 「あのぉ〜すみません‥」 『はい?』 「こちらに丸山さんはいらっしゃいますか?」 『あ、丸なら‥席外してるみたいですわ』 アイライロ Aside④

2015-04-16 22:14:08
( •̅_•̅ ) @lovesana07

「あ、良かった、こちらの部署だったんですね。これ、忘れ物なんです。 お渡し頂けますか?」 『あ、はい。渡せば良いんですね。大分探したの?』 彼女の額に薄っすらと汗が滲んでたから 「いぇ、そんなには…」そう言った彼女ははにかみ笑った (やば、可愛い‥) アイライロ Aside⑤

2015-04-16 22:16:44
( •̅_•̅ ) @lovesana07

「お手数おかけします」 そう言って彼女はぺこりと お辞儀してドアを出て行った (あ!名前聞くの忘れた!) 俺は彼女に見とれてた 一目惚れだった アイライロ Aside⑥

2015-04-16 22:19:04
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝章ちゃん、なにしてるの?〟 丸に声を掛けられて我に帰るなんて なんなん俺? 『あ、丸。これ?忘れ物やって、女の子が持って来たで』 〝ん?あぁ〜すっかり忘れてたわ。明日の資料。あの子届けに来てくれたん?〟 『あ、ショートボブの背の小さい娘』 アイライロ Aside⑦

2015-04-16 23:43:55
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝秘書課の咲ちゃん言うねんでぇ〜〟 『そうなんだぁ』 俺は気の無い返事をした (咲ちゃんかぁ〜ちっちゃくて笑顔が可愛かったなぁ〜) アイライロ Aside⑧

2015-04-16 23:46:24
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝なんなん?章ちゃん?ニタニタしてキショイで〜。ん?もしかして、惚れたんかぁ?止めとき、あの娘倍率高いで〜狙ってる奴ぎょうさん居るみたいやから〟 丸の声は俺の耳には入って来なかった、ただあの娘のはにかんだ笑顔だけが脳裏に浮かんでた。 アイライロ Aside⑨

2015-04-16 23:48:01
( •̅_•̅ ) @lovesana07

あの日から俺は社内であの娘だけを探していた。 彼女の部署に行けば会えるが行く理由が無い… 〝章ちゃん?章ちゃんてば!〟 『あん?』昼休み社食で丸と飯を食べながら話をしていた。 アイライロ Aside10

2015-04-17 00:04:09
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝もぅ!章ちゃんまた話聞いてなかったでしょ?章ちゃんはさぁ〜自分では気にして無いかも知れないけど 結構モテるんだょ!でさぁ〜あの娘達がさぁ〜合コンしたいんだって〟 丸が指差した方には3、4人の女の子達がこっちを見てキャーキャ言ってる。 アイライロ Aside11

2015-04-17 00:05:52
( •̅_•̅ ) @lovesana07

『面倒くさいなぁ〜合コン? 亮ちゃんと大倉誘えばいいんとちゃう?俺居なくても…』 〝2人はもう誘ってるし、 章ちゃんじゃないとダメだって!人数合わなくなるし!〟 『なんなん?数合わせならヨコちょや渋やんでも』 アイライロ Aside12

2015-04-17 00:09:45
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝だから、ダメだって!章ちゃんは絶対だから。 あ!俺外回りだから行くわ、今週末ね! 予定空けといてな〟 そう言って丸は足早に立ち去った。 (合コンかぁ〜そんな気分じゃないんだけどなぁ) アイライロ Aside13

2015-04-17 00:11:54
( •̅_•̅ ) @lovesana07

テーブルに突っ伏してあの娘の事を思い出していたら 「どうしたんですか?大きなため息ついて?」 『わぁ!びっくりしたぁ!』 「ご、ごめんなさい‥脅かすつもりじゃ無かったんですけど」 彼女が俺の顔を覗き込んでる ゆっくりと距離を離しながら彼女が 「大丈夫ですか?具合が悪いとか?」

2015-04-17 00:16:34
( •̅_•̅ ) @lovesana07

(心配してくれてるんだぁ〜めちゃ良い子やん。ん?俺の事覚えてくれてたんだ。マジかぁ?希望有りかぁ?) 「大丈夫ですか?」 『ん、ありがとう。なんでもないんょ。なんか色んなこと面倒くさくなって潰れてただけやから』照れ笑いしながら頭を掻く アイライロ Aside15

2015-04-17 00:20:27
( •̅_•̅ ) @lovesana07

彼女はクスクス笑いながら 「そんな時も有りますょね、私なんていつもですょ」 可愛い笑顔で俺の隣にストンと座ると「安田さん?向こうで見てる女の子達と潰れちゃったのと関係あります?」彼女の言葉に首を回すとまださっきの子達がこちらに手招きしてる アイライロ Aside16

2015-04-17 06:56:14
( •̅_•̅ ) @lovesana07

『知り合いなん?』 「同じ部署の子達なんですょ、何かありました?」 『ん、合コンやて。丸がなぁ〜絶対出れって言い捨て居なくなりおったからさ』 「あぁ、それで」 彼女は又クスクス笑う (やっぱり、可愛い〜) 「で、安田さんは行かれるんですか?」 アイライロ Aside17

2015-04-17 06:57:41
( •̅_•̅ ) @lovesana07

(ん?ちょっと!なんで俺ん名前知ってるん?) 『行かなきゃいけんみたいやわ、面倒くさいねん』 俺はわざとらしく大きなため息をついた。 「安田さんが行くなら私も行こうかなぁ?」 『えっ?』 「私も誘われてるんです、でも…私…《咲…》 彼女の言葉を遮るように誰が呼んだ 18

2015-04-17 06:59:38
( •̅_•̅ ) @lovesana07

「あ!信ちゃん。ごめんなさい安田さん、又…」 『…あぁ…』 「じゃぁ、週末楽しみにしてます」 そう言い残し彼女は声のした方に小走りに向かいそこで待っていた男と立ち去った。 (あの男だれやねん?彼氏なんかぁ?なんて言うつもりだったん?) 俺の頭の中がグルグル回り始めた… 19

2015-04-17 07:02:04
( •̅_•̅ ) @lovesana07

それから週末までは、凄く時間が長くもあり短くもあった。 俺は社内で彼女を目で探すと必ずあの男が居た。 あの日彼女が「信ちゃん」と呼んでいた男… 20

2015-04-17 09:38:39
( •̅_•̅ ) @lovesana07

丸にさりげなく探りを入れたが 〝章ちゃんさぁ〜なんなん?そんなん咲ちゃんが気になるん?〟 と確信をついて来やがる 週末の合コンに参加する旨伝えて、 上手く誤魔化したが時たま鋭くなるから怖い。 21

2015-04-17 09:39:41
( •̅_•̅ ) @lovesana07

週末、合コンは夕方からだから少し早めに出てブラブラして時間を潰していた。 見る気も無かったが映画館の前に差し掛かった時、彼女があの男と出てきた。 慌て物陰に隠れて…(なにしてんね?俺は…) 「…でねぇ、信ちゃん…だからね…」 《お前…やねん…アホちゃうかぁ?》 22

2015-04-17 09:41:08
( •̅_•̅ ) @lovesana07

2人が俺の隠れてる横を通り過ぎる時 微かに聞こえて来た話し声 (やっぱり、彼氏なんかなぁ?…) あまりにも親しげな会話と仕草… 2人の後ろ姿を見ながら俺はなんとも言えない気持ちになった。 23

2015-04-17 09:42:32
( •̅_•̅ ) @lovesana07

〝章ちゃん!何処にいるの?もう始まってるんだょ!〟 携帯から丸が叫んでる 『あぁ、今行くわ』 そう言って電話を切ると 仕方なし場所に向かった。 彼女達が立ち去ってから 俺は何処ともなく歩き続けた。 24

2015-04-17 09:44:53
( •̅_•̅ ) @lovesana07

目的も時間も関係なく ただ歩いてる… 脳裏には2人の 姿だけが蘇ってくる。 彼女の声… 彼女の笑顔… 思い出すだけで胸が苦しい… こんなにあの娘の事が 好きになってたんだろうか? 多分…そうなんだ…好きなんだ… 25

2015-04-17 09:48:29
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