雨×侯隆

あみ @ami_qitt25

【雨×侯隆】1 さっきまで晴れてたのに 急に曇ったかと思えば 雷が鳴りスコールの様な土砂降り 目に付いたコンビニに飛び込む 少し濡れたがこの雨の中 歩くのは無理だな… 『傘買ってくか』 売り場には1本しか無く… 手を伸ばすと #あみ妄想 #エイトで妄想

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【雨×侯隆】2 「あ、ごめんなさい」 『あ、こっちこそ』 女の子と指先が触れた 視線を感じて… 『なんか、ついとる？』 「いえ//済みません」 真っ赤になって慌てて 出口に向かったけど… あの子 雨降ってるの忘れてるんちゃう 笑 #あみ妄想 #エイトで妄想

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【雨×侯隆】3 ちょっとタイプやな… 小さくて… あいつに似てるかも… 傘をレジで買って出口に… まだいたんや 困ってるんやろ？ 『良かったら、入ってかない？ 送って行くし』 「え、でも…はい…お願いします」 ペコッて頭を下げた その子の仕草が可愛いくて #あみ妄想

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【雨×侯隆】4 『どうぞ…どっち？』 「あ、はい…失礼します、こっちです」 『同じやね、行こか』 彼女の歩幅に合わせてゆっくり歩く 誰かに合わせて歩くのは 久しぶりやな… いつ以来だろ… そんな事考えながら歩いてたら 「あ！」 #あみ妄想 #エイトで妄想

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【雨×侯隆】5 隣に居たはずの女の子が フッと居なくなった 無意識に腕を掴んで転ぶのを止める 『大丈夫？気を付けな… なんも無いところでコケるなんて 無いわ 笑』 彼女は真っ赤になりながら 「あ、ありがとうございます 私おっちょこちょいで… 良く転ぶんです」 #あみ妄想

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【雨×侯隆】6 『そりゃ、あかんわ 笑 じゃ、こうしたら転ばないんと ちゃう？』 彼女の手を取って繋ぐと 「ぁ、え、でも//」 『嫌なん？嫌なら離すけど』 チラッと見ると俯いてる 耳まで真っ赤だ 「いぇ、嫌じゃ無いかも…」 小さな声で答えた #あみ妄想

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【雨×侯隆】7 『ん、じゃ、こうしとこ』 そうして歩き出した 不思議やな… 全く知らん女の子と手を繋ぎながら 雨の中一つ傘で歩いてるなんて… 彼女の手が暖かくて… このままずっと繋いで居たい… 「あの、ここなんです」 彼女の声に我に返って… #あみ妄想

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【雨×侯隆】8 『ああ、ここなん？じゃ、』 「あ、待って下さい」 『ん？なんや』 呼び止められて繋いでた手に 力が入った 「あの、肩…濡れてるから…」 言われて首を回して見ると 確かに濡れてるけど… ＃エイトで妄想 #あみ妄想

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【雨×侯隆】9 「私に傘挿して下さったから… ごめんなさい もし、良ければ上がって 下されば乾かしますから」 『ああ、気にしなくてええよ そんな簡単に知らん男家に上げたら あかんし 笑』 ええ子だけど無防備やな 「でも…」 #あみ妄想 #エイトで妄想

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【雨×侯隆】10 『ええから この次又あったらお茶でも ご馳走してな、じゃ』 そう言って歩き出した 角まで来た所で チラッと彼女の家の方を見たら… まだ、其処に立って居て… 何のために傘に入れたんや 笑 びしょ濡れやん 笑 #あみ妄想 #エイトで妄想

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【雨×侯隆】11 いつの間にか1人クスッと笑ってた さっきまでこの手の中にあった 彼女の手の温もりが だんだん薄くなってく… 又、逢えるかな… そう思いなが帰路に着いた #あみ妄想 pic.twitter.com/DBkr2fMMv1

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【雨×侯隆】12 それから1週間出張で 疲れ気味で いつもの改札を抜けると… 雨 傘無いし… コンビニで買うか… 何本買うねん 笑 近くのコンビニまで走って… あぁ、先週の事だったな あの子と会ったのは… そんな事考えながら… え？ ＃あみ妄想

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【雨×侯隆】13 『なんで居るん？』 コンビニの入り口に居たのは… あの子だった 「雨降ってたから…」 そう言って俯くその子が 徐々に紅くなって行く 『雨って… 雨の日に待ってたん？ 俺の事？』 「もう一度… ちゃんとお礼が言いたかったから…」 ＃あみ妄想

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【雨×侯隆】14 恥ずかしそうに話す声が 雨の音に紛れてく… 『そうか、ありがとう… 俺ももう一度会いたいと思ってたんよ』 「え？…」 俺の言葉にびっくりしたのか 更に紅くなって 『…約束覚えとる？』 「…はい、 又会ったらお茶をご馳走してって…」 ＃あみ妄想

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【雨×侯隆】15 『ん、ご馳走してくれるん？』 「は、はい、もちろんです」 『じゃ、いこか？』 彼女の持ってる傘の下に入り その手に俺の手を重ねる… あぁ、この温もりや… 彼女がはにかみながら笑った ＃あみ妄想 pic.twitter.com/CHo1QrXQA1

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【雨×侯隆】16 近くのカフェに入って お互いにこの1週間の話をしながら 彼女は雨の度にあそこで待って 居てくれた事を知って… 『なんでや？ たかが1度会っただけやのに… そこまでせんでも』 彼女は少し困った顔して ＃あみ妄想

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【雨×侯隆】17 「ん…何ででしょう… でも、会いたかったから…」 『ありがとう、嬉しいわ… 俺も、そう思ってたんよ 又会ったらええなって』 はにかんで俯く彼女の耳が紅くなる 「嬉しいです…」 少しづつ話す彼女の声が心地良くて… ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆】18 携帯が鳴った… 「あ、出て下さい」 『ん、ごめんな…はい、…判った』 電話後輩からで呼び出しだった 『ごめん、呼び出しやね…』 「あ、はい、大丈夫です 行って下さい…あ、これ」 彼女が傘をそっと差し出した ＃あみ妄想

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【雨×侯隆】19 『え、でも…君、濡れるし…』 「あたしは大丈夫です…使って下さい」 『ん、ありがとう… 明日、逢えへん？傘返したいし』 「あ、はい」 『ん、明日10時にここでええ？』 「はい」 『じゃ、明日…これ借りとくな』 ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆】20 そう言って傘と伝票を手に席を立った 「あ、それ…」 『ん、待ってくれたお礼… じゃ、明日』 外に出たら更に雨が強くなってた あの子大丈夫やろか… あ、又名前聞くん忘れた… ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆21】 あいつの事を思い出してた 俺が我儘ばかりで 傷つけてばかりで いつからだろう 側に居るのに 離れて居る様に 感じたのは 〈もぅ…一緒に歩けない…〉 そう言われたのは 雨の日だった あの日から 雨が苦手だ ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆22】 翌日 約束の時間になっても 彼女は来なかった 2時間待って 俺は店を出た さっきまで晴れてたのに 雨が降ってた 『やっぱり、雨…苦手やわ』 俺は彼女に借りた傘を広げた ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想 pic.twitter.com/ERWZB2F9OO

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【雨×侯隆23】 あの日からなんとなく あのコンビニは避ける様になった 彼女がいる訳は無いんやろうけど ほんま 俺って… 気が小さいねん 笑 やっぱり居ないって 現実突き付けられんの怖いねん ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆24】 それから又1週間… いつもの様に仕事が終わり 改札を抜けると… 雨かよ 俺は傘を開いて歩き出そうと 一歩踏み出した… その横で躓いて 転びそうになった人が 無意識に腕を掴で… 『大丈夫ですか？』 ＃あみ妄想 ＃エイトで妄想

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【雨×侯隆25】 「あ、はい、ありが…」 『あっ…』 彼女だった 彼女は俺を見つめて 「やっと、逢えた…」 瞳を潤ませた 『会いたくなかったんとちゃうの？ …だから来なかったんやないの？』 彼女を問い詰めてるのは分かってた でも…言わずにはいられなかった ＃あみ妄想