「ドーモ。スリケニストです。イヤーッ!」スリケニストはアイサツからコンマ5秒でスリケン投擲!「イヤーッ!」しかし対するニンジャは腕を振り粉砕!「くっ……イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」スリケニストはスリケン連続投擲!「イヤーッ!」敵ニンジャはこれを全てカラテ破壊!1
2015-07-12 13:19:35「ハハーッ!お前はスリケンを投げるしか能がないのか?」敵ニンジャはスリケン攻撃をものともせず急接近!「イヤーッ!」「グワーッ!」後ろ回し蹴りがスリケニストの頭部を打ち、ワイヤーアクションめいて吹き飛ばす!「グワーッ!」スリケニストは「ちょっとだけ」の看板に叩きつけられた。2
2015-07-12 13:24:20ニンジャが悠々と歩み寄る。その両腕が徐々にダイヤモンドに覆われてゆく。スリケニストは素早く立ち上がり、三連続側転を打ち、敵に背を向け、重金属酸性雨の降る裏路地を駆けて立ち並ぶビルの屋上へと逃げて行った。「ハハーッ!実際情けない。何度でも来るがいいさ」ニンジャはそれを見送った。3
2015-07-12 13:28:12ビルを飛び渡り、重金属酸性雨に打たれながらスリケニストは己を叱咤する。また失敗だ。馬鹿め、逃げだしおって。このままの生活で自分はどこまで行ける。アマクダリ・セクトからの依頼はこれまでろくにこなせていない。自分は後どれだけ任務に失敗すれば気が済むのだ。4
2015-07-12 13:32:54自分にはスリケンを多く生成できる才能がある。これさえ鍛え上げれば、こんな情けない現状ともおさらばだ。だが、先のニンジャには効かなかった。ダイヤフィストと名乗ったあのニンジャは両手をダイヤモンド並みの硬度に変える事が出来る。あれほどの力は自分にはない。鍛え上げ、次を待とう。5
2015-07-12 13:39:34「要人暗殺任務は戦力不足につき実行不可能重点。増援を求む」そうIRCタイプしようとした瞬間、ダイヤモンド製のスリケンがスリケニストのIRC端末を貫いた。「何ッ!?」スリケニストが振り向く!同じくビル屋上をタタミ一枚の距離で飛び渡るのは先程のダイヤフィストだ!6
2015-07-12 13:42:29「貴様、お、追ってきていたのか!?」「ドーモ。雇い主に怒られちまったよ。敵を逃がすなってな!イヤーッ!」ダイヤフィストの右フックがスリケニストを襲う!その腕はダイヤモンドと化し、煌めきを放ち圧倒的硬度を叩き込む!「イヤーッ!」スリケニストは腕をクロスしガード!7
2015-07-12 13:46:43「グ、グワーッ!?」しかしダイヤモンド拳はスリケニストのガードを貫き、顔面へと直撃!スリケニストはビルから転落、「感謝して売りたい」のネオン看板にバウンドして路地へに叩きつけられる!「グワーッ!」かろうじて受け身でダメージを半減させたスリケニストはバック転を繰り出し追撃を回避!8
2015-07-12 13:51:43「イヤーッ!」ダイヤフィストのカワラ割りがスリケニストの落下地点を打つ!コンクリが爆ぜる!「イヤーッ!」スリケニストは咄嗟にスリケン投擲!「ハハーッ!無駄だぜ!」スリケンはダイヤモンド腕に当たり、粉々に砕け散った。「や、やはり駄目だ」スリケニストが呟いた。「そう、駄目だ」9
2015-07-12 13:55:35スリケンは無効。ならば己も一端のニンジャ!カラテあるのみ!スリケニストはダイヤフィストへと一直線に駆ける!「イヤーッ!」スリケニストのケリ・キック!「イヤーッ!」ダイヤフィストはダイヤモンド腕でガード!空いた片腕をスリケニストへ打ち振る!「イヤーッ!」「グワーッ!」10
2015-07-12 13:59:54スリケニストはダイヤモンド腕を受け、空を舞う。「イ、イヤーッ!」咄嗟のスリケン投擲!「無駄だって言ってんだろ」ダイヤフィストは一瞥、スリケンを打ち払う。しかしスリケニストはその隙に姿勢を立て直し、逃走を図る!「明日は高く売れる」のネオン看板を蹴り、再びビルへ!11
2015-07-12 14:04:31「だから、逃がさねえって言ってんだよ!イヤーッ!」ダイヤフィストはダイヤモンド腕を振り、CLAAAAAASH!電柱の一つを破壊!倒壊する電柱はビルの手すりに手をかけんとするスリケニストを打ち据えた!「グワーッ!」スリケニストは再び転落!12
2015-07-12 14:09:25ブザマに着地したスリケニストが見上げる。粉塵から現れるダイヤフィスト。「諦めが悪ィな」覆せぬカラテの差。「イ、イヤーッ!」スリケニストは咄嗟にスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを粉砕!「ハイクを読め。スリケニスト=サン」ダイヤフィストが無慈悲に告げた。13
2015-07-12 14:13:55「ス、スリケンの……」スリケニストはハイクを読もうとした。しかし、続かなかった。己はこれまで何をやってきたのか。そう思った時、身体が動いていた。「イヤーッ!」スリケニストはスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを破壊!「チッ。ならいい。死ね」14
2015-07-12 14:16:44ダイヤフィストはカイシャクを……「イヤーッ!」再びスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを粉砕!「テメエ」「イヤーッ!」再びスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを粉砕!「イヤーッ!」再びスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを粉砕!15
2015-07-12 14:18:37「往生際が悪い」「俺には武器が……これしかねェんだ!イヤーッ!」再びスリケン投擲!「イヤーッ!」ダイヤモンド腕がスリケンを粉砕!ダイヤフィストは片腕でスリケンを防ぎつつ、空いた腕をハンマーめいて掲げる!投擲姿勢のままでは回避不可能!しかし、スリケニストはさらにスリケン投擲!16
2015-07-12 14:23:07「スリケンがそんなに好きか!ならスリケンを投げながら死ね!イヤーッ!」ダイヤフィストがハンマーを振り下ろす!スリケニストは決めた。これをスリケンにて迎え撃つと。一発のスリケンでは撃破不能。ならば!「イイィーー・・・・・」スリケニストのカラテが唸る!生成したスリケン数…二十枚!17
2015-07-12 14:27:51「イーーヤヤヤヤヤヤヤヤ!」スリケニストはスリケンを二十枚連続投擲!その狙いはダイヤモンド腕!「何……」砕け散るスリケン……だが、おお、見よ!全てのスリケンはワン・インチの狂いもなく同じ箇所に当たっている!二十発目のスリケンが砕けた時、ダイヤモンドフィストの腕が同時に砕けた。18
2015-07-12 14:32:53「グワーッ!?グ、グワーッ!」ダイヤフィストは失われたダイヤモンド腕を抱え、呻く!「イヤーッ!」スリケニストがスリケン投擲!「グワーッ!」ダイヤモンドフィストの目に突き刺さる!「イヤーッ」!スリケニストがスリケン投擲!「グワーッ!」目に突き刺さったスリケンへと突き刺さる!19
2015-07-12 14:36:51「イヤーッ」!スリケニストがスリケン投擲!「グワーッ!」目に突き刺さったスリケンへ突き刺さったスリケンと突き刺さる!「イヤーッ」!スリケニストがスリケン投擲!「グワーッ!」目に突き刺さったスリケンへ突き刺さったスリケンへ突き刺さったスリケンへと突き刺さる!「イヤーッ!」20
2015-07-12 14:38:28「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」21
2015-07-12 14:39:30「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「アババーッ!」二十発目のスリケンが突き刺さった時、ついに一発目のスリケンがダイヤフィストの後頭部を貫いた。22
2015-07-12 14:41:59「サ、サヨナラ!」ダイヤフィストは爆発四散!重金属酸性雨の降る中、スリケニストは暫くスリケン投擲姿勢で立ち続けた。構えを解いたスリケニストはハイクの続きを口にした。「スリケンの/二十連投/敵を討つ」そして任務を続行すべく、路地の奥へと消えて行った。23
2015-07-12 14:45:58