「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に関する神話学的観点からの小考察

タイトルの通り。まとめた人は大学院で神話研究をしています。
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腐れマーズ三等星 @p_pakira

すると隻腕の大隊長フュリオサは隻腕の戦士神チュールに当たるし、それがジョーを殺し地下水源というミーミルの泉を手に入れ、代償に片目を失うのはジョーに成り代わり知を得ることでもある。それを与えるのが老婆たちということになって完成だ

2015-08-31 22:27:32
腐れマーズ三等星 @p_pakira

しかもジョーの車はギガホース、車をニコイチしたやつで、オーディンの馬はスレイプニール、足が八本あるとか蹄が八個あるとかいう、やはり馬をニコイチしたようなやつだ。これも見事に対応する

2015-08-31 22:29:59

 北欧神話において、オーディンは「知」の神であり、チュールは「武」の神であると言える。以前の考察では、オーディンに対応するジョーが「知」の支配者であるという点において根拠が不十分だったが、今回の考察はその点を補強できるのではないだろうか。
 またジョーの車「ギガホース」とオーディンの馬「スレイプニール」にも対応が見られる。これらの共通点はマッドマックスのパンフレットなどのジョージ・ミラー監督の諸発言を参照すれば、意図されたものであることが推察できる。