#リプきた単語で三題噺　「耳かき」「カニ」「虹」

ネッシー @0ZaALZilA

「耳かき」「カニ」「虹」 #リプきた単語で三題噺

ネッシー @0ZaALZilA

「ねえ、何で「虹」って虫偏なの？」 「そもそもの「虫」って漢字の由来が、蛇だからさ」 「そうなの？」 「外見から、獣と鳥と魚に大きく分けて漢字を作ってたけど、三つのどれにも当てはまらないものに虫偏をつけたんだ。そして、虹は昔、龍が作り出すものと考えられていた」

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「へえ…そっか。「蟹」も虫がつくね」 「おっ、よく気づいたね」 ☆ 「ダメダメ！そんな企画通らないよ」 「何でですか！」 上司と部下の言い争い。ここは旅行会社。部下は自信満々でプランを突きつけたのだが。 「今時、カニ食べ放題旅行なんてプラン、新鮮味がないだろ。

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もっと金持ちというか、成功者を狙い撃ちにするようなさあ。俺達には時間がないんだよ、わかるか？」 「分かりますけど…カニ食べ放題そんなにダメですか？それを言ったら、」 部下が指を差した位置には、赤い下線が引かれ、最重要との注意書きまであった。

ネッシー @0ZaALZilA

「何なんすか女将による耳かきって！風俗じゃないんですよ！」 「ばっ…お前、耳かきのどこに風俗要素があるんだ！」 「いやいや、やましい要素を感じますよ！」 「外せないんだよ、耳かきは」 「他になかったんですか？」 「じゃあ、何か考えつくか？」

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部下は、頭を抱えてうんうん唸る。首を傾げる。数秒たって、呟いた。 「…ないです」 「だろぉ？」 ☆ 「女将を呼べ！」 「何でしょう」 「私はこの旅を実に楽しんだ。行きのクルーズでは、水飛沫でできた虹は心が洗われるようだった。カニの食べ放題は…食の細い私は損な気分だったがね」

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「左様でございますか」 「概ね満足だ。だが、その、アレをやってもらわんことには、な」 「失礼ですが、アレ…と申しますと？」 「耳かきだよ、み・み・か・き！私はそれを楽しみにしてきたんだから」 ☆ 「女将…採取できましたか？」 「はい、ここに」

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「耳垢は、埃や皮膚の残骸からなる。そこからDNAを採取し、優秀な遺伝子を次代に託す」 「間に合うのかね？」 「少しずつですが。何せ違和感を持たれるわけにはいかないので…」 「急がねば…。クローン生成のため、一人でも多く優秀なDNAを採取しなければならん」

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「火星へのテラフォーミング計画…上手くいくでしょうか？」 「クローンに人権が認められていない今だからこそ出来るんだよ」 ☆ 「ねえねえ、じゃあ人偏は？」 「人偏は…そのまま、人間や人間の行為、動作に使われる部首、かな」 「火星人も人偏が付くのかな？それとも虫偏？」 「…さぁ？」

ネッシー @0ZaALZilA

おしまい。 耳かきとか回収難しすぎるだろ！！！