[ハンドアウト]気が付くと、君は川べりで粗大ゴミにひっかかっている。水面がきらきらと、黄昏色にひかる。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 #黄昏町のタクミ
2015-07-21 01:18:28[町]息を荒げ、行く手を阻んだ怪物が、大きな耳を君へと向ける。君を探っているようだ。《力3以上で勝利【魂+1】、力2以下で死亡【魂-1/異形『獣耳(探索+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 #黄昏町のタクミ
2015-07-21 01:19:15[ハンドアウト]スピーカーからチャイム音が流れ、君は意識を浮上させる。目の前の黒板には大きな文字で「うそつき」と書かれている。《開始地点[学校]shindanmaker.com/541542》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 #黄昏町のタクミ
2015-07-22 02:21:25[学校]校庭が深くえぐれている。三本筋の巨大な爪あとだ。その禍々しさに、君の背筋は凍えた。《感情:喜怒哀楽のうち「喜」を失くす【魂-1】(既にない場合効果なし)、感情を全て忘れたor忘れている場合【魂-4】》 #黄昏町のタクミ shindanmaker.com/541542
2015-07-22 02:22:27ここからテキストめいたなんか
ここは…川であることはなんとなくわかった。 いつの間にか、僕は何かよくわからないゴミのようなものの塊に引っかかっていたようだ。 おかしい。何もかもが狂っている。 僕はあの崖から落ちたはずなのに、目立った怪我はひとつもなかった。 1
2015-07-22 11:35:28空を見上げてみるが、崖があるような様子が全くない。どこまでも黄昏色の空が続いているばかりだ。 考えにくいが、仮に僕が無限渓谷の谷底に転落して生きていたと仮定した場合、 谷底から上を見上げたら崖に囲まれているはずだが… 2
2015-07-22 11:36:10もしかしたら、僕はもう死んでいて、いわゆる「あの世」にいるのではないだろうか。 あまりにも現実味がない風景を前にして、そんな馬鹿げた考えがどうしても頭から拭いきれなかった。 3
2015-07-22 11:36:40とにかく、ここでいつまでも水に浸かったままふやけているわけにはいかない。もし僕が生きているなら、一刻も早く上に戻って、リョウマ兄さんたちと合流しないといけない。 だが、どうやって戻る…? そもそも崖すら存在しないのでは、上ってどうにかするという無謀な方法すら試すことができない。4
2015-07-22 11:40:43幸い、川の水深はそこまで深くなかったようで、難なく岸に上がることができた。さて、どうするか…とりあえず、ここがどこなのか、それさえわかればもしかしたら帰る糸口が掴めるかもしれない。 5
2015-07-22 11:42:42[ハンドアウト]気が付くと、君は川べりで粗大ゴミにひっかかっている。水面がきらきらと、黄昏色にひかる。《開始地点[町] #黄昏町のタクミ
2015-07-22 11:47:05しかし、随分歩いているはずだが、人影ひとつ見当たらない。 川沿いの土手から降りると、家のようなものが立ち並んだ一画に出た。 どれも白夜王国では見たことのない造りだ。 谷底にも暗夜王国の手が伸びているかもと思うと頭が痛くなる。 7
2015-07-22 11:51:38仮に暗夜の手の者がここに住んでいたとして、 奴らにとって僕は敵国の王族にあたる…用心しすぎるということはないだろう。 8
2015-07-22 11:52:45そろりそろりと、なるべく足音を立てないように石畳のような地面を歩く。 まるでこそ泥にでもなったような気分だ。 しかし、これではここに暗夜の者ではない人間がいたとしても、 怪しすぎて捕まってしまうかもしれない。その時は身分を明かすべきだろうか… 9
2015-07-22 11:58:22いや、黙っていたほうがよほど懸命かもしれない。それはその時になってみないとわからない。 だがあまりそんな状況は考えたくないものだ。…少しでも気をしっかり持たないとダメだ。 10
2015-07-22 12:03:52…気を取り直して探索を再開しよう、さて次の曲がり角はどちらに曲がろうか、 などと暢気なことを考えていた僕は、油断しきっていたのかもしれない。 目の前の薄暗がりに「何か」、がいた。 11
2015-07-22 12:04:36そいつは十字になっている道のど真ん中に陣取っていた。 見たところ大きな獣、のようだったが、僕はこんな獣を白夜では見たことがない。 体格的には熊くらいの大きさがあったが、熊とは違うのは、 狼のような尖った耳をピクピクと動かしているところだろうか。 12
2015-07-22 12:08:30ふしゅー、ふしゅーと、獣の荒い鼻息が聞こえる。 どう考えても、武器を持っていない丸腰の今、アレに見つかってはまずい。 見つかってしまったら、あの鋭い牙や爪で無残に引き裂かれるのがオチだ。 13
2015-07-22 12:11:59これが白夜の森で狩りをしているんだったら、獲物を仕留める高揚感でいっぱいになっていただろう。 だが今の僕は…認めたくないが、明らかに「狩られる側」だ。 見つかったら今度こそ、間違いなく死ぬだろう。 14
2015-07-22 12:15:08幸い、獣の目はあまりよくないようだ。見当違いの方向をキョロキョロと探している。 僕には気づいていないのか…?このままうまく逃げられれば、なんとかなるかもしれない。 獣に背中を見せないように、そろそろと後ずさりする。 15
2015-07-22 12:22:40