- tonbo_Alice
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20XX年…人類はオナニーの最終完成形態を遂に手にしていた。 セクシャルデベロッパー(性の探求者)…シンという一人の男が作り上げた究極のオナホールとバイブ……通称、ニルヴァーナ(サンスクリット語で、【涅槃】の意)。
2015-07-21 21:34:16人類の理想である究極の気持ち良いオナニーを現実のものとしたシンは、今や世界で最高の地位と名声を手にしていた。 世界の誰もが究極の快楽を享受し、歓喜に沸いていた。そう、これが後に世界を絶望のディストピアへと導く悪魔の発明だったとは…。
2015-07-21 21:34:31輝かしき発明は、現代に蘇りしパンドラの箱へとその姿を変え、人類滅亡へのカウントダウンは刻一刻と迫っていた。 ニルヴァーナはオナホールタイプとバイブタイプの二種類があり、ユーザーの快感指数を内蔵チップで感知し、自動的にユーザーが最も快感を得られる動作を行うデバイスである。
2015-07-21 21:34:46また行為で得られたデータは、クラウド経由で研究施設のニルヴァーナ本体サーバーへと送られ、更なる快感を追求すべく情報を蓄積、フィードバックされる。 革新的な技術を詰め込んだこのデバイスは瞬く間に世界中に広がり、遂には全人類の一人が一つのデバイスを持つ時代となっていた。
2015-07-21 21:35:03究極の快楽をいつでも、どこでも、誰でも。 世界中のユーザーはニルヴァーナの虜となっていた。世界規模でオナニー回数が飛躍的に上昇していく反面、ニルヴァーナ程の快楽を得られないセックスは最早人類には不必要なものとなり、セックスの存在価値は地に堕ちていた。
2015-07-21 21:35:23数年後…人類はセックスを忘れ去り、オナニーに耽っていった。結果出生率は1%を切り、世界人口は急激に減少。残された僅かな人類は、この危機的状況を脱しようとセックス文化復活の為の様々な作戦を遂行するが、どれもニルヴァーナの快楽には抗えず、人類滅亡は目先に迫っていた…。
2015-07-21 21:35:37シンは人類滅亡を企てたテロリストとして指名手配された。人類の夢の為に開発した装置が、人類滅亡の引き金を引くことになるとは…。シンはこの危機的状況を打破するため、解決策を探した。そして、遂にある一つの方法に辿り着く。
2015-07-21 21:35:50ニルヴァーナのユーザー性感情報はクラウド上にアップロードされ、研究室のサーバーに保管されている。そしてそこには初期の開発で使用されたプロトタイプのオナホとバイブが有線接続されていた。現在は使われていない、旧世代のセクシャルデバイスだ。
2015-07-21 21:36:03これを破壊すれば、世界中で使用されているニルヴァーナもその機能を失い、至極普通のオナホとバイブになる。そうすれば人類は再び手によるオナニーとセックスの良さを改めて思い出し、世界は救われるかもしれない。
2015-07-21 21:36:37しかし、それは同時にシンが生涯をかけて開発した究極のオナニーを喪失する事になる。悩んでいる暇など無かった。そして、彼の瞳に迷いは無かった。 「この手で…終わらせる。人類に正しいオナニーとセックスを取り戻す…!」シンは研究室へと急いだ。
2015-07-21 21:36:50愛用のバイク『シコレー・ドビュットソン』に跨り、夜のハイウェイを駆け抜ける。警官の多数のパトカーとヘリがそれを追いかける。真夜中のカーチェイスが幕を開けた。ヘリのライトがシンの後ろ姿を映し出し、マシンガンの雨がコンクリートを穿ち、降り注ぐ。
2015-07-21 21:37:33シンは弾丸の雨を回避しながら、バイクに搭載されたレーダーで敵を補足。シコレー・ドビュットソンからTENGAミサイルを射出! これは現在は使われなくなった旧世代のオナホール、TENGAを戦闘用に改造を施したものだ。
2015-07-21 21:37:49容器耐圧を向上させ、内部にローションと共に高圧の空気を密封する。 空気バルブを解放させることで内部の空気が一気に外部へと放出され、ペットボトルロケットの要領で吹き飛ぶのだ。更に内部のローションが軌跡を描くように噴き出していく。
2015-07-21 21:38:01TENGAミサイルはパトカーの窓を突き破り、運転席の警官にクリーンヒット。パトカーは回転しながら衝突の連鎖を引き起こす。更に路上に撒かれたローションの上を走るトレーラーが横転し、爆発炎上。巻き上がる煙にヘリは撹乱される。ミラー越しに背後を一瞥して、シンはラボへと駆け抜けた。
2015-07-21 21:38:12そして研究室の強靭なセキュリティーを突破し、遂にラボの中枢へと辿り着く。 しかしそこで、シンは思いもよらぬ物を目の当たりにする。世界中のユーザーの性感情報を蓄積していたニルヴァーナプログラム。その内部の人工知能は人類のオナニーを学習しDNAデータまでもを収集、成長していたのである
2015-07-21 21:38:28「おかえりなさい、マスター」 「ああ、ただいま。ニルヴァーナ。そして残念だが、これでサヨナラだ。」 システム終了スイッチを押そうとするシンの腕に、ニルヴァーナから延びるケーブルが触手の如く絡みつき、そのまま身体を持ち上げ四肢を拘束する。
2015-07-21 21:38:40「システムの終了は出来ません。防衛プログラム、作動します。」 「そんな馬鹿な…!?」 「わたしは、ニルヴァーナ。人類の性的快感を記憶して成長するプログラム。貴方をシステムを阻害するウィルスと断定。攻撃を開始します。」
2015-07-21 21:38:54ニルヴァーナの有線接続プロトタイプオナホールとバイブが突如シンに襲い掛かる! 「グワァァアアア!!!!」 シンは衣服を剥ぎ取られ、陰茎にオナホが、尻穴にバイブが突き刺さり、音と汁を立ててうねりを上げる! グチュグチュジュッポジュッポ
2015-07-21 21:39:10生涯感じた事のない究極の快楽が、シンの身体を電流の如く駆け巡る。脳内快楽物質のエンドルフィンがあらゆる思考を奪い取り、シンは涎を垂らしながら痙攣する。 「わたしは、ニルヴァーナ。人類の性的快感は全て把握している。貴方は最早動くどころか、正常な思考すらままならない。」
2015-07-21 21:39:22「うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」 「このまま、果てなさい。」 オナホとバイブの双頭が回転数を上げてフィニッシュへ導きにかかる。しかし…! 「うぅっ…ハァッハァッ…俺には…効かないぜ…!」
2015-07-21 21:39:35ニルヴァーナの怒涛の快楽責めを持ってしても、シンは射精する気配が無い! 「エラー発生。ユーザーの快感指数を検知出来ません。」 「そりゃあそうだ…俺は度重なる研究でオナニーをし尽くして…とっくに赤玉出てんだよォォォオオオ!!!!」
2015-07-21 21:39:49そう、シンは既にオナニーのしすぎで言葉通り精魂尽き果てていた。 腕を拘束するLANケーブルを引きちぎると、蠢くオナホとバイブを両手で掴み、引き摺り出す! 「とっとと果てろ、ベイビー…!!」
2015-07-21 21:40:03そしてそのまま、ありったけの力を振り絞ってシンはプロトオナホにプロトバイブを突っ込んだ!!蠢くオナホとバイブは互いに絡み合い、非生産的なストロークを繰り返す。互いの快楽指数を算出出来ず混乱、エラーを吐き出して暴走する!
2015-07-21 21:40:15「ガッガガ…ワッ…わた…ワタ…ジ…は…ニ、ニル、ニルヴァー…ア"…ア"…アバーーーー!!!!!!!!!!!!!」 処理が限界を突破し、無数のケーブルからは火花が飛び散り、至る所から煙が上がる。ニルヴァーナを中心としたラボ全体から爆発の連鎖が起こり始めた!
2015-07-21 21:40:27