- 2Muygrande
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最近うたってみたのミックスをさせて頂くようになって、まずはレコーディング時でつまづいている方が多い印象を受けた。レコーディングに関しては知らないのがあたりまえだから、仕方ないように思える。
2015-07-21 08:55:21なので、まずは声を録りこむ段階から解説していく。完成度の高い音源に仕上げるためには良質なオーディオデータ(声とか)を用意する必要があるから。おいしい料理は新鮮な素材と正しい調理法を覚えれば作ることができる。それと同じ。
2015-07-21 09:06:17【録音編】ここに2つのボーカルデータがある。どちらも無加工で、頂いた状態のままである。見てわかるように、明らかに下の波形の方が大きい。つまり下の方が総じて「音が太い」ということが言える。 pic.twitter.com/zUXhBQYsux
2015-07-21 09:11:29どちらもロック系を歌ったボーカルデータで、正しい方法でレコーディングを行っていれば上の波形も下同様大きくなっているはず。ちなみに上はノーマライズ(正規化)をしても総じて波形が小さかった。下は殆ど変らなかった。
2015-07-21 09:15:28そもそも上の波形は中央から上あるいは下までに「余白」がある。つまり、入力レベルを上げれば余白分だけ声を太く取り込むことができる。この時点で入力レベルの設定をミスっていることが分かる。
2015-07-21 09:21:01オーディオデータを大きな絵のキャンパスだと思ってみる。そこに小さな絵イラストを描くよりも、満遍なくスペースを生かした風景画を描いた方がダイナミックに見える。それと同じ。
2015-07-21 09:24:31これはボーカルのみならず、あらゆる楽器のレコーディングに言えることだが「音は太く取り込む」 そのために必要な機材(マイクやオーディオインターフェース、マイクプリなど)はできるだけ高品位なものを使った方が良い。
2015-07-21 09:29:22昨今、安くても音を太く取り込める機材がたくさん登場している。もし今後、自身でボーカルを録り続けるのであれば、必要最低限の機材は揃えておきたい。レコーディングに適していない機材で録り続けても、結果としてクオリティの高い作品には仕上がらない。ミキシングでカバーできるのも限界がある。
2015-07-21 09:39:21入力レベルの調整に関して、録り音がクリッピングしないギリギリのところに設定する。一番声量が大きくなると思われる部分でクリッピングしなければ大丈夫。クリッピングについてはこちらのサイトを参照→genxbeats.com/post/id/avoid-…
2015-07-21 09:43:22機材の種類や選び方はぐぐればたくさん出てくるので割愛。とにかくボーカルは太く取り込む。そして太く取り込むにはそれなりの機材が必要。これらを覚えておけば自身のレコーディングはどうにかなる。
2015-07-21 09:47:49補足だが「太い音」というのは低音が強いドスの効いたサウンドではない。自然でダイナミックなサウンド。もっと言えば音圧のあるサウンド。高品位な機材はナチュラルに音圧のあるサウンドを取り込むことができる。
2015-07-21 09:52:17【オケについて】次にカラオケ音源を確認する。音源が2mix音源かマスタリング済み音源かで仕上がりが大きく変わってくる。ちなみに、2mix音源の方がキレイに仕上がる。
2015-07-21 19:05:572mix音源とマスタリング済み音源の大きな違いは、音質調整と音圧を稼ぐ処理を済ませているかどうか。後者はその処理がすでに施されているため迫力があり、音量も明らかに大きい。これは波形を見るとよくわかる。
2015-07-21 19:06:45彼はコップに今にも溢れんばかりの牛乳(カラオケ音源)とアイスコーヒー(ボーカルデータ)を持ってきた。それを混ぜてくれとカフェオレ職人(ミックス師)に頼む。
2015-07-21 19:10:17当たり前だが、現時点ではコーヒーを入れようとすると溢れる。かといって、数滴のコーヒーを垂らしたところでカフェオレにはならない。ちょっと意味分からないかもしれないが続けていく。
2015-07-21 19:12:11今回の場合、職人は入れるコーヒーの分だけ牛乳を減らしてカフェオレを作る。一応カフェオレは作れるが、牛乳を減らすなど、色々勿体ないことが多い。職人の腕によっては比較的美味しい物に仕上がるが、それでも難しい。
2015-07-21 19:15:25これならコーヒーがしっかり入り、濃厚で美味しいカフェオレを作ることが出来る。牛乳とコーヒーの割合も、カフェオレ自体の量も自由に調整出来る。もちろん牛乳を捨てる必要もない。カフェオレ職人歓喜。
2015-07-21 19:18:58書いてて意味が分からなくなってきたが、つまるところ、「カフェオレの量=全体の音量感=音圧」であり、それが溢れると「音源の歪み・音割れ」が起こる。だから絶対に溢れないように処理をしなければならない。
2015-07-21 19:22:20そして「最初から満杯の牛乳=音圧MAX状態のオケ」に「コーヒー=自分の声」を突っ込むのは難しいということ。なぜなら少し入れるだけで溢れるから。だからまずは「牛乳を減らす=オケの音量を減らす」作業が必要になる。
2015-07-21 19:24:00でもって、2Mix音源は「牛乳が6割程度=音圧も許容範囲の6割程度」なので、自分の声を突っ込める余裕がある。結局のところ、余裕のある状態の音源にボーカルを突っ込んだ方がキレイに仕上がるということを言いたい。
2015-07-21 19:26:31