bigdata&China

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

中国の863国家プロジェクトのキックオフMTG。中国は早期から猛烈に深層学習を取り入れ、次々に世界的ベンチマークのトップを獲得。誰もがDNNは使いこなし「見切った感」があるらしい。次は統合化を目指し「大学入試をテーマとした人工知能プロジェクト」を始めるそうだ。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

うっぱり全体国家はビッグデータに強い。国家がこの情報は取る、と決めれば2か月後には社会実装されるスピード。しかも産学複合体が国から直接巨大投資を受けてそのデータを一手に引き受けて分析している。英語のオーラル試験（大学入試）は既に機械による半自動採点になっている。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

中国ではGoogleのサービスは遮断されているが、「自由主義世界の情報を見せないため」が理由ではなく、Googleに情報を吸い取られる前に自国で情報を吸い取り分析する技術（たとえば百度）を確立する必要があったためではないかと感じた。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

ビッグデータに勝てる条件は2つだと私は思う。資本主義が徹底していること、or　全体主義国家であること。（しかも、その二国の母語で地球上の公用語の1/3をカバーしている）。それ以外の国がこの競争に何かの勝機を見つけるのは極めて難しい。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

ビッグデータの論点は技術でもハードでもなく、国の仕組みと言語なんだ、という議論は今まであった？誰かちゃんと経済の人に論じてほしい。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

中国では公務員や先生になるには、「きちんとした中国語が発音できるか」というテストが存在する。そのテストにものすごく人手と時間がかかっていたので（なにしろ毎年数百万人が受ける）、自動採点にしたかった。そのような環境が中国の音声認識のレベルを押し上げたようだ。

新井紀子/ Noriko Arai @noricoco

ちなみに中国の音声認識・音声合成の研究者に「誰から指導を受けましたか」と聞くと、ほぼ日本人研究者であったりする。NIIにゆかりの深い先生方も多い。