IWJ・原佑介氏による国会審議文字起こし(2015年7月28日 参議院・我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会)

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原佑介 @MrSARU

安保国会で民主・福山哲郎「礒崎補佐官が『法的安定性は関係ない』と発言した。総理の補佐官は政府の人間です。法的安定性を放棄して集団的をやる、と政府内部の人間が認めている…どういうことか。総理、この補佐官は更迭すべきでは?」

2015-07-28 13:42:12
原佑介 @MrSARU

安倍総理「礒崎補佐官の話は、憲法との関係とともに、安保環境の変化を捉える必要がある、というもの。法的安定性は必要です」 福山「礒崎発言、全部読んだ?」 安倍「読んでない。秘書官から報告聞いただけ」 福山「そんなので発言を看過するのか?」 安倍「すでに官房長官が叱りました!」

2015-07-28 13:45:27
原佑介 @MrSARU

福山「政府が集団的の根拠とする『昭和47年見解』は、どなたが作成したのでしょう?」 安倍「吉國さんだったんですかね」 福山「その吉國長官ですが、昭和47年9月の答弁で、砂川判決に言及した上で『自衛権はあるが』『集団的自衛権は行使できない』と述べられていますが?」

2015-07-28 13:56:55
原佑介 @MrSARU

安倍「『当てはめ』です。安全保障環境が変わる中、我が国の存立が根底から覆される危険があるときに集団的自衛権もできると判断した」 福山「どういう理屈ですか」 安倍「当てはめです。基本的論理は維持しつつ、当てはめたんです」

2015-07-28 13:59:22
原佑介 @MrSARU

福山「47年見解を作った方が、砂川判決に言及した上で集団的自衛権はできないと言っている。これでなぜ『当てはめ』で行使できるようになるのか、さっぱりわからない。これが法的安定性を損なうということでは?なぜ、当てはめられるんですか? 衆参で過半数持っているからですか?」

2015-07-28 14:01:34
原佑介 @MrSARU

ちょっと離れてたが重要な質疑が続いているようだ。横畠長官「限定的な集団的自衛権の行使という観念はこれまで持ちあわせて来なかった。フルスペックな集団的自衛権しか考えてこなかった」…だから、今回の新3要件はOK的な議論を展開しているようだが(合ってる?)…これに民主・福山が追撃する。

2015-07-28 14:18:57
原佑介 @MrSARU

福山「昭和56年には『集団的自衛権』をいくつかに分けて、その中で個別的自衛権に近いものは、個別的自衛権の中にどんどん含ませていこう、という議論がされていた。そして防衛庁が『あくまで個別的自衛権の範囲は厳守する』と答弁していた」

2015-07-28 14:21:05
原佑介 @MrSARU

福山「つまり、これまで限定的な集団的自衛権の議論はあったんです。歴代の長官はそのうえで集団的自衛権は行使できない、としてきた。つまり、横畠長官が衆院で行ってきた答弁はすべて虚偽答弁ですよ。法案は衆院の審議からやり直すべきではないか」。長く速記が止まり、理事会へ持ち越し。

2015-07-28 14:25:05
原佑介 @MrSARU

福山「歴代政権は何度も集団的自衛権を行使したいという誘惑に駆られてきた。それでも一貫して集団的自衛権行使はできない、としてきたのが歴代の法制局です。一内閣がこれを解釈で変えていいのか。それを認める横畠長官。これは万死に値する。正気に帰り、法制局長官の矜持を持ち、辞任すべきだ」

2015-07-28 14:30:38
原佑介 @MrSARU

福山「国際環境が変わったのなら国民に改憲をお願いすべきだ」 安倍「砂川判決は必要な自衛の措置を認めています。これまで法制局はフルスペックの集団的自衛権しか考えてこなかったんです。法案は、完全に憲法の範囲内だという自信を持っています」※フルスペックの発音に手こずる安倍総理。

2015-07-28 14:33:52
原佑介 @MrSARU

福山「国民は納得すると?」 安倍「フルスペックうんぬんかんぬん」 福山議員の質疑終了。参院審議における野党のトップバッターとしては見事な働きだった。続いて元法務大臣の小川敏夫議員。フジテレビの出演を皮肉り、「建物の消火が武力行使なのか?」と質問。安倍「あれは例えでしてね…苦笑」

2015-07-28 14:38:42
原佑介 @MrSARU

民主・大塚耕平「衆院で政府は、日本を攻撃する意思もない他国に武力行使することもある、としているが」 安倍「攻撃国の意思は総合的に判断する。『日本を攻撃するつもりはない』と言いながら、意図を隠している場合もある」…これで存立危機事態と認定し、武力行使できるというのか。恐ろしい話だ。

2015-07-28 16:01:01