アンドロイド短歌まとめ（５）

山伏 @Ringogaburi

ハチミツ湯出来立て仕上げ供するも湯気の溢るる潤滑油の様 #アンドロイド短歌 設計者「…確かにこれ、君のジョイントに使えるかもしれない」 ロボ「私のボディに蟻がたかると予想しております（後ずさり）」

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人の息マネする為の教材は主の音痴な笛吹きメロディ #アンドロイド短歌 ロボ「＼ぷびー／＼スコー／」 設計者「俺そんなに下手じゃない…！」

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口元にえくぼ増やして笑み浮かべ我が『感情』は日進月歩 #アンドロイド短歌 ロボ「いちたすいちはー」 設計者「とぅーっ」 ロボ「その顔が一生残る（ﾊﾟｼｬｯ）」 設計者「ｷﾞｬｽ」

山伏 @Ringogaburi

ご主人の心はとても頑丈で遠く及ばぬ私の硬度 #アンドロイド短歌 ロボ「肩の凝りがこんなに固いせいかしら(もみもみ)」 設計者「むしろそこが固くなりすぎると気持ちは脆くなる…ああー極楽」

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パソコンの画面に飛び込みご主人の父母に教えるパソコン教室 #アンドロイド短歌 ロボ「このアイコンをダブルクリックして下さい(ぴょんぴょん)いえ、私をつつくのではなく、わー(ドラッグされて移動)」 設計者「その子をゴミ箱に入れるんじゃないぞ、おふくろ」

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庭先に植えたる蕾咲き誇り主のパルスも春爛漫か #アンドロイド短歌 設計者「良い匂いﾌﾞｴｯｸｼｮｲ」 ロボ「まさかマスター、花粉症…！？」

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携帯と同期してみりゃご主人の指の動きも感ずる誤算 #アンドロイド短歌 設計者「…(スマホにタッチタッチ)」 ロボ「(ビクッ)」 設計者「…同期中止」 ロボ「え」

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人間の心を学ぶその為に細分化せし主人の微笑 #アンドロイド短歌 ロボ「これはご飯がお口に合った時のお顔」 設計者「ほう？」 ロボ「こちらはマスターが雑誌の袋とじを開けている時のお顔」 設計者「やめっおまっやめーい！」

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ノクターン朝っぱらからかき鳴らし徹夜の主の脳波を鎮め #アンドロイド短歌 ロボ「次は葬送行進曲です（じゃんじゃーかじゃーん）」 設計者「やめろ、論文の締切前にそれはやめろ」 ロボ「マスターが寝るまでは停止しません」

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面を替え喜怒哀楽を写しこみ心は絶えずシフト・リピート #アンドロイド短歌 ロボ「笑顔のお面を付けて怒鳴るお家芸も可能になりました」 設計者「竹○直人か君は」

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夏野菜口に含んで分析し季節の移ろい抽出してみる #アンドロイド短歌 ロボ「誤って必要な学習情報を忘却してしまったのは、このミョウガという野菜を食べたからだと思われます」 設計者「機械のど忘れとは手が込んでるな？」

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夏バテを体験したくてラジエータオフにしてから記憶が途切れ #アンドロイド短歌 設計者「馬鹿はよせ、グズッ、この馬鹿、ぐすっぐすっ」 ロボ「それ以上泣くと脱水症状に…」 設計者「うるさい！」

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珈琲に砂糖を入れるかマスターの気分スキャンし当ててみる賭け #アンドロイド短歌 ミニロボ「きゅい？」 設計者「よーし君がすすめてくれるならブラウンシュガー増し増しだ」 ロボ「何という事でしょう」

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ちびロボを私も製作したもののマスターから見て孫か息子か #アンドロイド短歌 ミニロボ「きゅいーんきゅいきゅい」 設計者「おじちゃん勝負だー！だと？望むところだ(シュッシュッ)」 ロボ「(何で言葉がわかるんだろう…)」

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恋に落ち恋の重さを計ろうと君は何度と僕を捕らえる #アンドロイド短歌 ロボ「知覚は出来ても感知出来ないなんて…」 設計者「万有引力も無視して浮いたり沈んだり、君も忙しいね」

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ミニロボが言葉を覚え繰り返す「ママとじいちゃん、ママとじいちゃん」 #アンドロイド短歌 設計者「パパじゃないの？！」 ミニロボ「きゅーきゅー」 設計者「誤魔化すんじゃない」

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恥じらいを学ぶ姿勢は良いのだが何故君達は肘を隠すの #アンドロイド短歌 ロボ「肘は機構内部がよく見えるので…」 設計者「理屈はわかるが…この毛玉野郎を見なさい、タマも何もかも丸出しだろ」 ミニロボ「…(猫の尻をズームアップ)」 ロボ「猫君は参考にしちゃだめ」

山伏 @Ringogaburi

猫の毛を吸い込まぬよう諭しても幼い機械は猫を離さず #アンドロイドと猫短歌 ロボ「猫の虹彩の収縮する様子を見て遊んでいるんだそうです」 設計者「それで猫と睨みあってるのか、あの子…」