黄昏町のくらげ(11日目~20日目)

『黄昏町の怪物』を『海月 ハル』とゆう名前でプレイしていました。
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しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

保健室を出た後、いくつもの廊下や教室を抜けて階段を昇って降りてやっとグラウンドに出ることができました。グラウンドは広くて、三つの目をこらすと、グラウンドと遠くに見える町の間に校門が見えます。遠いなぁ。

2015-08-06 01:33:54
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

何十分か歩いて校門の前につきました。その間に陽は傾いて、いつの間にか世界はオレンジに染まっていました。遠くからだと分からなかったけど、この門とても大きいです。一人で開けれるかな。私は鉄の門を強く引きました。「んよいしょお!」それでも門は開きません。

2015-08-06 01:47:10
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「んっぎぎぎぎ!」しばらく頑張ってみても、ぜんぜん門は動きません。鍵はかかってないのに。やっぱり私一人じゃダメなのかなぁ。よし、他の出口を探そう。諦めて振り返ったところで、ちょっと前に見たよく分からない空を飛ぶいきものが校舎の向こうから私の方に飛んできました。

2015-08-06 01:53:15
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

それはすごく速くて、驚いた私は避けることができなくて――「んぎゃおっ!?」ぐわあっしゃーーん! それは私に体当たりして、そのまま鉄の門を突き破りました。なんだこれ身体めっちゃ痛い。鉄の門が地面を滑って立った土煙の向こうに私を突き飛ばしたいきものの影が見えています。

2015-08-06 02:04:27
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

それは恐竜みたいで、羽が生えてて、大きくて、見事にドラゴンでした。これ飛ぶし、前の怪獣みたいに逃げ切るのは無理だろうなぁ。私は土煙が収まるのを待たずに、ドラゴンに襲い掛かります。

2015-08-06 02:09:13
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「でろっ!」私は手のひらからトゲを出して、ドラゴンの足に突き刺します。GAAAAH! ドラゴンが咆えて、身体を回します。「もどれっ」私は足からトゲを引き抜いて、向かってくる尻尾をジャンプして避けました。私は空中で手のひらをドラゴンに向けます。「ながく、でろっ!」

2015-08-06 02:24:26
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

手のひらから飛び出た細長いトゲはドラゴンの脇腹に刺さりました。GAAAAH! 咆えながら回るドラゴンに振り回されて、私はぐるぐる回ります。脇腹からトゲが抜けて、私は学校の塀にぶつかりました。「うえっぷ、目が回った……」そんな間にもドラゴンは襲い掛かってきます。

2015-08-06 02:28:20
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「ぎゃっ……!」ドラゴンの爪が私のお腹を貫通して、塀に突き刺さりました。私は思いっ切りお腹の口で爪を噛み砕こうとします。ドラゴンの爪は硬くて、全く噛み砕けません。塀から爪を引き抜いて、ドラゴンは刺さったままの私を振り飛ばします。私はごろごろと転がって、そのまま倒れてしまいました。

2015-08-06 02:34:51
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

転がった時に引っかかったのか、細長いトゲは途中で折れてしまっています。ドラゴンが飛んで、私の近くに降りました。そのまま顔を近づけて、ドラゴンは私をくわえ上げます。「はりねずみっ!」私を噛み砕こうとドラゴンが大きく口を開けたところで、私は全身からトゲを出しました。

2015-08-06 02:41:06
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

GAAAAH!? 突然口の中に沢山穴を空けられて、ドラゴンが咆えました。「もどれっ、そんでもってでろっ!」のけぞって咆えるドラゴンの首にトゲを突き刺しました。GAAAAAAH! 暴れるドラゴンの背中に飛び乗って、何度も首にトゲを突き刺します。「刺して抜く! 刺して抜く!」

2015-08-06 02:48:31
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「はぁ、はぁ、もどれ……」ドラゴンの首と胴体が完全に離れたところで、私は刺すのをやめました。辺りはもうオレンジ色から紫色に変わっていて、少し肌寒いです。「べたべたする……服もぼろぼろだし……」でも疲れたし身体を洗ったり新しい服を探すのは明日にして、今日は早く寝れるところを探そう。

2015-08-06 02:57:27

19日目

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

[町]老婆がくれたパンには毒が盛られていたようだ。動けない君の首に、縄が…。《所持異形1つ以下なら助かる【魂+1】、異形2つ以上で吊死【魂-2/異形『虫羽(探索+3、力-1、水や火の判定で消失)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-08-07 23:29:33
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

19日目。安全なごはんがたべたい。【魂8/力0/探索0】『角(力+2)』『複口(力+2、探索+1)』『棘(力+2)』『竜尾(力+5)』『虫羽(探索+3、力-1、水や火の判定で消失)』消失感情:なし #黄昏町のくらげ twitter.com/4z2E_PK0ZYHD/s…

2015-08-08 01:57:16
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

大変です。尻尾が生えていました。

2015-08-08 01:59:33
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

昨日ドラゴンに開けられた背中の穴がどうもむずむずするなぁと思っていたら、そこから緑色の尻尾が生えていました。やっぱりトゲでふさいでおいた方がよかったかなぁ。でも穴が開いたのが腰に近い場所でよかったです。肩甲骨あたりから尻尾生えてたら変ですし。

2015-08-08 02:04:06
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

これって動かせるのかな。私は尻尾が右に動くようなイメージをします。ぐいー。尻尾が右に動きました。「おおー」右手あげて、左手あげないで、尻尾あげる。ぐいー。しばらくそうやって動かしていたら、三つ目の手のように動かせるようになりました。

2015-08-08 02:09:22
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

これで強い敵が相手でも戦えそうだなぁ。そう思いながら、私は寝床にしていた空家の軒下を出ます。外はやっと朝日が出てきたみたいで、空が一面明るい紫色でした。「あれ?」見える景色がなんか変です。見えるところが減ったような……横に伸びたのかな。違う、上が見えにくくなってる。

2015-08-08 02:20:24
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

目を全部空けて、右目閉じて、左目閉じて、何にも見えない。ありゃ、おでこの目がなくなってる。増えた時は困ったのに、減った時もちょっと困ります。ぐぅ。お腹もすいたしごはんを探しに行こうかな。「おや、お嬢ちゃんはお腹が空いているのかい?」「ひょおっ!?」

2015-08-08 02:26:57
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

声のした方を見ると、おばあちゃんが庭にほうきをかけていました。「一緒に朝ごはん食べるかい? こんな物しかないけどねぇ」そう言っておばあちゃんは縁側に置いてあった皿のパンをくれました。「……」「大丈夫だよ。人間が食べても問題ないからね」おばあちゃんはもう一つのパンをかじりました。

2015-08-08 02:37:01
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「あ、や、いただきます!」私もパンをかじります。おいしい!「おいしい!」「まだまだあるからね」私は二つの口でパンをもしゃもしゃ食べます。「ひぅ」急に身体から力が入らなくなって、私はその場に倒れてしまいました。「?? ?」「何を不思議がっているんだい?」おばあちゃんの声。

2015-08-08 02:45:01
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「その角、その尻尾、お腹の口。どう見ても人間じゃないじゃないか」おばあちゃんが私の首に縄をかけます。「怪物はこうやって駆除しておかないと、いつ襲われるか分からないからねぇ」違う。私は人間だもん。「っが、んぇ……」お腹にものどにも力が入らなくて、うまく声が出せません。

2015-08-08 02:51:31
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

おばあちゃんが縄を引きます。梁を通した縄が引っ張られて、私の首がゆっくりと持ち上がっていきます。「重たいねぇ、まったく、このバケモノは!」「っ、っぅ!」声も出ないし、もがくこともできません。苦しい。身体が強くなったせいでゆっくり、じわじわとのどに縄が食い込んできます。

2015-08-08 02:56:23
しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

縁側の足に縄をくくり付けたおばあちゃんは、私の尻尾を強く引っ張りました。「死ね!」「っう!」「早う死ね!」「ぇうっぐ!」何度も何度も、おばあさんは私の尻尾を引っ張ります。苦しくて、どんどん目の前が暗くなっていきます。飛べたら。飛べたら首をつられても苦しくないのに。飛べたら……

2015-08-08 03:02:31
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