敷波ちゃん(31歳キャリアOL・転勤族)は焦りつつも私のまわり良い男いないなーそれか売約済みだなークソーと思ってたところに大学生の頃に何気なく取った教職の実習で教えた男子中学生が新社会人になって突然電話してきてランチすることになったら当日に告白兼プロポーズされるからだいじょうぶ
2015-07-30 16:12:31「えっあっあのっ、私そんなに若くないよ?!?」 「大丈夫です!僕には敷波せんせ・・・敷波さんが一番なんです!」 「いや、あの、だって乳首だって黒いよ!?」 「大丈夫です!」 とかわけのわからないやり取りをお台場のシーサイドビューレストランの窓際席でするんですよ あっええなコレ
2015-07-30 16:18:31敷波さん(31)男との初デートは絶対「このあと友達と飲むから」って言って五時前に別れてから友達と飲んで感想とか語り合ってから九時に家帰って何となくバラエティ番組見ながらめっちゃ後悔するタイプだからな毎回
2015-07-30 16:23:33いや三十路敷波ちゃんが一回り近く年下の男の子に翻弄されてるのくっそかわいいじゃんなにこれ……普段はスーツでおうちはノースリーブだった三十路敷波ちゃんが「でもこんなの年に合わないし……でもあいつこういうの好きだって学生の頃言ってたし……」ってデート服選んでるのくそ可愛い……
2015-07-31 11:43:32でも年下の彼のオシャレにはめっちゃうるさいと思う……「もっとしゃきっとした服着なさいよね。これとかどう?」って積極的に色んな服勧めてくるのに試着してどうかなって聞かれたら「ぶ、無難じゃない?」ってそっぽ向くから敷波ちゃんめんどくせー! 似合ってるって言いなよ!って綾波に怒られる
2015-07-31 11:46:30「だって悔しくない!? あたしが着せ替え人形で楽しんでるみたいじゃん! それにあいつすんなり受け止めてにやにや笑うんだから。あたしが引き締めてやらないといけないんだって」 「敷波ちゃんはいつまで経っても可愛いままですねぇ~」 「な、なによう! 綾波まで!」 「ごちそうさま~」
2015-07-31 11:49:12そもそも長年家に帰って一人の生活を続けてきた三十路敷波にとって、帰宅すると誰かいるって感覚が新鮮でなかなか慣れないわけで、鍵開ける前にドアノックして「あの、入ってもいいかな」とか言っちゃうから年下の彼氏にめっちゃ笑われるし一週間くらい拗ねる
2015-07-31 11:51:25「あたしの家なのに! おかしくない?!」って憤慨してたら俺の家にもすればいい?って遠回しなプロポーズみたいなこと言われて「バッカじゃないの!」ってパンプス投げつけるし、翌日表札に彼氏の名前加えてて「ち、違うじゃん。郵便物とか大変でしょっ」ってあわあわしながら取り繕う
2015-07-31 11:53:15結婚式とかな~揉めそうだよな~「ドレスとか、いいよ別に、似合わないし」って逃げ腰になるんだけど「俺はこの十年間敷波姉ちゃんのドレス見るために金貯めたから」って真面目な顔で詰められて「あう、うぅ……それは、ずるいって……」って目合わせられない三十路敷波……
2015-07-31 11:55:29そもそも教え子時代に一回敷波ちゃんに告白してんじゃないかなこの子? 「はいはい、冗談もほどほどにねー」ってあしらわれてもめげずにアタックして、「じゃあ大人になっても好きだったらその時に改めて言って」って諭されたの真に受けての行動だったりしたら良い
2015-07-31 12:01:46どうせ成長する間に色んな好きな子できるだろうし一時の気の迷いだろうなー若いなーなんて思いながら当時の敷波ちゃんはそう言ったんだけど、まさかその言葉通りに会いに来るとは思ってなかったし、凛々しくなった彼の瞳と背中の大きさにきちんと大人の男性を感じられて意識してしまってほしい
2015-07-31 12:04:54でもいきなり結婚なんて考えられないから、まずは教え子と先生という立場じゃなくて知人からで、って慌てつつも大人な対応を見せるから敷波はちゃんと三十路だし、連絡先交換して駅で分かれてから数分後に「すいません終電なくなってました」って連絡来るからめっちゃ怒る
2015-07-31 12:08:36「いやだって、上京したてで地理わかんなくて」 「その辺管理できて社会人でしょーが!」 って説教しながら仕方なく自分の家に連れ帰る敷波はその行為の重大性についてあんまり理解してなくて、それはキャリアに傾倒しすぎて恋愛をおろそかにした結果であってほしい
2015-07-31 12:11:14三十路敷波は新社会人の彼と並んで人と会うときは「こいつみたいな若い男の隣に私みたいな美人でもない三十女が立ってるなんて絶対変だよね…年増をたぶらかしてるだけとか思われないかな…ていうか本当にたぶらかされてるだけなんじゃ…あああ」ってなって萎縮してるので第三者目線でも趣深い
2015-07-31 12:13:30風呂上がりに気まずいままテレビ流してたら、こうやって男連れ込んだことあるの?って唐突に尋ねられて、そこで初めて異性を部屋に上がらせてる事実に気づいて顔真っ赤にしながら「ないわよスケベ!」って敷波は答えちゃうしなんかほっとした顔の教え子見て「出てけこのやろーっ」って足蹴にする
2015-07-31 12:14:29そうしてなんだかんだ昔話とかに花咲かせて夜が明けちゃって始発も動き出したし仕事もあるしでようやく別れた敷波は何事もなかったように仕事するんだけど、その日帰宅したときに「あれ、あたしん家、こんなに広かったっけ」ってふと寂寥感に包まれてほしい
2015-07-31 12:17:04初ホテルの流れじゃなくてホテル入るまでの「いつもの」流れな、初ホテルの流れじゃなくてホテル入るまでの「いつもの」流れ。
2015-07-31 12:17:26酒でも飲むかって冷蔵庫開けたら教え子が忘れていったペットボトルが残ったままで、少し止まったあと何も出さずに扉閉めてLINE飛ばす敷波……とりあえず今週末空いてるか確認して、試しにデートしてみよっかて勢いで提案しちゃう敷波……
2015-07-31 12:19:55そこで改めて話し合うんだね……「あたしもう三十だし、自分が知ってたのは先生やってたときのあたしでしかないから」ってやんわり考え直すよう進めるんだけど相手はただただ一途に愛をぶつけてくるし、その瞳にはかつての少年の頃のあのまっすぐさが未だに残っていて、ああ、あのときから
2015-07-31 12:22:35本当にあたしのこと好きでいてくれたんだなって思っちゃって、それが余計に教え子を異性として意識させるから敷波の頭はすぐ茹だっちゃうし、でも相手は相変わらずストレートしか投げてこないから「わかったから、わかった、から。あたしも少しずつ、そういう方向の好きになっていけると、思うから」
2015-07-31 12:25:04って半ばOKの返事しちゃうから三十路敷波ちゃん可愛いね……別に行き遅れを意識してたわけじゃないけれどここまで自分を好いてくれる相手が今後現れる気もしなかったし、多少頼りないところもあるけど、なんか心がほんわりするから、いっか、ってなってほしい……
2015-07-31 12:26:59そしてその日の夜はなし崩しに敷波の家に二人とも帰ることになって休みの日とか確認しつつ風呂入ったりして「じゃあ寝よっか」っておずおずと敷波が言い出したところで教え子くんが抑えきれず敷波を抱き締めてそのままくんずほぐれつしてほしいな? してほしーなー!!!
2015-07-31 12:30:06