- suzumiya_bot
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とりあえず喫茶店などでレヴァンフランセのテュイレ音源をUSBにうつしてもらうことになり、喫茶店をさがす が、21時台ではなかなかすんなり見つからず…… 上 野 公 園 へ
2015-09-25 00:57:31とりあえず手頃なベンチを見つけて腰を下ろすみやりんとすずむし 当たり前だがテュイレは光の早さでわたしのUSBの中に吸い込まれていった はい 本日のご用事終了しました
2015-09-25 01:00:49がんばれすずむしまだ21時台だ こうしてすずむしはもはや音楽好きというよりもみやりんと1秒でも長く一緒にいたいがために、音源乞食となりラヴェルやベートーベン等をみやりんのMacからほじくり出しては奪い取る悪徳奴と化する 正直ブルックナーでも何でもそのときばかりはどうでも良かった
2015-09-25 01:04:57しかしこうしている間にも時刻はあっというまに22時を回る 22時40分を過ぎようかというあたりで、どちらからともなく「そろそろ帰ろうか」という言葉が漏れたように思う それまでかすかに触れ合っていた膝の頭が、すっと離れる 春の夜風が、近くに漂っていたみやりんの香りもどこかへ吹き流す
2015-09-25 01:08:53上野公園の、どんな巨人が歩くんですかというやけに大きな階段もちびちびと下り、途中スカイツリーが見える場所を思い出すも方向音痴なすずむしは連れて行けず、そして京成上野の駅まで2人はやってきた 時刻は23時前。改札前の電光掲示板が、「今これ乗ると接続いいよ」と囁きかけていた
2015-09-25 01:11:43「遅くなっちゃってごめんね、じゃあ」 「うん」 「またシュッツの演奏会ね、17日」 「あ、そうだ、うんシュッツ、……あの」
2015-09-25 01:13:28手招きされて改札から数メートル引き離される 京成上野駅構内のファミリーマート(閉店済み)横の、出口側に2本いったところの柱のそば わたしは改札を背にみやりんに向き直る
2015-09-25 01:16:01わたしは顔が上げられなかった。でもみやりんの声は、小さいながらも温かかった それは、すっとわたしの耳の中に滑り込んで来て、喉元を、胸元を、そして膝の裏から足のつまさきまでを貫いて、全身を包み込んだ くらくらする頭で、わたしは答えた 「ハープじゃないんですけど、いいんですか」
2015-09-25 01:25:20小さく吹き出した後、みやりんは言った 「いや、なおかさんの音楽に対する姿勢とか、ピアノ弾いてるとこいいなって思って…… あとコンチェルトとかやるってなるとやっぱハープよりピアノの方がいいよね」 便利なピアニストが音大生のハープのお嫁さんに勝った瞬間だった
2015-09-25 01:28:15こうしてすずむしとみやりんは晴れてくっついた 奥手な変態・すずむしと変態な奥手・みやりんがお互いの勇気を総動員した結果の「上野改札前」「5月6日(ゴムの日)」であった 思い出すだけで泣いてるのでちょっと文章思いつかないッスウッス・・・・・・
2015-09-25 01:31:37とりあえず最高の片想いだったことは確かで、そして今でも変わらずいろいろと温かく見守ってくれる最高に素敵な相方なので、ぜひいつまでも元気でそばにいてくれますように、マエストロベアに頭を下げております 締まりのない結末でしたが、結論から言うと上野公園は告白には使えません。以上です
2015-09-25 01:35:49