☆山田【山田side】

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【山田side 1】 丸山家にて－ 『丸…』 〔眠った…シャワー浴びてくるわぁ…〕 〔章ちゃんは？〕 『丸の後でえぇわ』 〔ほな、お先に…〕 『電話しとくで？』 〔おん…〕 『ん？やめとく？それでもえぇよ』 〔いや、電話しといてや〕 『ホンマにえぇんやな』 〔おん〕

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【山田side 2】 〔ほな章ちゃん頼むで〕 後の事は章ちゃんに頼んで 僕はバスルームへ 少し熱めのシャワーを 頭から浴びた 迷うとるように見えたんかな ホンマに優しいんは 僕やのうて章ちゃんや… さてプレゼントの用意せな pic.twitter.com/OMURDf0fdo

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【山田side 3】 リビングのテーブルに置きっぱなしの スマホを手に取る 『あっ、こんばんは～安田ですぅ』 聞き慣れた抑揚のない声 『えぇ、そうです』 『今日か明日が丸で、来週が俺の予定です』 『はい、よろしくお願いします』 …1本 深く吸い込む 景色が変わる気がした

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【山田side 4】 〔章ちゃん、えぇでぇ～〕 丸がバスルームから出たきた 腰にバスタオルを巻いただけの格好 濡れた髪から雫が滴る 男の俺が見ても 妖しい色気だ 瞳はどことなく儚げで 妖艶な色を醸し出してる 優しそうな 笑顔の仮面の下は 何を隠してる 『おん 借りるで』

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【山田side 5】 章ちゃんがバスルームへ 消した煙草の残り香が鼻を擽る 相変わらずキツいの吸うとるんやな 寝とるキミのために 僕が用意したプレゼント 気に入ってくれはるかなー これを着けたら きっと綺麗やろな… 『丸、電話しといたでぇ～』 バスルームから章ちゃんの声

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【山田side 6】 章ちゃんがバスルームから出てきた 広い肩幅 逞しい胸 引き締まった腹筋 相変わらず ちゃんと鍛えてるんや さすがやで… ガシガシとバスタオルで 頭をふいて 『ん？』って顔して僕を見る その愛くるしい瞳 甘えたさんの表情 ギャップ萌えっちゅうヤツやな

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【山田side 7】 暗黙の了解 僕らはお互いのすべき事をなす ただ、それだけ 章ちゃんは 煙草を取り出して 火を点け深く吸い込む 紫煙を薫らせ その先にあるのは 鋭い眼光だ さっきの愛くるしい瞳とは 大違いだ 僕は寝室へ 眠っている キミのもとへ 至福の寝顔のキミ

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【山田side 8】 僕らはキミが気に入ったんねん せやからキミを飼うこと決めたで 大丈夫…なんも怖い事あらへん 僕らで大事にしたる せやから僕らの機嫌損ねないように えぇ子にしたってや？ キミは僕らの籠の鳥 えぇ声で啼いたって pic.twitter.com/JNsGyR1XBV

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【山田side 9】 「ん…？隆…ちゃん？」 〔せや、隆ちゃんやで〕 寝惚けてるキミに そっとキスする もっともっと 深く眠ってや 眼が覚めたら びっくりするやろな 腕を伸ばして僕を探すキミ きつく抱きしめてあげんで 「隆ちゃん…」 〔ん…〕 「苦し…」 〔えぇの…〕

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【山田side 10】 キミが深く眠るまで 僕が抱いていよう 僕の腕の中でえぇ夢みたってや… キミが僕の籠の鳥のシルシ 綺麗なオレンジ色の首輪をあげよう 素敵なプレゼントやろ？ きっとキミも気に入ってくれるはずや あぁ、はずしたらアカンよ 僕らの機嫌を損ねてまうで？

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【山田side 11】 『丸…』 章ちゃんが声をかけてきた 『行ける？』 〔おん〕 キミにつけた首輪 似合うで… シーツに包んで キミを抱き上げて部屋を出た キミの新しいおうちへ行こな そこで僕らに飼われてや 寂しないで すぐお友達も来るよって 仲良うしたってなぁ…

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【山田side 12】 安田家にてー 〔章ちゃん〕 『ん、よう寝てる』 『丸…電話するから、先に』 〔ほな…〕 バスルームへ向かう丸 俺は煙草に火を点け 立ち上る煙を眺めた どこで、いつ、出会うたんか 忘れてもうた せやけど、もう離れる事はできへん 俺らは同じ穴の狢やな…

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【山田side 13】 そして… 穴から一匹だけ抜け出す事は 許されへんし 許さへんで わかっとるよな…丸 俺もようわかっとるよ スマホを手に取り電話をかけた 『こんばんは、安田ですぅ』 この間も聞いた抑揚のない声 『えぇ、予定通りお願いします』 『はい、すんません』

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【山田side 14】 〔章ちゃん お先〕 『おん』 〔電話は…〕 『した』 『シャワー浴びてくるなぁ』 僕らはどっかズレてんねん 僕と章ちゃんは そのズレが合うねん それが世の中に 許されへんズレでも 僕らは止まれへん そして… 止めて欲しくないねん… 誰にも…

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【山田side 15】 『丸、あとは頼んだで』 〔おん、車回しとくな〕 そう言って丸は出て行った 俺はオマエが寝とるベッドへ 薬が効いとるやんな よう寝とる これから丸のコと一緒に 俺らに飼われたってなぁ… オマエはおりこうさんやから 俺らを怒らす事はあらへんよな？

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【山田side 16】 よう頑張ったご褒美や 青い首輪をつけたるなぁ オマエによう似合っとるで 新しい籠の鳥 めっちゃ気に入っとる せやからどこにも行かんといてな 手放したくないねん おとなしくしたってな たくさん可愛がったる 首輪は取ったらアカンで お仕置きしたないねん

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【山田side 17】 〔章ちゃん〕 『あっ、丸』 〔車回したけど行ける？〕 『あぁ…行く』 眠りに堕ちたままのオマエ 宝物を隠すように シーツに包んで抱き上げる 新しいとこに行こな オマエのための籠 きっと気に入るはずや あぁ青いバングルもつけたるなぁ 似合うやろなぁ…

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【山田side 18】 俺らの 僕らの 籠 大事な鳥らがいる籠 オレンジの 青の 首輪をつけた鳥ら 俺の 僕の シルシ 飼われてや 大事にしてるからな 二人で可愛がったるからな… pic.twitter.com/V5E3CuY4tT

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【山田side 19】 朝のニュースをテレビが告げる “身元不明の若い女性の遺体が…” “外傷はなく…” バイバイ 悪い鳥らにさよなら 首輪を嫌がるから アカンねん 新しい鳥らはえぇコやで 蛇の道は蛇 えぇ仕事やな 『丸』 〔章ちゃん〕 二人で地獄に堕ちようなぁ…