【CW】100万SPの男(3)

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@cw_now 「久しぶりだな」 「そうね。……奥さんは元気？」 「ああ。先月子供が生まれたんだ」 「そう。おめでとう」 「ありがとう。……なあビアンカ、連中の仇はオレが取るよ」 「……うん」 pic.twitter.com/ZGTCnK2QTd

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@cw_now 「終わらせたらリューンに帰ろう。親父も心配してる」 「無理だよ」 そう言ってビアンカがシーツをめくる。──左脚が、膝下からそっくり無くなっていた。 「……何があったのか、聞かせてくれるか」 「うん……」 pic.twitter.com/TYSPbu7Pb4

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@cw_now ビアンカの話から推測するなら、何らかの手段で火山の溶岩やマグマを利用した罠にかかり一網打尽にされた、というところだろうか。 「みんなマグマに突き落とされたと思う。でも、もし生きてたら……」 「ああ。助け出して戻るよ」 pic.twitter.com/1VlaCELnDU

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@cw_now 硫黄のにおいが鼻につく山道を進み、コボルトの棲む洞窟を見つける。中に入ると早々にかすかな物音と凄まじい殺気──奇襲か。 （甘い！） 一際大きいコボルトの攻撃を受け止め、交戦を始める、が。 pic.twitter.com/sEp2vpNjPz

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@cw_now 突然洞窟内に不思議な声が響き渡ると、コボルトたちは踵を返して奥へと逃げ出し始めた。さっきの声がコボルトを統率しているのだろうか。そのまま剣を納めず奥へと進む。この先は慎重に行かねば……。 pic.twitter.com/RjEixfpGx8

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@cw_now ビアンカの言っていた火口近くに到着する。──刹那、響き渡る叫び声。 （出所は──上！） 天井に視線を向ける。人の鳴き声を擬態する蜘蛛……！ 速やかに一掃し、続けて周囲に気をめぐらせる。オレの勘が正しければ……。 pic.twitter.com/XfZoXLkTdE

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@cw_now 泣き蜘蛛の声に注意を向けてから、灼熱の岩石で押し潰す、あるいはマグマに突き落とす──そういう罠か。 対処法は色々考えられるが……まあ、これだろう。 pic.twitter.com/Acxmr4AvkH

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@cw_now 罠をかわして奥に進み、他とは雰囲気の違うコボルトに出会う。彼は部族の長と名乗った。共通語を解し、高い知性を持つ妖魔、か。ダークエルフ並に厄介な存在だ。 退去を勧めるが、彼は拒否する。神との契約、だと……？ pic.twitter.com/tvS23mb28s

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@cw_now 火山の神と契約し力を得る、か。 「契約が終われば望みどおり出ていこう。悪い条件ではなかろう？」 「そうはいかない。ザヴォレ山を噴火させるわけにはいかないからな」 「……ふん、愚かな」 交渉は決裂。戦闘開始だ。 pic.twitter.com/UhJdI7ZAWc

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@cw_now しろがねの牙がコボルトたちの命を絶つ。人間への恨み言を残し、パスクィニは逝った。これが善行だとは言わないし、赦せとも思わない。立場の違いと命のやりとり。それだけだろう。 終わった事を村長に告げ、オレはリューンに帰った。 pic.twitter.com/chcCQd9Bgl

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@cw_now 「ビアンカが生きていただけでもよかった」 親父は目に涙を光らせていた。 「遺品くらい見つかればよかったんだが」 親父は黙ってオレに酒をいっぱい奢ってくれた。 所持金：9150→9550SP（報酬400SP） pic.twitter.com/FyMtfKq08I

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@cw_now 100万SPの男　第四十三話『炎の城砦』 精霊王と契約を結ぶ儀式において、契約者の護衛をするという依頼。 なんでも火の精霊が突如暴走を始めたらしい。 それで精霊術師のオレに依頼が来たというわけか。 pic.twitter.com/SBXqf5FfOv

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@cw_now 精霊王と契約を結んだものの後裔にあたるリダという女性を、「炎の城砦｣最深部に送り届けるのが依頼の内容だ。精霊の暴走も気にかかるし、報酬も悪くない。引き受ける事を伝えると、城砦の熱気を凌ぐための魔法の水袋を貸してくれた。 pic.twitter.com/tRBZpT7SPj

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@cw_now 早速山へと向かい、炎の城砦に突入する。中は予想以上の熱気だが、凍気の剣技を叩き込んで体力と水分の消耗を抑えこんで進む。 pic.twitter.com/Mo4uyjePBi

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@cw_now 荒狂う精霊を剣で鎮め、熱気を凍気で抑えこみながら先に進む。どのくらい進んだろうか、急にドーム上の大きな空間に出た。どうやらここが火の精霊王の座所らしい。 pic.twitter.com/Kj9pKCM3wh

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@cw_now あとは契約を結ばせれば依頼完了……そう思ったが、精霊王は契約を拒む。どういうことか問い質すと、ウィトーなる古代の存在の封印が弱まっているため、契約により力を貸し与えることさえ難しいらしい。 pic.twitter.com/IZ0yhwLa25

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@cw_now 「なら万が一ウィトーが復活したら、オレが倒す。それでどうだ？」 「ほう、吼えるではないか精霊術師。ならば力を示してみるか」 上手い具合に話が進んだ。リダは狼狽するが、いつものことだと説得し、精霊王との戦いに備える。 pic.twitter.com/iYCoZntgfd

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@cw_now 強敵だったが、冷気の剣で畳み掛けて勝利をもぎ取った。ウィトーを倒すための加護として火の首飾りを受け取り、村へと戻る。 pic.twitter.com/eNyGrsfxNy

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@cw_now その後、リダの契約を見届けて村へと戻る。追加報酬で技能書をもらい、いずれウィトー復活の兆しが見えた時は必ず連絡を受けるということで別れた。 所持金：9550→11800SP（報酬600、取得品売却1650） pic.twitter.com/WhY3Tik96g

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@cw_now 100万SPの男　第四十四話『20の命を持つ黒龍』 大貴族ニージュ公爵直々の依頼は、20もの命を持つ強大な黒竜の討伐。 さる高名な傭兵が挑み、命と引き換えに漸く命をひとつ削ったという。 残り19。倒しきれるか？ pic.twitter.com/Wv562Zxfbx

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@cw_now 力押しで削りきるか、それとも何か他の手を講じるか。実戦の中で敵の手の内を探る。 どうやら竜の再生能力は両腕で掴んだ宝珠にあるようだ。 なら──。 pic.twitter.com/6GHIUBD2Cp

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@cw_now 出し惜しみなしで行く。剣聖奥義を叩き込んで宝珠ごと腕をぶった切ると、目に見えて黒竜の生命力が低下するのが感じ取れた。これならばいける……！ pic.twitter.com/sW9TZQwHHh

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@cw_now 両腕を落とした竜に最早再生能力は残っていなかった。渾身の剣技が黒竜の頭部を刎ね飛ばし、その巨体がどうと地に堕ちる。 起き上がる気配は、なかった。 所持金：11800→14800SP（報酬3000） pic.twitter.com/Rb1dCDDk5D

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