※リョナ注意な※「イン・ザ・ケース・オブ・ヘカトンケイル」

ジュセー @shiroboshi2

❤︎リョナ・テキスト・カラテ・チャレンジ❤︎ 「イン・ザ・ケース・オブ・ヘカトンケイル」 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

ストーリー性や、ナンデこんなシチュエーションになっているの？などのしつもんにはこたえません

ジュセー @shiroboshi2

「ハァーッ！ハァーッ！」キョート城庭園を駆ける少女の姿有り。裾を毟り取ったドレスはあちこちが破れ、彼女の血に濡れた柔肌を晒す。潰れたスニーカーは今にも脱げそうだ。「ハァーッ……！ハァーッ……！」彼女の名はアズール。その淀んだ空色の眼には憔悴が見える。1 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

その様を見下ろすニンジャ有り。その者は銀のセンスでパタパタと己を扇いでいる。アズールは駆けながら、怒りと屈辱を瞳に灯らせ、そのニンジャを睨み上げる。「逃げよ逃げよ。これは余興ぞ」「パーガトリー=サン。そろそろ、ですかな」「うむ。存分にカラテを振るえ」2 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

パーガトリーと呼ばれたニンジャは、一瞥もせず言った。「「「ヨロコンデー！」」」先程彼に話しかけたニンジャと、その両隣に立つニンジャ二人、計三人のニンジャが同時に答える。その体格や身の振る舞いは兄弟じみて似ている。彼等は同時に跳躍し、庭園へ躍り出た。3 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「ハァーッ！……ッ！」アズールは此方に跳躍してくる三人のニンジャに気付いた。進行方向を変えようとする。だが、三人のニンジャは空中でそれぞれ展開し、アズールを包囲するようにして着地した。彼女は舌打ちする。三人のニンジャはそんな彼女を嘲笑しながらアイサツ。4 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「ドーモ、ガイギスです」「ドーモ、ブリアレウスです」「ドーモ、コットゥスです」アズールは侮蔑的な目で彼等を見やる。そして、憎々しげにアイサツをした。「……ドーモ、アズールです」「崇高なるギルドに」「仇なす」「胡乱な」「「「野良ニンジャ！」」」5 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

三人のニンジャはそれぞれカラテを構えた。その時、「早うアレをせんか。アレよ、アレ。これは余興ぞ」頭上から届くパーガトリーの声。彼は銀のセンスで口元を隠しながら、三人のニンジャを見下ろす。三人は視線を合わせ、頷いた。その顔には残虐なる笑みが。6 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「……？」アズールは彼等の様子を見、訝しんだ。次の瞬間、「「イヤーッ！」」ブリアレウスとコットゥスの二人が彼女の頭上を飛び越え、ガイギスの側へ。「……なにを……」アズールは息を呑んだ。何か、マズイ。そう判断し、彼等に背を向け駆け出す！7 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「イヤーッ！」三人のニンジャは叫び、不可思議なフォーメーション運動に入る。いかなるジツであろうか？その動作は一秒にも満たぬ！「……！」アズールは悪寒を感じ、駆けながら背後をチラリと見た。そこに立っていたのは……一人。一人の、ニンジャであった。8 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「ドーモ」全身からもうもうたる蒸気を噴き上げる凶悪なシルエットのニンジャ。240センチの巨躯。蜘蛛めいて配置された六つの瞳。鋼じみた筋肉で覆われた体躯、六本の腕、それらを支える丸太めいた二本の脚！「ヘカトンケイルです」ニンジャはアイサツした！ 9 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

アズールは思わず視線を外した。そしてそのまま前を向き、全速力で駆ける。最早、背後は振り向かない。「ハーッ……ブザマに逃げおる。無駄な足掻きよ」ヘカトンケイルは超自然的エコーボイスを轟かせると、右脚をスモトリめいて上げ……庭園の地に打ち下ろした！10 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「イヤーッ！」これはビッグニンジャクランが稀に用いるアースクエイク・シコ！振動で相手を驚かせる。本来であれば鈍重なワザであるが、ヘカトンケイルのそれはハヤイ過ぎる！そして、アズールはその動作を見ておらぬ！「ンアーッ！？」彼女は宙に跳ねあげられた。11 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

その小さく華奢な身体は驚くほどに跳ね上がり、落下していく。アズールは状況が掴めず、ただただ唖然としていた。そんな彼女の視界に映るは……ヘカトンケイル。すぐ側に。「え」「イヤーッ！」上二本の腕がハンマーめいて振り下ろされる。「アバーッ！？」12 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

少女の悲痛な声。その身体は急降下。彼女は庭園の地面に頭から突き刺さった。ヘカトンケイルは着地し、地上に出ているアズールの両足を上二本の腕で掴むと、地面から引き摺り出した。「ア、アバッ」アズールは呻き、血反吐を吐く。逆さ吊り状態の為、それは地へ落ちた。13 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

重力の影響で、裾を毟り取ったドレスは地へと翻り、彼女の下着が晒される。血反吐を吐きながら呻き、下着を晒すアズールの姿は、ブザマそのものだった。ヘカトンケイルは超自然的エコーボイスを轟かせながら哄笑する。そして、下二本の腕で彼女の両腕を握りしめた。14 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

アズールはX字のような状態で宙に固定された。ヘカトンケイルの中二本の腕が拳を握り締める。「ア……」アズールは、か細い声を出した。刹那、「イヤーッ！」彼女の腹部へと中二本の腕が強烈なパンチ！「アバーッ！ゴ、ゴボッ」アズールは目を見開き、苦悶した。15 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「この程度で根を上げてもらっては困る。まだ力を出し切っておらんのだからな」「ひっ」ヘカトンケイルの残酷なる言葉にアズールは狼狽えた。そこに、「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」中二本の腕による猛烈なる連撃。先程よりもずっと強烈な衝撃が彼女を襲う！16 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「アバーッ！ア……」アズールはあまりの衝撃に気を失った。その頬を打つヘカトンケイルの中二本の腕。「うッ……」「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」さらなる連撃。「アバーッ！ゴボッ、ゴボッ！ゴボボーッ！」アズールは堪らず嘔吐。全身がマグロめいて痙攣し出す。17 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「ゴボッ、ゴボッ、ンアッ、アバーッ！アババーッ！」アズールという少女は最早そこにはない。咆哮か絶叫かもはや判らぬ声を発し身悶える、アワレな獣が、そこにはあった。ヘカトンケイルはそのブザマでアワレな獣を嘲笑い、「イヤーッ！」中二本の腕を突き出した。18 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

柔らかなその腹に拳が深々とめり込む。「ア……アバッ……ゴボボーッ」アズールは身をくねらせながら悶絶し、嘔吐し……そして、失禁した。「なんたるブザマよ。さて、そろそろ本格的に力を入れさせてもらおう」「……ア……アイエエ……」アズールは泣き、震えた。19 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

ヘカトンケイルはその泣き顔を見、残虐な笑みを浮かべる。そして、全ての腕に力を込めた。アズールの両腕、両脚が伸ばされていく。嫌な音が鳴り響く。「ア、アイエエ！アイエエ！」彼女は泣き喚いた。ヘカトンケイルは笑い声を上げようとした。その時。20 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

突如、ヘカトンケイルの身体が分裂、三人のニンジャに。アズールは拘束を解かれる形になり、地面へと仰向けに落ちた。「「「ヌゥーッ、合体維持時間が！」」」ガイギス、ブリアレウス、コットゥスの三人は不快そうに言い、アズールを見下ろした。侮蔑的な目で。21 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

「……ア……」痙攣し続けるアズール。彼女は今や、涙、汗、血、吐瀉物、尿……様々な物に塗れている。三人は嘲笑い、彼女へと更なるカラテを加えた。その度彼女はビクリと大きく震え、悲鳴をあげた。ガイギスが言う。「いいザマだな、貴様」他の二人は大笑いした。22 #njslyrRyona

ジュセー @shiroboshi2

三人は彼女を加減しながらいたぶり続ける。その様を見下ろすパーガトリーは、興味なさげだ。「早う、もう一度アレをやらんか。ほれほれ」「あと二分お待ちください」ブリアレウスが言う。パーガトリーは銀のセンスを扇ぎ、退屈そうにしていた。三人は再びカラテ。23 #njslyrRyona