- hachisu716
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魔理沙「アリスが、私のことどう思ってるかなんて、分かんなくて」 アリス「…………」 魔理沙「…………でも、何が悪かったか、分かんないんだよ。いや、分かんないから駄目なんだって、分かってるんだけど」 アリス「…………」
2014-11-09 16:37:18魔理沙「……何が悪かったかって、訊きたいけど…………お前にそれを言わせるのも、嫌だ」 アリス「…………」 アリスの手首をつかむ手が震える魔理沙。 魔理沙「……………………ごめん」 アリス「…………」 それだけ言ってから会話が進行しなかったのでアリスのアパートを去る魔理沙
2014-11-09 16:47:50アリス「…………自分が悪いのかも、分からないんだから。謝らなくていいのに」 ひとり残された部屋でぽつんと呟くアリス アリス「…………律儀ね、魔理沙は」
2014-11-09 16:49:37咲夜「それで、別れたの」 アリス「…………そうみたい」 咲夜「……みたい」 首を振る咲夜さん。 アリス「…………呆れてるの」 咲夜「…………怒ってるのよ。馬鹿馬鹿しすぎて」 アリス「そう。一本どう?」 咲夜「馬鹿じゃないの」
2014-11-09 16:53:48咲夜「それで、少しは何かないの。悲しいとか、別れなきゃ良かったとか」 アリス「うん、そう思ってる」 咲夜「なら…………!」 アリス「でも、どうしてか、…………ホッとしてるのよ、今」
2014-11-09 16:56:30心底複雑な顔をしてる咲夜さん。 咲夜「…………煙草の量、減ったわね」 アリス「…………そうかしらね」 咲夜「あなた、魔理沙のこと好きだったの?」 アリス「好きよ、本当に」 咲夜「今でもそう言えるの」 アリス「ええ、」
2014-11-09 16:59:43咲夜「嘘ね」 アリス「?」 咲夜「好きじゃなかったのよ、そんなの」 アリス「……私は嘘はつかないわ」 咲夜「知ってる。アリスは正直だから」 アリス「…………」 咲夜「好きじゃないのに気付けなかったのよ。好きになろうとしてただけ」
2014-11-09 17:05:34アリス「…………そんな事、」 咲夜「じゃなきゃ、おかしいわ。狂ってる。そんな風に話せるなんて。そんな苦しみ方するなんて」 アリス「……………………」 咲夜「嘘はつかないけど、本当の事も言えないのよ、あなたは。本当の自分と向き合わないから」 アリス「…………本当の」
2014-11-09 17:08:58ちなみにヤニアリスちゃんとは大学の後輩の魔理沙と付き合ってる白衣の似合う院生でヤニ中毒で昔馴染みの咲夜さんがよくアパートを訪ねに来ては不摂生を叱り灰皿を片付けます
2014-11-10 00:09:02アリスちゃん自身も料理できるし家事もやるし家庭的スキルは持ち合わせてるんだけど、研究が始まるとどこかしら手付かずの無精になるので咲夜さんが心配してたまーに来る。
2014-11-10 00:11:41魔理沙とは研究室で話してるうちに仲良くなって居心地よくてそのうち告白されてOKした。デートしたり、構内でも人がいないところでこっそり手を繋いだり、順調に付き合っているのだけどしれに比例するようにアリスの煙草の量は増えるばかりで
2014-11-10 00:19:39アリス「魔理沙のことが、好きなのよ」 魔理沙「……」 アリス「髪を耳にかけるときの指の角度が好きだな、とか。笑うときは一度小さく笑ってからもう一回笑うんだな、とか。魔理沙のこと、小さな仕草とか、変化とか、気付くたびに、好きになって」
2014-11-10 01:34:57アリス「好きになると、落ち着かなくなるから。魔理沙のこと、どんどん好きになっていく分だけ、終わってしまったらどうしようって、怖くなるから。怖くて、たまらなくなるから」 魔理沙「…………」 アリス「煙草、止められなくて」
2014-11-10 01:37:33アリス「ごめんね。面倒くさい女なのよ、私」 魔理沙「…………」 アリス「あまり重たくなりたくないんだけど。まだ好きでいてくれるか、不安で。確かめないと、怖くて…………怖くなって、一度終わらせちゃった」
2014-11-10 01:47:45魔理沙「……お前の煙草を減らすには、私が離れていかないってことを教えてやれればいいんだな」 アリス「……魔理沙、」 魔理沙「……ゆっくり。ゆっくりだ。何度でも教えるから」 アリス「…………、」 魔理沙「……目を閉じて」 アリス「…………────────」 そしてロングちゅー
2014-11-10 01:57:04