黄昏町テキストカラテ(たそなご)31日目~

黄昏町の怪物を使ったテキストカラテ。 疎い出来ですが温かい目で見てもらえると幸いです。 1日目~15日目まではこちら http://togetter.com/li/847756 続きを読む
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栗なご @kurinago77

◇31日目◇ twitter.com/kurinago77/sta… twitter.com/kurinago77/sta… #tasonago

2015-08-14 01:23:13
栗なご @kurinago77

[縁日]カキ氷の屋台では、色とりどりの蜜の大きな瓶が目を引く。「賽子を振って、良い目ならおまけするよ」《カキ氷で【-100圓/魂+1】/「賽子」を振り5以上の時、診断名の後に0を付けも一度診断できる》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/553567

2015-08-14 00:08:52
栗なご @kurinago77

[賽子]カランッ コロコロ…… 上面には黒星が四角に並ぶ。 《出目は【4】です。》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/553564

2015-08-14 00:09:26
栗なご @kurinago77

次に私が辿り着いたのはかき氷の屋台だ。 色とりどりの蜜の大きな瓶が目を引く。 「よし、次はかき氷にしよう」 私は店主に100圓を支払う #tasonago

2015-08-14 01:23:28
栗なご @kurinago77

「何か縁日に来てから食べてばかりじゃない?」 「いいかいナギ?この町でまともな食事は貴重だよ?  例え、それがお腹が膨れない嗜好品でも心の栄養補給になる…この町では大事な事なんじゃないかな?」 #tasonago

2015-08-14 01:24:03
栗なご @kurinago77

「…ミチル、そんなキャラだったっけ?でもボクもそう思うね」 「だから私はかき氷を食べる!心の栄養補給だ!」 店主からかき氷を受け取り、スプーンを構えながら私は言った。 殺伐とした町を離れ、縁日をそれなりに満喫して私は上機嫌だ。 「…ミチル、甘い物好きでしょ?」 #tasonago

2015-08-14 01:26:56
栗なご @kurinago77

「賽子を振って、良い目ならおまけするよ」 店主が私に賽子を渡す、例によって5以上ならオマケでもう一つ貰えるらしい。 賽子を振る…結果は4だ。 #tasonago

2015-08-14 01:27:45
栗なご @kurinago77

「ああ、惜しいなぁ…」 ナギが悔しがる。 「まあ、二つあっても食べてる途中で溶けちゃうからね…一つで十分だよ」 さて、かき氷を食べ終わったらまた探索を再開しよう。 #tasonago

2015-08-14 01:28:16
栗なご @kurinago77

◇31日目終わり◇ 魂+1 魂17/力7/探索5 異形「火玉(火耐性、探索+1)」「毛皮(水耐性 探索+1)」「獣耳(探索+2)」『鬼腕(力+5)』「蛇髪(力+2、探索+1)」 「200圓」所持 #tasonago

2015-08-14 01:28:42
栗なご @kurinago77

◇32日目◇ twitter.com/kurinago77/sta… #tasonago

2015-08-16 00:11:05
栗なご @kurinago77

[縁日]透明な音色をいくつも重ねる風鈴屋。山高帽の主人が君に渡した一つは、ひときわ耳に心地よい。《【魂+1/失っている名前、感情があるならそのうちひとつを取り戻す】/-100圓》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/553567

2015-08-15 00:14:58
栗なご @kurinago77

縁日を歩いていた私は 獣耳がキャッチした心地よい音色に誘われるように風鈴屋にたどり着いた。 「良い音色ですね」 私は100圓を支払う。 #tasonago

2015-08-16 00:11:29
栗なご @kurinago77

「だろ?最近はこの音色の良さも解らない無粋なヤツが増えてなぁ…」 山高帽の主人が私に渡した風鈴はひときわ心地の良い音色がする。 「心の余裕を持つのがこの町では大事なんだ…外はそういう余裕の無いピリピリした連中ばかりでいかん」 #tasonago

2015-08-16 00:12:02
栗なご @kurinago77

「そうですね…」 出会えば大抵はやるかやられるかの異形の者、物騒な人間達の自警団…この町は本来そういう所… この縁日だけがむしろ浮いている位だ。 「せめてこの縁日だけは楽しんでいってくれよ」 「ええ、勿論」 #tasonago

2015-08-16 00:14:20
栗なご @kurinago77

私は小路から少し離れた場所で風鈴を鳴らしながら休憩していた。 平和な良い所だ…出来ればずっとここに居たい位だ。 だけど私はまだ脱出を諦めた訳ではない…それに私は何となく察していた。 #tasonago

2015-08-16 00:14:43
栗なご @kurinago77

手持ちにあるのは後100圓… おそらくこれが無くなった時、この縁日から去らなければいけないのだろうと。 #tasonago

2015-08-16 00:15:16
栗なご @kurinago77

◇32日目終わり◇ 魂+1 魂18/力7/探索5 異形「火玉(火耐性、探索+1)」「毛皮(水耐性 探索+1)」「獣耳(探索+2)」『鬼腕(力+5)』「蛇髪(力+2、探索+1)」 「100圓」所持 #tasonago

2015-08-16 00:15:35
栗なご @kurinago77

◇33日目◇ twitter.com/kurinago77/sta… twitter.com/kurinago77/sta… #tasonago

2015-08-16 16:21:24
栗なご @kurinago77

[縁日]柳の下で灯りをぽつんとともすのは、白髪をうねらせた占い師。「賽子を、どうぞ」《「賽子」を振り3以下なら失敗【魂増減なし】、4以上なら成功で吉【魂+1】/-100圓》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/553567

2015-08-16 00:02:39
栗なご @kurinago77

[賽子]カランッ コロコロ…… ひ、ふ、み、いつむの… 七ツ目、大当たりだ。  《出目は【7】、診断がどの条件であっても自動的に成功となります。》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/553564

2015-08-16 00:03:10
栗なご @kurinago77

最後に残った100圓を握りしめて、 私が辿り着いたのは白髪をうねらせた占い師の女性の所だ。 私と同じ白い髪、そして近くの柳を見れば解るが今は風は吹いていない。 #tasonago

2015-08-16 11:20:03
栗なご @kurinago77

つまり私と同じ白い蛇髪の異形を持っているのだろう… 何となく親近感を感じながら私は占い師に声を掛ける。 「一つ、占いをお願いしても良いですか?」 「この町から出れるかどうか…ですね?」 「!!」 #tasonago

2015-08-16 11:22:07
栗なご @kurinago77

「驚く事はありませんよ、貴方の眼を見れば解ります…強い意思を宿した良い眼をしています」 「それはどうも…」 占いの質問を先読みされて面食らったが 脱出を諦めていない者であれば似たような占いを依頼するのであろう… そういうのが雰囲気に出ているという事か #tasonago

2015-08-16 11:24:26
栗なご @kurinago77

占い師はそんな私の様子を見て笑みを零しながら 「賽子を、どうぞ」 と賽子を渡す。 カランッ コロコロ…結果は…7!? 6面体の賽子で何故7が…私は賽子を思わず手に取る。 しかし、7の面など存在しなかった。 #tasonago

2015-08-16 11:25:54
栗なご @kurinago77

「賽子に細工があるようにも見えないし…ナギも見たでしょ?7だったよね?」 「うん、ボクも見たよ!」 「ええ、私も確かに見ましたよ」 ナギに続けて占い師も答える #tasonago

2015-08-16 11:27:27
栗なご @kurinago77

「これは一体どういう事なんです?」 「貴方は運命すら捻じ曲げるような強い意志の力を持っています…これがその証明です」 「運命…」 「しかし、その力は脆く儚い…心を強く持って下さい、異形を持ちながら人の心を失わない強い意思と心を…」 「意思と心…」 #tasonago

2015-08-16 11:28:14
栗なご @kurinago77

「大丈夫、貴方なら出来ます」 占い師が私の手を掴む、何故だろう?どこか懐かしいような優しさを感じる。 「ですが、もし…もし、黄昏町の脱出への望みが絶たれたら…その時はまたここに来てください… 私が貴方の助けになれるかも知れません」 #tasonago

2015-08-16 11:30:16
栗なご @kurinago77

「占い師さんは何故そこまで私の事を?」 占いの一環にしては凄く親身なのだ…あまり人の善意を疑うような事をしたくないがどうしても気になる。 占い師は暫し間を置いた後、口を開く。 「それは貴方が…」 しかし、ここで急激な眠気に襲われるように私の目の前は暗くなった。 #tasonago

2015-08-16 11:31:03
栗なご @kurinago77

つまり私と同じ白い蛇髪の異形を持っているのだろう… 何となく親近感を感じながら私は占い師に声を掛ける。 「一つ、占いをお願いしても良いですか?」 「この町から出れるかどうか…ですね?」 「!!」 #tasonago

2015-08-16 11:22:07
栗なご @kurinago77

「時間のようですね…貴方が私の所に来てくれた事は本当に嬉しかった」 占い師が倒れそうになった私の体を抱き寄せて支えてくれているのだろう、 だがもう体に力が入らない。 「頑張って下さい、貴方はもう…」 そこで私の意識は途切れた。 #tasonago

2015-08-16 11:31:40
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